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神聖祓魔師 二つの世界の二人のエクソシスト  作者: ウィンフリート
平行世界へ
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第29節 鉱山観光?

さて、ベルタさんが、鉱山を案内してくれるそうです。


アーデルハイドも一緒にいくそうですよ・・・

ベルタさんに連れられて、鉱山の入り口にいた。何故かアーデルハイドも一緒だ。文官志望なのにね。彼女いわく、文官こそ現場の知識がいるんだとか言ってる。ベルタさん、頷いてるけど、単に行くところがないだけだと思う。オットー様たちの食堂を借りて、字の練習したほうがいいと思うけど・・・そのことを言おうとした瞬間にアーデルハイドの眼差しが恐ろしくなった。すごい、魔法じゃないの?


「昨日は、入らなかったけど、この先を案内するわ」


昨日の大きな鉄格子は上に巻き上げられている。


中に入ると、広い洞窟の入り口だった。天然の入り口に合わせて建物を建てたようだ。


ぐるりと見回してみると、横の壁は隙間がないぐらいぴったり煉瓦の壁で蓋をされていた。上部は隙間があるが、鉄格子が嵌っている。明り取りとしても使っているようだ。鉄格子の向こう側、つまり僕の泊る建物の屋根だが・・・警備兵が歩いてる。


洞窟の入り口は、ほぼ半円形だ。入り口は一つで、半円形の一番奥にある。明らかに人の手で掘った感じだ。扉がつけられていて、これも鉄格子だ。両開きの扉で結構でかい。今は開かれていて、その両となりに警備兵が建っている。入り口の5メートルぐらい前で、ここで待っているようにベルタさんに言われた。手続きしてくるそうだ。


ベルタさんは、すこし戻って、半円形の途中ぐらいにある、カウンターみたいなところにいって、そこにいる武装した女性に声をかけている。入るのに受付するってことか・・・


戻ってきたベルタさんは、アーデルハイドをまっすぐみてからいった。


「あの受付係も文官なのよ。砦の中だけじゃなくて、あちこちの勤務があるからね」


「鎧着てるんですね」


「そうね・・・いざというときに着ているのと着ていないのでは助かる率が変わるのよ」


アーデルハイドは若干ビビり気味のようだが、気を取り直してベルタさんに聞いた。


「鎧って自腹なんですか」


「あはは、そんなこと気にしてるの?支給品よ。壊れても修理も砦持ちだから安心して」


なんだ、お金の心配かよ・・・まぁ、独りで生きていくんだものな・・・


「ベルタさん?」


「なあに?」


「あの、聴いていいかわからないんですけど、文官のお給料って、どうなっているんですか?」


ベルタはニコニコしながら答えてくれた。原則、食事のみで、お金は出ないそうだ。アーデルハイドは、ショックな顔をしてる。その顔をみてベルタが続けた。でも、鉱山からの売り上げが大きくなると、利益から一定割合で分配金があるらしい。少ないらしいけど。あとは、原則魔物を退治した場合、その死体は砦が回収し、鉱夫や傭兵達は、報奨金をもらえるらしい。


砦で回収とはいえ、危険なので、傭兵に委託すると言ってた。倒した傭兵は、そのまま魔物の死体を持ちこむほうが報奨金が上積みされるので、まず、持ってくるらしい。


うわっと思った・・・ベルタさんは、僕の顔を見て面白がっている。


「悪者君、魔物の骸って、それを専門に解体する業者もいるんだよ。あと、覚えてほしいのは、魔物を倒したのに骸が消えちゃう場合ね。報告が必要なの・・・いくつかあるのだけど、場合によっては、悪魔の手によるものかどうかってことね」


「報告ってどこにするんですか」


「さっきのカウンターみたいなところの文官にするのよ」


魔物は、もともと地獄の生き物だそうだ。消えてしまう魔物は、悪魔が作り出したもので、それが現れるということは、悪魔が人間たちに攻勢をしかけようとしているらしい。


僕らは話を聞きながら中に入っていった。


随分暗くなってきたところで、ベルタさんが松明に火をつけた。


「松明はあまり持たないから、魔法を使えるようになるといいわ・・・」


「ベルタさんは使えるんですか」アーデルハイドが聞いた。


「生活に役立つ魔法は苦手なのよ・・・人とか魔物を瞬間的に硬直させる魔法が得意なんだ・・・あとはね、練習中なんだけど、これ」


ベルタさんは左手を広げて前に伸ばしたかと思ったら、イナズマのようなものを出した。


怖いよ・・・人を硬直させるとか、ビリビリするようなやつとか・・・


「私ね、傭兵だったのよ・・・話したと思うけど、実家は下の街の宿屋で、私も手伝ってたんだけど、好きな人ができて、結婚に反対されてね・・・たから駆け落ちしたのよ。その人は傭兵だったのよ・・・で、一緒に鉱山に潜るようになったんだけど、結婚資金をためるために、無理したのよね・・・」


「ごめん・・・あなたたちもムリはだめよ十分に強くなってからでないと、迷宮は危険よ」

僕らは、まっすぐ歩いていった。途中で分岐がいくつかあった。ベルタさんが、基本的に坑道には名前がついているから、少しづつ覚えようねっていった。一番古いのは、1000年以上まえに作られているらしい。名前のプレートがついてないところは、入ってはいけないそうだ。


坑道はいきなり太くなった。天上もすごい高いみたいだ。ここは、天井に明かりとりがあるようで、かなり高いところから日が差し込んでいる。


「ここがハインリヒの大広間。なんとなく、そんな感じでしょう?自然にできた洞窟の一部らしいわ。もっと地下にいくと、ドワーフの王座とか鍾乳洞みたいなところとかあるので、いつか行けるといいわね・・・」


もっと地下には大きな空間があるらしい。ドワーフの王座とか凄そうだな。更に地下にいくとどこまで続くかわからないような裂け目がいくつもあって、奈落の谷っていうらしい。落ちたら助からないって。ドワーフの領域といわれる地下洞窟を更に下っていくと、地獄の入り口と呼ばれる横穴があって、170年前の大攻勢の時に空いたらしい。今は鉄格子の門が設置されているらしいけど、なかなかそこまでは常駐とか巡回警備ができないらしい。すでに鉄格子は朽ちていて意味をなさないとか・・・


「まぁ、地獄の門の先に行った人はいないのよ・・・なんでも大地溝帯に通じているらしいわ。方向と距離からの推測らしいけどね。あっち側は本当の地獄だから、人間じゃ無理よね」


なんだか怖ろしくなってきたよ・・・僕らはまだハインリヒの大広間で説明を受けていた。ここからあちこちに坑道が伸びているらしい。ベルタさんは、床に地図が描かれているところに案内してくれた。地図の周りには鉄の柱とそれを鎖がつないだ柵がある。上からの光が一条差し込んでいるが、それがうまく地図にあたっている。


「うわ、結構大きい地図ですね・・・」僕は言った。


「そうでしょう。でもこれは鉱山だけの地図だし、しかも全部は載ってないの・・・大まかな坑道とその名前だけね・・・詳しい地図が街では売ってるけど高くて買えないのよね・・・ま、ライトの魔法とディレクションの魔法があれば、帰ってこれるから、最初に覚えたいわね」


魔法には神聖魔法とか生活魔法とか色々あるらしい。悪魔や一部の魔物も同じような魔法を使うらしい。ブルーノ神父様が魔法区分について教えてくれるだろうから、長い話が好きなら聴いてごらんと言われた。


「さぁ、帰りましょう・・・今日はこれぐらいでいいでしょう?まずは、ハインリヒの大広間に来れれば、あとは帰れるから、帰り方を学びましょう・・・」


それからベルタさんは地図に書かれた出口の文字を教えてくれて、その地図の方向に向かってあるいた。来た道を戻るだけなのだけど、大広間は方向感覚が狂うようでわかりにくかった。


「よく足元を見てね。みんなが歩いてできた道というか凹んでる通路みたいになっているから、それを外れないようにね」


暗いのでわかりにくいが、ハインリヒの大広間の壁で大きくくぼんでいるところに歩いていき、もときた坑道を見つけた。ベルタさんが「ライト」と唱えたら、すこし周囲が明るくなった。坑道の入り口にはプレートが幾つかついている。それぞれいろんな言語で書かれているようだ。読めるものもあるけど、なんか地上の楽園への道って書いているみたいだ。僕がプレートを読んでいるのを見たベルタさんが、何て書いてあるの?と聞くので、答えた。


読める字は、地上の楽園への道だけです。正解だそうだ。


僕らは地上の楽園に戻った。


「さて、無事地上の楽園に生還したことを報告してくるわ」


ベルタさんは、カウンターにいって、なんか話してから戻ってきた。


「お腹空いたでしょう?記念すべき初生還だから、ご馳走してあげるわ」


やったー、アーデルハイドと僕は小躍りした。僕らは砦近くの食堂に連れていってもらった。

お読みいただいてありがとうございました。


さて、いかがでしたか?


ここんのところ山なし、落ちもないので、すみません。


そろそろイベントが欲しいですね・・・

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