推理
ボクは死んでいる。
しかし思惟はなされている。
それは魂と放されている?
いまボクはどうなっている…?
ボクは見ることができない。
感じることも、どうやら薄れ、苦痛は逃げ去りつつあった。
ボクには思惟する以外なかった!
一度に押し寄せた、物語をもう一度読み直し、それに思想をぶつけてみよう……
侵入者が地面を這っている!
鋭い脚を突きたて突き刺して……
突き刺された肉体の白磁の地面は、電流を流していた……
コイツがボクを殺ったのか?
確かに。
こいつの過剰なserviceは、ある種拷問に似ている。
それはこちらの意志とは無縁の、次から次へと繰り出されたアクロバットに過ぎなくて、こちら側はそれを丸呑みにするか、拒絶するかのふたパターンしかないのだ。
それは完成された出し物であると同時に、こちら側に、選択の余地をあたえない、強制的産物でもあった!
それは無限のオーダーを用意しているとはいえ、結局は揺れや歪みのないそれに、魂に侵入するような、そういった幅は持たないのだ。
その欠点が反転して、殺害に利用されたとするならばどうだろうか。
それは無限の殺害方法を可能にするだろうし、それは完璧なまでに絶対的な死を強制してしまうだろう!
ただ、その動機が難解だ。
その過剰なserviceが反転すればそれは殺害となる、では、何故反転する理由があった!
ここは世界中からの客を寄せ集めている人気スポットである、そこで、このようなスキャンダルが起こるのであれば、それを以降続けていくことはできないだろう。
これは推測するに、第一の反転である。
では、だとすれば……
例えば、自殺の意志があった場合…
それを手助けする究極のservice。
ボクはここに来る前、そういった願望は皆無であった。
もしもボクの自殺願望が引き金だとするならば、ここへきた後、ということになる……
その考えが浮かんだとき、ボクは真逆の思考回路に向かっていった!
永遠をしったボク…
この究極世界、『半意識世界』という完成された世界観を手渡してくれる『トラン』によって…
ボクは死を願望するようになった、ここを抜け出した先にある、帰らなければならない現実という場所に、帰るくらいならば、ボクは死によって、別種の永遠世界を手に入れねばならないのではないか…
そんな狂った考えが引き金となって……




