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セイヴァー・オンライン   作者: カゴメカゴメ
天使殺し
3/6

英雄の碑文

生きる者達よ、彼女を恨まないでくれ......


世界が始まり神々がまだ世界にいた神代。


そこに彼女は生まれた。


彼女はその知恵で人々に恵みを与えた。


神代終わり人と人が争う時代が来た時、彼女は再び目覚め第二の生を謳歌しようとしたが、時代と世界がそれを許さなかった。


絶体絶命のとき


彼女は友、子、親、国民、部下、兵士。


愛するものを守るため禁忌を生み出した。


悪意を持つ種を殺す禁忌、己の敵を消すための力。


そして彼女は全てを守った。だが、それが全て手からこぼれ落ちるのも遅くはなかった......



そしてその禁忌は島を滅ぼし、最後には彼女の人間・・を奪い去った。


そしてそれから幾千年と五百の夜が明けたとき、三度目の彼女が目覚めた。


彼女の手は生まれた時から穢れていた。


前世の報いと代償を支払うこととなったのだ。


再び彼女は人間・・を失った。


その時から三百夜、望まれし英雄によって彼女はまた人間・・を取り戻し眠りについた。


四番目がないように殺さず、ただ眠るだけ


もし未来に彼女が敵となったなら彼女を救えるのはたった一人だ。


彼女が目覚めそして再び人間・・を失い滅ぼすものとなったとき彼女はまた悲しむだろう。


だから彼女の想いを、祈りを、ここに残す。そして誰かこれを終わらせてくれ。



『人の死は文明の死。人が人として選ばれたのは彼らが文明を存続できるからだ』


『救いたかったのはただ一人、何者でもない自分自身だった』


『人が死に文明が途絶え、そして太陽が照らす世が終わる時、全ての生命が嘆きの元に朽ち果てる。


これが私の報いで、業で、罪。


救うために私は滅ぼした。


その滅びが広まれば生命はやがて









   【絶滅】する』

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