来訪者
祇梨蓮斗が学校を休み始めて2週間が経った。美月和香織は日々過ぎていく時間に物足りなさを感じながら学園生活を送っていた。美月和香織がぼーっと窓から外の風景を眺めていると声を掛けられた。振り向くとそこにはクラスメイトの天羽綾人が立っていた。
香織「どうしたの?私に何か用かな?」
天羽「今から翔さんと凛ちゃんと一緒に学食に行くから美月和も一緒にどうかなって。...もしかして先約があったか?」
香織「そうだなー、うん、一緒に行こうかな!」
天羽「そ。じゃあ翔さんも待たせてるし、早く行こうぜ。」
香織「そうだねー。GOGOー!!」
そう言い美月和香織と天羽綾人は教室を後にした。
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学食で望月凛と美月和香織と合流し昼食をとっていると天井に設置されているテレビから速報が流れてきた。その内容は妖人街がパンデモニウムの襲撃を受けたという物だった。
香織「なんか最近、テレビでパンデモニウムの名前よく出るよね〜。物騒だね。」
天羽「確かに、最近だとアメリカとか中国もパンデモニウムに襲撃されたらしいからな。動きが活発になってる。」
凛「こ、怖いですね...」
その発言を聞き望月凛の方を見ると小さく震えていた。
翔「大丈夫だよ凛ちゃん。だって君を守ってるのはあの蓮斗だぞ?安心していいよ。」
天羽「そうそう。あいつああ見えてマジで過保護だから気をつけろよ。美月和(妹)もよく祇梨にお世話されてるし。」
凛「そうなんですか...!?」
香織「そうだよー!よく髪の毛結んでくれたり、服にアイロンかけてくれるんだ!」
翔「なんか、あいつ俺よりお兄ちゃんしてる気がする...」
香織「あはは〜!確かに!」
そう明るい話題に移しながら談笑しているといきなり声をかけられた。
???「美月和香織さんに、天羽綾人さんですね?」
名前を呼ばれそちらに目を向けると身長がゆうに2mを超える長身の男がたっていた。いきなり現れたその男は美月和香織と天羽綾人を交互に見ながら話し始めた。
男「貴方々お2人に我が主君達が会いたいと仰っています。速やかに校長室まで来てください。」
美月和香織と天羽綾人が状況を上手く呑み込めずにいるとその大男はスタスタと学食の外へ歩いていってしまった。大男が去った後私達のテーブルに少しの間沈黙が訪れた。しかし、沈黙が続いていたテーブルの静寂を破る者が居た。
天羽「いやこっわ!誰だ今の大男!」
天羽綾人が突っ込みの声を上げながら立ち上がった。それを見た美月和香織は少し考えた後、提案する。
香織「とりあえず、校長室に行ってみる?天羽君...」
天羽「そう、だな...校長室に行けば、何かわかるかもしれないしな...」
そう言い美月和香織と天羽綾人は席を立ち校長室へ向かう事にしたのだ。
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天羽「なにか、心当たりあったりする...?」
香織「全くない...!」
そんな話をしながら歩いていると校長室に到着した。美月和香織と天羽綾人は顔を見合せた後覚悟を決めて校長室の扉を開いた。そこには先程の大男などでは無く今まで見た事ない程、綺麗な人達が座っていた。
香織「あの、初めまして、美月和香織です...。」
天羽「天羽綾人です。どうぞよろしく。」
美月和香織達二人が自己紹介を終えると真ん中に座っている女性が立ち上がり自己紹介をした。
オルタ「初めまして...私は深淵世界を統べる王侯貴族、深淵龍様によって生み出された第一真祖、オルターウェイド。以後、お見知りおきを。」
美月和香織達は予想外の自己紹介で驚きすぎてただ呆然とする事しか出来なかった。




