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神聖祓魔師 二つの世界の二人のエクソシスト  作者: ウィンフリート
平行世界へ
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第26節 明暗を分けた夜

こんばんはぁ~


もうすこし早くアップしたかったのですが、お買い物にいってたので、遅くなってしまいました。


さて、4人で会議するようです。どうなるのでしょう・・・

ゴルトムントに連れられて、二人は出て行った。


廊下で執務室のドアが閉まる音を聴いた4人は会話を始めた。口火は隊長が切った。


「今日は随分と長い一日だったな・・・」


「まぁ、退屈はしなかっただろう?」レオンがニヤニヤしてる。


「確かに・・・、ベルタと私でアーデルハイトと名前がわからない少年を尋問したのだが、驚くような内容が推察されたのだ。それは、ブルーノ神父様がお詳しいので、ご説明頂くとしよう」


「おぬしはもしかして、こういうときだけ「様」をつけてはおらんか?」


「単刀直入に言おう。あの子が、峠から魔物に襲われずに歩いてこれた理由は、神聖結界をあの身に宿しているからだ。それと、神聖修道院の生き残りだとすると、悪魔軍の大攻勢は近い。つまり、スタンピードが起こる可能性が非常に近い・・・」


「うおっほん。まてまてまて、全く話がわからんぞ、オットー。神聖騎士団など聴いたことがない」レオンが顔を顰めてる。


「わしもだ。ともかく、整理してみよう・・・」


オットーは続けた。


「まず、少年が神聖修道院かもしくは騎士団のものかどうかだが、おそらく、あの青痣や、額の十字架が聖ミカエルの聖剣の励起状態の振動に反応したことから考えると、体自体が神聖結界であることは、間違いない。ブルーノ神父の見聞によれば、神聖修道院では、全員が結界を体に刻み、精霊や天使との契約を行っていたことがわかっている。そうでなければ、スタンピードかと思われるようなあの峠の魔物が一匹もでなかったことが説明できない。しかも普通の結界とは比べ物にならないくらいのものだろう、おそらく悪魔であっても、彼を傷つけることはできないかもしれない。無論、地獄の中で孤軍奮闘しなければならないのだから・・・私たちが知っているレベルではないだろうが・・・j」


「なるほど、それは面白い話だ。ということは、守備隊の力として利用したら、いいではないか。聖なる力が使えるなら、ブルーノ神父様とおぬしとわしと、あの坊主のパーティがこの国の最強になるぞ。サタンの城まで攻め抜こうぞ」


レオンは、戦力の事しか考えていない。軍人とは、そういうものだろう。


「あはは、確かにそうかもな・・・まだ坊主の力が、いかほどがわからぬが・・・で、少女のほうだが・・・ベルタ?」


「はい、少年とは下の街で始めてあったようです。特に特別なことはなく、母を亡くして、途方にくれていたところで打開策としてここへの脱出を企てて、成功したわけです」


「なるほど、一番策士はあの赤毛の子というわけだな。面白い」


レオンにはストーリが受けていたようだ。確かに一番の強運の持ち主は、アーデルハイドだろうな・・・少年を見出し、利用した。しかも、どうみても少年のほうが主犯格だし、アーデルハイドは無罪放免だろう。女は怖いものだ・・・あんな小さな子でも少年を手玉にとっているのだから・・・


ベルタは違う考えだった。あの子の置かれている状況は命を削るものだ。概して女の立場は弱く、その道は厳しい。活路をぎりぎりの中で掴んだものであり、計算してできるものではないだろう・・・同じ女として、彼女のことを応援したいと思うということであった。


「ま、明日もまた少年を尋問するので、結果は夕食時に報告しよう。女の子は念のため、尋問時に待機してもらう。ベルタ頼む。夕食も一緒に食べよう」


ベルタは顔を輝かした。


ブルーノ神父が言った。


「少年がどこから来たのかを中心に聴いてほしい」


「わかりました。ではまた明日同じ時間に・・・」


一同は解散した。



少し前、執務室に行った二人は、食後の余韻に浸っていた。少年は気になることがあるようで、話がしたくて仕方んかったようだ。


「ね、アーデルハイド。ご飯を食べさせてくれるのは、今日だけなんだって」


「聴いたわ。明日も尋問あるのは、あなただけでしょう・・・ご飯食べさせてもらえるように。騎士様にアピールするのよ・・・明日食べられなかったら、あんたのせいよ」


「ええええ。そ、そ、そんなのあり?」


「ありよ」


ゴルトムントは笑いがこらえなれなくなってきた。こんなに小さいのにすごい女の子だ。少年には、ただただ同情するだけだ。そうこうしているうちにベルタがやってきた。


「さて、お待たせ。二人は今夜はどうする?」


「どうにもできないので、どこかの納屋とか紹介していただけますか」


「そうね・・・ちょっと相談にいってくるわ・・・ここで待つこともできないから、とりあえず、また面会所にいきましょう?」


はーい。仕方ないわよね。命があるだけでも儲けものよ。ま、どこの馬の骨だかわからない子供のために、ご飯を恵んでくれただけで十分だわと、アーデルハイドは納得している。



ベルタと一緒に二人は砦の正門をくぐって鉱山街へと歩いていく。ゴルトムントは後ろ姿を見送ってから、遅くなってしまった夕食を食べに、1階に下りていった。



第2門の面会室にいくと、当直の兵士に当番が変わっていたがベルタと知り合いらしく、なにか話しをしてから、二人にここにいるようにといって、出かけてきた。当番の兵士は二人に気安く話しかけてくる。


「お前たち白い魔物だろ、すごいな・・・あのスタイルで、街道を抜けてきたんだって。魔物はでなかったのか?」


「でなかったわ・・・です」アーデルハイド、変な言葉になってる・・・


「そうなのか・・・スタンピードが近いぐらいんじゃないかってぐらい、沢山いたんだがな・・・、この前、下の街に街道の普請をやってもらったんだけど、途中で魔物が大量にでちまって、警備についていたんだけど、レオン様がいなければ、何人か死人がでていたと思うぜ・・・で、あのシートだけだろう・・・あれだけだと結界が完成しないんだけど、知ってたか?」


え、なにそれ、どういうこと?アーデルハイトは怪訝な顔だ。


「荷車の床と車輪に仕掛けがあってさ。車輪がまわることで結界用の力ができるんだよ。それを床板が放射して、シートが反射する仕組みらしいぜ。街じゃどうやってお前たちが結界を作用させたのか専らの噂だぜ」


アーデルハイドは、混乱していた。一体なにが起きていたのだろう・・・少年を問い詰めようとしていたら、ベルタさんが帰ってきた。


「さぁ、今日の寝床に案内するわ。ごめんアーデルハイドだけね。僕は申し訳ないけど、鉱山口の詰所に行くしかないみたい。後で案内するわ。アーデルハイド来て・・・」


ベルタは、面会所の外にいる守備隊の立ち番の当番兵になにか話している。


ベルタとアーデルハイドは何度も振り返って申し訳なさそうに去っていった。


巡回から帰ってきた兵士は、「あれ、やっぱり泊めてもらえるのは女の子だけだったか・・・まぁ坊主落ち込むな。この街の人の数は半端ないからな。多すぎるんだよなぁ。ベッドだって足りてないんだよ。俺も兵士になるまでは、野宿ばっかりだったぜ。鉱山内で稼ぎが少ないとな、泊れないんだよ。飯を食うのがやっとさ」


兵士によれば、いつものことらしいが、ここに来たばかりの少年は辛い結末だった。少年は兵士に思い切って聴いてみた。


「すみません。ここのお部屋には、何時までいられまか」


「わりぃな、警備の関係でな、もうじき閉めなきゃならね・・・。いやベルタさんが戻るまではいるって立ち番の奴が約束してたから心配すんなって・・・」


少年は目の前が暗くなっていくような気がした。


そういえば、記憶のある限りで野宿はしたことがなかった。


しかも、魔物がでるかもしれないのに・・・



いかがでしたか?


最近寒いですね。私は野宿したことないですけど。


寒がりで冷え性なので、絶対できないと思います。


さて、少年はどうなるのでしょう。こうご期待。(次話は明日の夜になりそうです)


ではでは~宜しくお願いします。

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