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狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
空の旅、テンカとの出会い編

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第48話「魔鳥の魔王」

説得成功じゃ。



「はぁ? 何言ってるの?」

 テンカは呆れた声を出したのじゃ。よし、少し温かくなったぞい。

「浮気されたって言ってるのにハーレムに? なんで?」


「まぁハーレムというのは言葉のあやじゃ。ワシは三人の女の子と共に旅をしておる。その中には元々魔王だった子が二人おるのじゃ。色々あって神にしてしもうたのじゃが、その辺はまた後で話すからのう。話は合うと思うのじゃ」


 テンカの表情はわからんのじゃ。じゃが次に言うた言葉で興味が出てきとるのはわかったのじゃ。

「旅、旅かぁ……いいな、それ」

「お主は人を殺したり物を壊したりしとる。じゃから簡単には許されんが、ワシはそれでもお主を助け共に行きたいのじゃ! 悲しみの連鎖はここで断ち切らんかのう?」


 ワシは揉みしだく腕の動きをしながらテンカの魂を柔らかくしていくのじゃ。

 テンカはボーッと語るのじゃ。

「あたし、別に許されたいとは思わない。あたしはあたしの考えで話すけど、あたしの知り合いも皆泣いていた。

 自分たちの不幸にだよ? この世界にはそういう不幸が沢山あって、あたしみたいなのが生まれる。

 魔王を生んでおいて、襲われたら殺せだなんておかしいよ。魔王を生まない世の中にしない癖にさ?

 でもね、あなたみたいな神様がいるのは初めて知った。それなら旅をして世界を見てみたい。

 あたしの知らない世界を知りたい。そしていつか幸せに死ねたらいいなって思うよ」


 説得成功したようじゃ。片手だけ離して頭を撫でるのじゃ。ポヨンポヨンしとって柔らかいのじゃ。胸の話ではないぞい! 魂の話じゃ!

「魔鳥を止めとくれ。あの神様にはワシが話すからのう」

「その前に聞きたいの」


「何じゃ?」

「あなたの名前を聞いてない」

 おっとすまんのう。ワシとした事が、人の名を聞く時はまず自分からじゃったのにな。

「ワシは狐依コン! 世界中の魔王を助けたくて旅をしとる狐の神じゃ!」


 魔鳥が飛行船への攻撃をやめて去っていくのじゃ。

 ワシはテンカの魔鳥に乗っとる状態じゃ。ポッポー様とアレフさんが恐る恐る近づいてくるのじゃ。


「まさか本当に説得するところをこうして見ることになるとは。凄いですね、コン様」

「俺も驚いてる。長いこと禰宜やってるけどこんな方法があるなんて」

 ガハハ! ワシ流石じゃろ?


「魔鳥の魔王さん」

「テンカです」

「テンカさんね、私に言いたいことはあるかしら?」

 ポッポー様が話しかける。優しい声色じゃった。


「すいませんでした」

 テンカは謝ったのじゃ。するとポッポー様はテンカに近づき抱きしめたのじゃった。

「苦しかったでしょうね。悔しかったでしょうね。私もあなたを赦しましょう」


 するとポッポー様は少し大きめの白主と黒主を出してテンカに入れたのじゃ。

「神にできるのか?」

「魔王としては死んでいるならできるかもしれません」


 そして光り輝きテンカは魔王から魔鳥の神になったのじゃ! ふわりとポッポー様の手に落ちたイヤリングをテンカに付けさせて、一件落着じゃ!


「凄いのじゃ! ありがとうなのじゃ! ポッポー……さ、ま……?」

 ワシは急に膝から崩れ落ち、下へと堕ちて行ったのじゃ……。

「大丈夫? コン様!」

 魔鳥が下からワシをすくい上げるのじゃ。


「すまんのう……限界だったみたいじゃ……ガハハ……」

「飛行船に戻りましょう。テンカさんについては私が説明します」

 テンカの魔鳥に連れられ飛行船に戻るワシらじゃった。


 ワシはスライムのベッドに寝かされ安静にさせられたのじゃ。ポッポー様がアレフさんの力によって顕現し、テンカの事を説明しとるのじゃ。

 勿論納得しとらん人はおるじゃろう。グーシャの時と同じじゃ。じゃが神の言う事じゃし、テンカはもう神になったのじゃ。

 下位神じゃから人にも殺せるのじゃがそうはならんじゃろうし、下手に手を出そうともせんじゃろ。


 ネーカは怯えとったのじゃが、ルナの説得でなんとか震えを抑えとったのじゃ。

「あなたたちはあたしのこと怖くないの?」

 テンカはルナとジーナとグーシャに聞いたのじゃ。

「コン様が助けた人なら、もう私たちの仲間ですよ。一緒に頑張りましょうね」

「私、お姉さんが出来たみたいで嬉しい」

「ちょっと待ってよジーナ! あたしはお姉さんじゃないっていうの?」

「グーシャはちょっと違うかのう?」


 ワシらは笑顔でテンカを迎えたのじゃ。

「ふぅ……なるほどね。あたし嬉しいよ。あたしはテンカ、二十四歳。皆のことを教えて欲しいわ」

 その赤く長い髪を揺らしながら、満面の笑みでワシらと話をするテンカ。


 胸も一番でかくて華の中に柔らかな……。

「コン様」

 コホンじゃ。当然それぞれの良さがあるからのう。ワシの一番は……そうじゃな。

「私でしょ?」

 ルナが笑っとるのじゃ。


「ルナ、さっきから一人で何言ってるの?」

 ジーナがルナを見ておるのう。ルナはなんでもないと言い話に戻るのじゃ。

 ワシはスライムのベッドで寝返りをうち、神力の回復に務めたのじゃった。

ルナいちいちワシの心読むのじゃ!


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

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― 新着の感想 ―
[良い点] コン様のハーレムがまた華やかになりましたね!だんだんコン様の力が強くなっているんだなぁと思います。今後もどんどん女の子を口説いて引き連れて行って欲しいですね!
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