↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/35

大災害出現

社での訓練生活が始まり今日で丁度1ヶ月がすぎた。最近やっている事があるとすれば魔法操作と構築速度をあげる訓練、神々の試練に挑む事だ。現在祇梨蓮斗は黎明、黄昏、麻姫、刹那、花園を打ち倒し計5つの因子を取り込む事に成功していた。それのおかげか最近は黒王戦鬼の力が漏れるなんて事も減り、突然の暴走の心配も無くなっていた。

新島「経過観察してるけど、やっぱり神の因子を取り込んでから黒王戦鬼の暴走は殆どしなくなったね。あと二柱の試練も頑張っていこう!」

蓮斗「はい、頑張ります!」

時空間支配の刹那、怪物使いの黄昏、幻覚世界の麻姫、植物世界の花園、光天支配の黎明。正直言ってこの面々に一撃入れるのに相当な時間を要し、ズタボロになった為未だに勝てるビジョンが湧いてこないのが現状だった。

蓮斗「残りの神は月柳さんと、誰でしたっけ?」

新島「えーっと、あれ、そういえばあの時月柳さん、6柱しか言ってなかったよね?」

ふと思い返すと確かに月柳さんは6柱の神しか名を挙げていなかった。ならば、あと1柱って、誰だ?と考えていると部屋に月柳と滝壺間宮が入ってきた。その表情は少しだけ険しい物で祇梨蓮斗と新島杏はほんの少しだけ気圧されてしまう。

蓮斗「お二人共、どうしたんですか?」

祇梨蓮斗が気圧されながらも恐る恐るそう聞くと月柳が重苦しい空気の中、一瞬躊躇うも口を開き説明を始めた。

月柳「厄介な奴が目を覚ましたんじゃよ。それも、特にやばい奴がな。」

そう言うと月柳は溜息をつき考え込んでしまった。一体何が起こっているのか分からず、状況が飲み込めない祇梨蓮斗と新島杏はどうすれば良いのか分からずその場で数秒間沈黙してしまった。すると滝壺間宮がその静寂を破り何が起こっているのか話し出した。

滝壺「さっき確認したんだけど、ここから北に10キロ離れてる場所で封印されていた邪神が目を覚ましたんだよ。本来、その封印は自然に解けるものじゃないんだけど現に今封印が解かれて動き出してるんだ。」

蓮斗「それって、すごくマズいんじゃ...」

滝壺「正直言ってアレは今まで君が戦った神よりかは弱いけど、1番強いんだ。」

蓮斗「1番弱いけど、1番強い...?」

滝壺間宮の言葉に違和感を感じた祇梨蓮斗が、違和感を感じた部分を復唱する。新島杏もそこに引っかかっていたのか黙って滝壺間宮を見つめる。

滝壺「その言葉の意味...それは、対神相手では容易に対策が取れる為神の中では弱い部類なんだ。だが、対人間に関しては無類の強さを誇るんだ。オマケに所有する因子は破壊、自我の無い怪物とは言え厳しい戦いになるだろうね。」

新島「今蓮斗くんが持ってない因子の一つ...!」

滝壺「そう、あれが正直そこに居るだけでその場を破壊する大災害だ。本来の予定では最後に因子を持ってくるつもりだったんだけど、予定変更だね。」

そう言うと滝壺間宮は祇梨蓮斗の目を真っ直ぐを見つめながら言った。

滝壺「蓮斗君、俺と一緒にアレを倒してくれ。」

それは衝撃的な一言だった。今の祇梨蓮斗は神の因子を取り込んでいるとは言えまだ神には一度も勝った事がないただの人間。そんな祇梨蓮斗が神を倒す為に戦うなんて不可能だ。

蓮斗「私じゃ、無理です。と、言いたいところですが、分かりました、同行します。」

新島「ちょ、蓮斗くん!?君、まだ力は完全に制御できてないんだよ!?そんな状態で邪神と戦うなんて、無茶だよ!」

新島杏は祇梨蓮斗の身を案じそう言った。ごもっともだと祇梨蓮斗自身も思うが、でも、祇梨蓮斗は戦いから目を背けないとあの日約束した。故に...

蓮斗「大丈夫です。私もこの1ヶ月で以前より遥かに強くなりました。それに、滝壺さんが一緒に戦ってくれます。だから、心配しないで。」

新島杏はまだ何か言いたそうだが、覚悟を決めた祇梨蓮斗の目を見て口を閉じた。

滝壺「じゃあ蓮斗君、行くよ!」

蓮斗「はいっ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

滝壺「あれが、今から倒す邪神だよ。」

そう言いながら滝壺間宮が指を差す。そこには体長がゆうに200mを超える巨大な怪物が佇んでいた。

蓮斗「すっごく、大きいですね...」

滝壺「そうだね、怖気付いた?」

蓮斗「いえ、覚悟は出来てます!」

滝壺「そう、だったら、行くよっ!」

蓮斗「はいっ!」

そう言うと同時に祇梨蓮斗と滝壺間宮は飛び出した。後ろを見るとそこには祇梨蓮斗がこれまで戦った神5柱と月柳や新島杏、妖人街の屈強な猛者たちが控えていた。もし祇梨蓮斗と滝壺間宮が負けた場合、あの人たちが一斉に雪崩込むという算段だ。

滝壺「火系統最上位魔法・蛇炎」

蓮斗「風系統上位魔法・暴風荒牙」

2人同時に邪神に向け魔法を放つ。しかし巨体故か効きが弱い。魔法で倒すのは現実的では無さそうだ。

滝壺「蓮斗君!物理メインで叩く!魔法も使えるだけ使って!」

蓮斗「了解しました!」

滝壺「祟炎魔法・祟天火流星」

蓮斗「強化系統上位魔法・身体強化〝鋼音〟」

滝壺間宮は出し惜しみ無しで特質属性を使用。祇梨蓮斗は体を鋼の強度まで上げ、音速で動けるほどに身体を強化。そのまま邪神に突っ込みつつがら空きの胴体へ向け全力の体当たりをぶつける。祇梨蓮斗の体当たりで邪神の巨体が宙に浮き滝壺間宮の魔法が命中。しかし、依然としてその巨体で効きが悪い上に、滝壺間宮の魔法の影響すら封殺する回復能力。攻略の糸口はないかと考えていると邪神が腕を振り上げ、そのまま祇梨蓮斗たち二人にめがけ腕を振り落とす。間一髪で2人共それを躱したがその威力は異常だった。目測だが3km先まで大地が割れその斜線上の物が全て吹っ飛んだ。

滝壺「アレを喰らえば君も俺も即死だ!気をつけて!あとアイツは近くにい続けると体が徐々にだが崩れていく!そこに注意して!」

蓮斗「はいっ!」

蓮斗「二重詠唱・水雷龍〝痺体溶解〟」

滝壺「(体の一部を消し飛ばすんじゃなくて、溶かす事で再生を阻害、その上雷で麻痺させて再生を無効化!いいね!)」

蓮斗「吹き飛べ!」

蓮斗「雷系統上位魔法・雷速閃〝回蹴〟」

祇梨蓮斗は魔法と物理を混ぜて猛攻を加える。この神は雷に対しての耐性が低いのか雷魔法を受けた場所は再生がだいぶ遅い。このまま行けば勝てると思った。その瞬間一瞬の隙が生まれてしまった。

邪神「onajuhdpmplwoka」

邪神が咆哮を上げ先程まで見せていなかった凄まじい速度で祇梨蓮斗に迫る。祇梨蓮斗は咄嗟の事で反応が遅れ邪神の攻撃をもろに受けてしまった。

滝壺「蓮斗君!!!」

滝壺間宮の祇梨蓮斗の名を叫ぶ声は、届く事は無かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

辛うじて生きていた祇梨蓮斗は戦場から遠く離れた竹林2まで吹っ飛ばされていた。全身に走る激痛から体は全くと言っていい程動かせない。辛うじて首だけを動かし体を見ると右腕と左足が原型を失い正しく肉塊へと変わっていた。更に首を動かし前方を見ると滝壺間宮が1人で邪神と戦っている。

蓮斗「私が、生きてるのは、滝壺さん、の、お陰ですね...滝壺さん、が結界を張ってくれなかったら今頃、死んでまし、たね。」

そう独り言を呟いていると徐々に意識が薄れていく。マズイ、このままではダメだ、何か出来る事を考えろ、そう思っていると頭に声が響いた。

???「ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ........」

それは祇梨蓮斗が初めて聞いた黒王戦鬼の声だった。この力は未だに癒えぬ怒りと憎しみに満ちている。だからこそ、祇梨蓮斗はこの力を制御する為にここで訓練してきた。だが今は死ぬ寸前、このままでは祇梨蓮斗は自分の決意にすら嘘をつく事になる。

蓮斗「だめ、だ。また、みんなに、あうん、だ。だから、今だけは、力を、貸せ、黒王戦鬼...!」


「闇系統根源魔法・黒王戦鬼...」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

滝壺「月柳!蓮斗君は!?」

月柳「眷属達に救出に向かわせた!もはや試練などと言っている場合では無い!妾ら神も戦いに参戦する!いいな!?間宮よ!」

滝壺「分かった!そうしてくれ!」

新島「蓮斗くん、大丈夫、だよね...?生きてるよね!?」

滝壺「来るぞ!結界を張れ!」

神々「おう!」

邪神が腕を振り下ろし、新島杏や神々を捉えようとした、その瞬間にそれは起こったのだ。

全員「!?」

その場を何かが包んだ。正体は分からない。しかし、決して良い物ではないとその場にいた全ての存在が直感でそう理解した。

「闇系統上位魔法・黒帳〝邪殺〟」

それに触れた瞬間邪神の腕が消し飛んだ。その場に居た神も人も妖達も何が起こったのか分からなかった。邪神すらも動きを止めその場に沈黙が流れる。すると一つだけ音が聞こえた。足音だった。何かがこちらに向かって歩いて来ている。恐る恐る新島杏達が後ろを振り向くとそこには1体の異形の鬼が立っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。