第55話「混浴と、たたない主人公」
この話は笑いネタなのじゃ!この話を読んで面白いと思ったら是非絡みに来て欲しいのじゃ。「たたない主人公、えぇ…」と呟いてくだされ!
ワシ温泉に向かって行くのじゃが男湯に入ろうとして、グーシャに止められたのじゃ。
「どこ行くのさ? コン様?」
いや男湯じゃが? ワシが困っておるとグーシャが笑って言うのじゃ。
「コン様は誰にも見られないんだから大丈夫だよ」
待て待て、ワシも男じゃ。今までだって風呂一緒に入らんかったじゃろ? まぁワシに効果ないからというのもあるのじゃが。
「見たくないんですか? 私たちの裸」
ルナが微笑んでおる。目は笑ってない気がするのじゃ。どう答えればよいのじゃ?
「あたしは気にしないし、皆がコン様と入りたいなら女湯に来なよ」
先に脱衣場へ入って行くテンカは中を覗いたのか叫んだのじゃ。
「誰もいないよ! 貸切だね!」
だからと言って後から来んわけでもないじゃろ? それにこのダブリュー街の人は神を見れる可能性が高いのじゃ。
禰宜がおるなら巫女もおるじゃろ?
「いいからいいから」
グーシャが引っ張るのじゃ。仕方ない、ワシも怒られる覚悟を決めようかのう。
ワシは着替えておる三人を他所に温泉の中に入ったのじゃ。
湯気が凄いのじゃが、そもそもワシはハーフパンツ? を脱げないのじゃ。入ってよいのかのう?
とりあえず温泉に浸かり奥に入っていくのじゃ。うーむ、いい湯じゃな。この世界に来て初めて湯を感じたわい。
ポカポカ温まっておったら脱衣場から三人が入ってきたのじゃ。湯気でよく見えぬが、タオルを巻いておるようじゃな。
「当たり前じゃないですか」
ルナが笑うのじゃ。まぁそれならそれでよい。
シャワーで体を洗う三人は湯に浸かる時タオルを外したのじゃ。
うむ、やはりテンカが一番おおき……。
「怒りますよ? コン様?」
筒抜けなのも考えものよのう。
「いい湯だね」
テンカが手を広げてゆったり浸かったのじゃ。
ルナもグーシャもテンカも素敵な女性じゃ。
じゃがワシちょっとだけ疑問に思って股間に触れたのじゃ。た、たってないのじゃ……。
ワシ、老人以下じゃ。心は興奮しとるのに体が反応せんのじゃ。もうこれ病気ではないかのう?
「目の保養にはなるでしょう?」
まぁ、そうじゃな。
「さっきからルナは何を言ってるんだい?」
テンカが尋ねるのじゃ。
「私はコン様の心の声が聞こえるのですよ」
「へぇ、なんて言ってるのか気になるね」
ルナに近づいたテンカはこっそり話を聞いて、驚いたのじゃ。やめてくれんかのう? ワシ、ショックじゃ。
「ははは! じゃあこういうのはどうだい?」
テンカが近づいてくるのじゃ。ワシはちょっとだけ逃げようとしてグーシャに後ろから掴まれたのじゃ。
「逃げちゃダメだよ、コン様!」
いや待てグーシャ、お主の胸が当たっとるのじゃ! そしてテンカがワシの右手を掴み、ルナがワシの左手を掴んだのじゃ。胸が! 柔らかい胸のパラダイスじゃ! じゃが……。
「どう? ルナ」
テンカはルナに聞くが、ワシの股間を触るルナは首を横に振りのじゃ。
「ええ? あたしたちじゃ興奮しない? コン様」
「いや、かなり顔を赤らめとるところじゃぞ……じゃが体は反応せんようじゃ……」
「たたないんですね」
「たたないんだ……」
「たたないものは仕方ないさ、ドンマイ! コン様」
もういっそ殺してくれええええええ! ワシは皆を引き剥がし、隅で縮こまったのじゃ。
「まぁいいじゃないですか。神様なんですから」
ワシの竿は飾りじゃ! うわあああ!!
「でもキスはできるんですよね? やっぱり排泄の仕様をつけなかった上位の神様が、生殖機能もつけなかったから、そもそも心が興奮しても体が反応しないのかもしれないですね」
ルナよ、冷静に分析しとるところ悪いのじゃが、ワシ上位の神に文句言いたくなってきたのじゃ。
「男の尊厳を返せなのじゃ!!」
ワシは天に向かって吠えたのじゃ。まぁもうよい。ワシの竿がたたないことはこれ以上言うでないぞ?
「とりあえずのぼせる前にでましょうか」
「先に行くとよい。ワシはまだ浸かれそうじゃ」
この世界でワシが湯に浸かって効果のある機会はそうないじゃろうし、もう暫く味わいたいのじゃ。
「じゃあ先にあがりますね」
三人が温泉からあがり、脱衣場へ向かうのじゃ。三人のケツ見ても、良い尻じゃと思うだけで体は反応せん。
上位の神よ、もしまた会う日が来たら、狐依パンチをかましてやるからのう!
ワシは赤い温泉に浸かりながら、拳を握り震わせたのじゃった。
そしてシゾフさんとの会話を思い出しておったのじゃ。神力エネルギーの揺らぎ、彼はそう言っておったのう。
では何故神力は休むと回復するのじゃ? こうして神力を蓄えるならわかるのじゃが、普段から勝手に回復するのじゃ。
ワシは風呂からあがると皆に伝え、ワシ一人で赤依神社に来たのじゃ。神主さんはまだおったのじゃ。
「神力について聞きたいのじゃ。何故ワシが神力を使った後勝手に回復するのじゃ」
神主さんは頷いて説明を始めたのじゃ。
「まず神力も魔素も空気中にありふれています。そして人でさえもそれを吸うのですが人には神力の貯蔵庫がほぼありません。
巫女や禰宜はそれを上位の神から貰うわけです。ここまではいいですか?」
うむ。なんとなくわかるのじゃ。
「コン様は神様ですから元から貯蔵庫の限界がとてつもなく大きいのです。戦って鍛えたり、こういった場所で鍛えることで更に限界を越えられます」
ワシの聞きたいこととズレとるがなるほどのう。
「さて質問の答えですが、神力を使わずいれば呼吸するだけで神力は溜まります。ですから時が経てばその時点でのマックスまでいくわけなんです」
「空気中に溢れているから吸うだけで回復するのはわかるのじゃ。そして貯蔵庫には差があり、ワシは大きいためすぐには回復せんのじゃな?」
「その通りです。神力とは技を使うだけでかなり消耗するものなんです。ですが今されているように維持する訓練は効果的です。貯蔵庫を大きくしていく、それが強くなる近道です」
ワシは白コンと黒コンと赤コンを見ながら、納得して神主さんと別れ温泉宿に戻ったのじゃった。
これがたたない主人公じゃ!情けない話じゃのう!え?現実のワシか?そんな事を聞くではない!あとこれは神様だからたたないという事じゃが、「この世界の神様は」興奮してもたたないだけなのでのう。神様も他の世界ではたったりするもんじゃから誤解なきように!
ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!




