ボクの死
!
…痛み!
……。頭蓋骨を内側からハンマーみたいな凶器で殴られたような!
そして痛みは全くの不変であった。
リズムを持たず、しかし強まることもない、不幸にも決して弱まる隙もない……
それは突然、糸が切れたかのように…
付き纏う一定の、極度の痛み…
そしてその正体こそ寒さに由来する凍ての感覚であることだという判断に辿り着いたのだった。
ボクは死んだ。
情景が宿った。
しかしそれは一挙に押し寄せたため、もう一度読み直さなければその意味を、筋道を、そして現状を理解することは出来
なかった!
疑問が焦燥と絶望とに刺激されて、次々に生まれ続けた。
それで、一番知っておかねばならぬことは、結局がこれが幻想であるか?ということだった。
例え現実でも構わなかった!
あるひとつの理論を解明すれば、そこに現状ボクがこうして死んでいることへの納得が生まれ、諒解に繋がるかもしれな
かった。
ボクは死んだ。この事実を主柱にして、ボクの観念は、思想は、ひとつの理論かつ物語に挑戦をしなくてはならなくなっ
た。
ボクはいま……
するともう霧散したはずの感覚を呼び覚ますように、焼け付く痛みへと転換した!
そして頭蓋骨を内側からノイズと錐によって掘削されたようだ。
皮膚は焼け爛れている!
ボクは燃えているのか!
それとも凍ての感覚がボクを冷たく炎で燃やしているのか!!
確定するために思惟を巡らせていかねばならない。それは容易なことでと思う。ここは永遠の世界…意識はどこまでも深
く、どこまでも遠くへと旅立ち、探求することができるのだ!
ボクの襞、精神の渓谷をどれだけ陰湿で闇黒な場所であるとしても、それを追窮していれば結果的にすべての謎は解明さ
れる、そんな確信がボクにはあった。
さて…
しかしこれは難題だ。
ボクはいま…ボクの死という幻想をみているのか、それともこれは現実か、夢か、予知夢か、それとも…?
それから、ボクの死に纏わるすべてが謎だった。
ボクはどうして死んだ?
どのように死んだ?
誰かに殺された?
どのように殺された?
物語はもう過ぎ去っていた!
もう一度、絡まった巨大なイメージへの解明を、挑戦を、ボクは始めていかなくてはならなかった……




