異世界ライフと初めてのおつかい
記念すべき(?)第2話です。
2話を読んでくれるということは1話を既に読んでくれたということ...?
感動ですねー
目を開けるとそこは一言で言うと異世界、だった。
「この景色、ヨーロッパ?いや、」
空を見上げる。そこには龍雅空を飛び荷物を運んでいる。
「俺の知ってる世界ではなさそうだ、とりあえず現地民に色々聞いてみるか。」
まず最初に俺は屋台で客引きしているお兄さんに話を聞くことにした。
「すみません、ここってどこですか?」
「どこって、そりゃぁカルバルハン王国だろ、」
カルバルハン王国ってなんだ?そんな国、俺の知ってる世界地図にはなかったはずだぞ?
やっぱりここは文字通り"異世界"らしい。
「ありがとうございます」
「おうよ、何か買っていかないのか?」
「1文無しですので、」
ここが異世界であり、かるばるはん王国?て場所なのはわかった。なので次に俺は町を少し探索することにした。
商店町らしき場所を歩いていると何やら大きな影がいくつも見える。
「なんだあれ?ドラゴンか?」
目を細めよく見てみるとそこには大量のドラゴン、それはまさに軍隊のように綺麗な陣形で飛んでいる。
「この世界だと、軍隊とかもドラゴンに乗ったりすんのかな?」
そんな疑問を抱きつつ町探検を再会しようとしたが、先程まで賑わっていた町には誰もいない。
「あれ?みんなどこに行ったんだ?」
キョロキョロと周りを見渡すが人影のひとつもない。
「おーい、誰かー」と大きな声を出し、人を探していたその時、身体が爆風で浮き上がった。
「は?」
さっきまでいた町は一瞬で焼け野原になった。
空を見るとさっきのドラゴン部隊が町に向かって炎を吐いていた。
「これを知っててみんないなかったのか、」
立ち上がろうとするが爆風で飛ばされた時に背中を強打してしまったので上手く立ち上がれない。
「クッソ、なんなんだよ」
足掻いていると正面から複数人の男が歩いてくる。
手には剣や槍を持っていて、明らかに戦闘員という顔をしている。
「た、助けてください、」
スカスカの声で助けを求めるが誰も見向きもしない。
だが1人だけ俺の呼び掛けに立ち止まってくれた人がいた。
「大丈夫ですか?」
その人の見た目は青い髪に、美しい目、自他共が認める青年のような顔つきだ。
フツメンの俺からすると腹が立つ。だがそんなことは言ってられない。
「助けてください、さっきの爆発で背中を強打してしまって、」
「あなたテレポーターはどうしたんですか?」
「テレポーターってなんですか?」
青年は驚いた表情で言う。
「テレポーターを知らないんですか?もしかして海外の人ですか?」
「まぁ、そんな感じです。」
「それなら仕方ないですね、でも戦時中の国に訪れるなんて、」
「戦時中?」
「ひとまずは近くに拠点があるのでそこで見てもらいましょう。」
俺は青年に運ばれ応急処置を受けた。
「ありがとうございました。ちなみにお名前は?」
「私はカルバルハン王国軍、第一部隊小隊長のヘルタ・ソーカです。あなたは?」
「俺は、ヤマダ タクミです。出身は実はこの世界の人ではなくて、」
それを言った瞬間ソーカは困惑した表情で言った。
「この世界の人ではない?どういうことでしょうか?」
「俺にもよく分からなくて、」
「爆風で頭を打ったのかもしれませんね、あまり無理に思い出さなくてもいいですよ。」
頭がおかしくなったと思われていようだ。
「それで、聞きたいことが沢山あって、まずテレポーターってなんですか?」
ソーカはポケットから小さな瓶を取り出した。中にはカラフルな砂が入っていた。
「これがテレポーターです。これは国から支給されていてカルバルハン国民ならみんな持っています。この瓶を割ると半径2メートル内にいる人と共に近くのシェルターにテレポートするという物です」
やはりこの世界には魔法があるのか!と心の中で喜びつつ他の質問をする。
「でも、なんであの軍隊はここを狙ったんですか?」
「それはこの国では各町に結界がはられていて、外部からの侵入は許可された人物しか入れないようになっているんです。正規の手続きを受けこの国に入国するのはこの国で唯一の外部との接触が可能な町、がビルカゲートという町のみで、その真反対にあるこのソルトスプリングの結界のコアを破壊し、内部から進行しようと思ったんだと、」
コア?結界?よく分からないがさらに質問を続ける。
「その結界?があるのになんで進入できたんですか?」
「それがよくわからないんですよ、アイツらの狙いがコアであることはほぼ確定してるんですが肝心のアイツらがどうやって侵入したかは謎で、恐らくスパイがいるのでは?と」
「コアはどこにあるんですか?」
「それは国家機密なので言えません」
しばらく俺は分からないことをソーカに質問した。
その後、カルバルハン王国軍の竜車に乗せてもらい隣町まで送ってもらった。
「ありがとうございました。」
「いえ、当然のことをしたまでです。」
握手し、ソーカが言う。
「せっかくなので連絡先を交換しましょう。なにか困ったことがあったら連絡してください」
「...え?この世界に連絡先という概念が存在するんですか?」
「そりゃ、はい、」
「それって?スマホですか?」
「スマホがなにかは知りませんがこのTELという名前の魔道具で人と人が直接会わなくても連絡が取れます。」
ソーカの取り出したTELはまるで現世のガラケーのような見た目をしていたが、一回り大きく。形は資格ではなく丸だ。
形だけ見ると手鏡に似ている。
ソーカは自分の電話番号?らしき数字を書いていくらかのお金を俺に渡した。
「お金はいつか返してくれたら大丈夫ですよ」
見た目だけじゃなくて言動もイケメンだとは、
「それじゃぁ、私は仲間の加勢に行くので、」
そういえばそうだった。ソーカは戦場を仲間に任せ、俺を拠点まで運び、更にそこから近くの町まで運んでくれた。本当だったらこの仕事は騎士?軍人?のソーカの仕事ではないと思うのだが、ここまでやってくれて本当に感謝だ。
ソーカは乗ってきた竜車に乗り、去っていった。
そういえば、異世界に来たのにこの世界の人の言葉が分かるし、看板の文字や意味も分かる。恐らく書くこともできる。本当に不思議だ。
それはともかく、
「さて、ソーカから貰ったこのお金で、異世界に来て初の買い物、いや、”初めてのおつかい"をする」
第2話を読んでいただきありがとうございます!
未だに厨二病要素を活かせていない所はあるんですけど、第3話では厨二病要素が大活躍するはずなのでお楽しみに




