4-1. 賎民調教犬チ・ワーワ
この物語はフィクションです。
作中の人物・団体などの名称は全て架空のものであり、
特定の事件・事象とも一切関係はありません。
サトウがオウズマートまで戻ってくると、店の正面入口には防犯用シャッターが下りていた。
何事かと思ったサトウがシャッターの隙間から店内を覗くと、それに気づいたイナガキが裏口に回るようジェスチャーする。
隣に居たはずの少女はいつの間にか居なくなっていた。本当にお化けだったのだろうか。
公園から出てしばらく一緒に走っていたため、あの場に取り残されていることはまず無いだろうが。
裏口へ向かうとイナガキが戸を開けて待っていた。
客のいない店内ではワンがテレビ画面を眺めている。
「何かあったんですか?」
「おかえリ。運動公園が凄いことになってるナ。テレビ見てみロ」
「あぁ、そのことか」
モンド運動公園にて賎民調教犬チ・ワーワが脱走。下・中級国民に次々と噛みつく。
テレビで流れるワイドショーにはデカデカと事件の見出しが表示されている。
先ほどまでサトウが座っていた東屋や、倒壊した檻が画面に映し出されていた。
『こちらに入ってきている情報ですと、Fランク八名。Cランクは一名もの被害が出ているそうです』
司会のアナウンサーからの情報に、コメンテーターが反応する。
『Cランクが‥‥、それは可哀想ですね』
『おや、Fランクは可哀想ではないと?』
『いやいやいや、そうは言ってませんがね。賎民調教犬がいる時点で、Fランクの方々は、まあ、その、襲わせるために集められていたわけでしょうし』
『この差別主義者め!自分がCランクだからFランクなんてどうでもいいと思ってるんだろう!』
『実際どうでもいいだろ下級国民なんかぁ!そうやってねぇ、私の評判を必死に落とそうとしてる感じ。Dランクの悪いところが出てますよ!』
『僕がDランクなことは今関係ないでしょう!この!差別主義者!この!馬鹿!』
『馬鹿って言ったか!馬鹿って言ったほうが馬鹿なんですー!このハゲ!タコ!』
コメンテーター二人の取っ組み合いの喧嘩を、司会が仲裁するも互いに怒りは収まらないようだ。
司会がオロオロしていると画面がまた公園の中継映像に切り替わった。
○○国民の設定です。
上級国民:
Aランク→帝国人の血が一滴も入っていない外国人
※帝国に何かしら利益をもたらせばもらえる身分
Bランク→帝国人の血が一滴も入っていない外国人
※帝国に移住or不法滞在するだけでもらえる身分
中級国民:
Cランク→上級国民と帝国人の間に生まれた、帝国人の血が1/2の者
Dランク→上級国民と帝国人の間に生まれた、帝国人の血が3/4の者
下級国民:
Eランク→Fランクの者が金で買える最高身分。気持ち扱いがよくなる
Fランク→純帝国人か、Dランクの者よりも帝国人の血が濃い者
--
お手すきでしたら【評価】と【ブックマーク】の方、どうかお願いします。
評価は下部の星マークで行えます! ※例)☆☆☆☆☆→★★★☆☆




