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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
ネト大陸編

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第74話「町の改善」

粛清じゃ。もう男たちはタジタジになってしまうのじゃ。



 ワシらは犯罪に関わった全員を一箇所に集めたのじゃ。神力を蛇に変えて拘束しておるのじゃ。

 全員がこの町の男たちじゃった。女たちはというと奴隷のように扱われているようじゃった。

 しかも若い子たちだけで、ある程度歳とったら捨てるそうじゃ。


 この状況は見過ごせないのじゃ。ワシは神力の限りを尽くして男たちの魂の性根を入れ替えさせたのじゃ。

 男たちは涙を流し謝罪しておったのじゃ。あまりに情けないことなので、女の子たちも呆れて男たちを引き()って行ったのじゃった。


 この町も変わるじゃろう。本当のジェイケー町へとなるかもしれんのう。

 ワシは心を改めた町長に次の場所について聞いたのじゃ。

「次の村は三つある。ここから北西へ行くとジー村、北へ行くとエイチ村、北東へ行くとアイ村だよ」


 全部の村を回る意味は特にないらしいのじゃ。ここから、どれかの村に行った後、北を目指せばタースト街という街に着くそうじゃ。

 タースト街はタツイ王国の入口に繋がるらしく、いよいよ大きな国が見えてくると感じたのじゃ。


 どの村に行こうか悩んでいるのも時間の無駄なので、特徴を聞いてみるのじゃ。

「どの村もこの町から追い出された女の子が住まう村さ。アイ村は愛し合う村、エイチ村はちょっとエッチな村、ジー村は……ジーカップな村かな?」


 適当な感じじゃな。ではそうじゃのう……。

「ジー村に行くぞい」

「なんでですか? アイ村にしましょうよ」

「そうだよコン様! アイ村がいい!」

 ワシに反論するルナとグーシャじゃ。


「エイチ村……」

「この中ならジー村がマシだよね」

 多数決でジーザスは落選じゃ。テンカがワシの味方をするのじゃ。


「では結論を出すぞい。二対二のため、ワシのリーダーポイントを加えて三ポイントとし、ジー村に決定じゃ!」

 ワシの言葉を聞いて抗議してくるルナとグーシャじゃったが、ムニムニと顔をこねてやると、渋々了承したのじゃった。


 ワシらは街から北西に向かうのじゃ。そうして歩いていると村に着いたのじゃ。魔物も出んし良かったのじゃ!

 村に着くと、若い女性たちが出迎えてくれたのじゃ。


 全員胸がデカいのじゃ! うむ、眼福じゃ。

「たたないくせに」

 ルナがぼそりと呟いたのじゃ。聞こえとるぞい。

 ワシらは歓迎されるのじゃが、特にジーザスが歓迎されるのじゃ。


「坊や、この村に住まない?」

「私たちあなたみたいな子歓迎よ」

 ジーザスは囲まれてあたふたするのじゃが、ワシらと旅したいことを言ってキッパリ断るのじゃ。


 村の宿はボロボロで修復されとらんかったのじゃ。男手がない事が原因のようじゃった。

 おまけに力仕事のした事のない女の子ばかりじゃ、これでは村がボロボロになっても仕方ないのじゃ。


 アイ村やエイチ村は住まう男が増えてきたらしいのじゃが、この村はそうはなっとらんらしいのじゃ。

 魅力がないわけではないのじゃがのう。

 そもそも住んでも軟弱な者が多いらしく困っとるらしいのじゃ。


 ワシはできる限りの時間を使って道具を借りて、建物を直していくのじゃ。物はタースト街から買えるそうなので、家具を作っていくのじゃ。

 ワシはこういうことをしていた経験はないので不格好な出来になってしまうのじゃが、それでもちょっとはオシャレな家々になっていったのじゃ。


 狐依ニーキックで木を折り、木材としてノコギリで机や椅子を作ったり、家の穴の空いてる箇所などに補修していくのじゃ。

 ワシの体力自体は無尽蔵のようで、神力を使いすぎなければ、めちゃくちゃ作業できるのじゃ!


 そうして村を補修していき、皆と協力する事で三日後には、今できることをやりきったのじゃった。

「ありがとうございました! 宿のお代はサービスです!」


「きっとこれからは男の人もやって来てくれるはずです。頑張ってください」

 ルナは村人たちに握手しながら、ワシの姿を見せるのじゃった。

「コン様は私たち全員の最高の神様ですわ」


 村長は少し老けているが若いものに負けんほどの色気を持っておったのじゃ。

 ワシは村長のその目に哀しみを感じ、そっと抱きしめたのじゃ。

 まだワシの姿が見えとったので村長は驚いたのじゃが、ワシの胸に身を寄せるのじゃ。


「多くの哀しみを背負っとるように見えたから、ついじゃ。すまんのう」

 ワシが謝ると、涙目に首を横に振り、頭を下げる村長じゃ。

 涙を拭った村長はワシらの旅の幸福を祈り、ルナにあるものを渡したのじゃ。


 それはワシの狐顔のアクセサリーじゃった。ルナは荷物持ちのスライムの持つカバンに狐のアクセサリーを付けて礼を言ったのじゃった。

 ジー村を出たワシらは魔物の出ない道を行くのじゃ。


 その道を行きながらワシは考えるのじゃった。もしあの犯罪が止められていなければ、新たな魔王が生まれていたかもしれないことをのう。

 逆にあれだけの事がありながら魔王が生まれていない事にも疑問を持ったのじゃ。


「多分諦めてしまうんですよ。強い憎しみが生まれる前に」

 快楽に溺れてしまうということかのう? じゃとしたら村長たちに見えた哀しみの目も、諦めの目じゃったのかもしれんのう。


 犯罪は人がいれば必ず起きるのじゃ。それは止めようがない事じゃ。悪い人間は必ずいるからのう。

 その相手に立ち向かうのは、また人間じゃよのう? ワシはそう思うのじゃった。

犯罪について、人がいたら犯罪は起きるのじゃ。深い話じゃろ?


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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