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[完結]さよならの陽炎を、追いかけて

作者:七瀬 澪
最終エピソード掲載日:2026/03/20
2026年3月20日完結いたしました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕は最後まで、「好きだ」と言えなかった。
銀色の髪が、夕陽に溶けていく。
伸ばした手は、もう届かない。
——これは、そこに至るまでの、そしてその先の物語。

幼馴染の結衣を悲しませたくなくて、僕は右目に宿った力を使い続けた。

たった1秒だけ時間を巻き戻す——それだけの、ささやかな奇跡。

言い間違いをなかったことにして、不機嫌な一瞬を塗り潰す。
「完璧な日常」を繕い続けた僕に、世界は静かに罰を下した。
力を使うたびに、僕は消えていく。
視界が霞み、声が届かなくなり、
やがて、誰にも認識されなくなる。
母さんが、僕の部屋を「物置」と呼んだ日。
結衣が、僕の名前を思い出せなくなった朝。
僕は世界にとって、最初からいなかった人間になっていく。

「ねえ、その1秒に、君は何を捧げたの?」
転校生の空乃奏だけが、僕が消した”汚れた時間”を知っていた。
銀色の髪、透き通る肌、誰にも見えないはずの僕を見つめる瞳。
彼女はなぜ、僕の秘密を知っているのか——

その答えが明かされた時、僕は知る。
僕を守るために、全てを捨てた人がいたことを。
僕が名前をあげたその子が、僕の知らない場所でずっと泣いていたことを。

ありがとう、廻くん。
名前を、くれて。
愛してくれて。
見続けてくれて。
……また会えるかな。
いつか、どこかで。

これは、1秒の奇跡を愛のために使い果たした少年と、
彼のために全てを捧げた少女が紡ぐ、最も美しくて残酷な純愛の物語。
プロローグ
プロローグ:欠落の標本
2026/01/29 20:30
第一章「1秒の対価」
1. 硝子細工の夏
2026/01/29 20:31
2. 教室の静止画
2026/01/29 20:53
3. 放課後の調律
2026/01/29 21:12
4. 陽炎の告白
2026/01/29 21:38
5. 終業式の熱
2026/01/29 21:52
6. モノクロームの浴衣
2026/01/29 22:14
8. 人混みの死神
2026/01/30 19:19
9. 指先の氷点下
2026/01/31 08:00
10. 嘘の上塗り
2026/01/31 12:00
11. 忘却の朝
2026/01/31 18:34
14. 言葉なき対話
2026/02/02 10:20
15. 光の終焉
2026/02/02 12:10
第二章「忘却の陽炎」
17. 幽霊の帰宅
2026/02/02 18:21
18. 鏡の中の空白
2026/02/03 07:10
21. 残された対価
2026/02/04 18:00
23. 優しい地獄
2026/02/04 22:02
25. 銀色の箱舟
2026/02/05 02:30
第三章 「銀色の観測者」(過去編)
26. 秘密基地の夏
2026/02/05 06:50
27. 銀色の予兆
2026/02/06 02:00
29. 水底の取引
2026/02/07 20:20
30. 偽りの英雄
2026/02/08 02:00
32. 雨の古都
2026/02/08 19:15
33. 白銀の禁忌
2026/02/10 02:10
第四章 「さよならの陽炎」
34. 無音の叫び
2026/02/10 20:50
36. Rewrite
2026/02/11 21:00
38. 繰り返す夏
2026/02/14 02:00
39. 約束の川
2026/02/14 20:14
40. 三人の春
2026/02/14 21:00
42.小さな三角形
2026/02/15 20:10
43. 秋の告白、一番星の誓い
2026/02/16 02:00
44. 巡る季節
2026/02/17 18:23
46.またねの季節
2026/02/18 19:56
47.銀色の記憶
2026/02/20 18:21
48.記憶の欠片
2026/02/22 20:27
50.失われた記憶
2026/02/24 18:57
51.神様の忘却
2026/02/24 21:00
52.消えゆく少女
2026/02/24 22:30
54.忘却の陽炎
2026/02/27 22:49
第5章「廻る季節」
56.白色のノート
2026/03/04 21:40
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