↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狐依コンの異世界大冒険  作者: 狐依コン
ウェアとの別れ、勉強編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/554

第38話「イプシロン街へ」

旅で得たものじゃ。



 ワシが話すのを聞いておったグーシャは、泣きながらワシにしがみついてきたのじゃ。

 仲間になった時も言ったことじゃろ? やり直せるのじゃ。


 それは意識の問題じゃ。絶対にこれから先、正しくありたいと思えたなら、それでよい。

 それには一人では無理じゃ。共に同じ思想を抱える者が必要じゃ。


「コン様、これからも旅して、ウェアに再会したり、この先他の人と出会ったり別れたり。この旅してよかったよ、あたし」

 そう思えたなら上出来じゃ。これからも一緒に旅するぞい。


 グーシャは元々商人の娘じゃ。一期一会で生きておったからこそ、寂しさはあるものの、この出会いと別れが幸せに感じるんじゃろう。

 それを見てジーナがグーシャに抱きついて言ったのじゃ。


「グーシャ、コン様と皆と幸せになろう」

 グーシャは頷いておったのじゃ。ルナがパンッと手を叩いて言うのじゃ。

「さぁさぁ、いつまでこうしてるんですか? 私たちの旅を続けましょう! 私たちは次にイプシロン街に行くんですから」


 ルナの言葉に頷き南出口から北出口に向かったのじゃ。装備品や荷物は問題ないのじゃ、いつでも街道を行けるのう。

 北出口に行く前にギルドで討伐依頼を受けたのじゃ。


「ワイルドウルフにワイルドスネーク、ワイルドベアという魔物がよく出るらしいのう。蛇に熊か……蛇はトラウマじゃのう」

「大丈夫さ! 仕返しするつもりで倒してやる!」


 グーシャが意気込むが、ルナは俯くのじゃ。

「私、二人が噛まれてるところを見てるからちょっと……」

「出たら、すぐ倒そう」


 ルナにとって大分トラウマのようじゃ。ジーナが提案するのじゃが、ルナは首を横に振るのじゃ。

「無理にすぐ倒そうとして逆に怪我をしては余計嫌です。しっかり油断せず倒してくださいね」


 今回はワシも戦おうかのう。分体だけでなく刀もある。分体の維持は常にしとるのじゃが、もう少しコントロールもしたいのう。

(まだ早いよ)

(焦んじゃねぇよ)


 考えとったら白コンと黒コンに注意されたのじゃ。試しは終わっとるし、今は神力のアップに力を注ぐべきかのう?

 とにかく刀で戦おうなのじゃ。分体を維持しながら戦えばそれなりに良い経験になるじゃろ?


 デルタ街では魔王などに関して良い情報がなかったのじゃ。一応言っておくと、他の街での発見情報などは、色々見れるのじゃ。

 全部に目を通しとる暇はないので近くの情報を見とったのじゃが、このナナナ大陸には今のところ魔王は発見されとらん。


 多分メデサのせいじゃろうな。おかげというべきかもしれんがのう。

 とにかく、魔王がおらんのじゃったらワシの役目はここにはないのじゃ。


 困っとる人もおらなさそうじゃし、喧嘩などもなく穏やかな街が少し続いておったからのう。

 ウェアと旅しとった間はウェアのために人目を避けとったのもあるのじゃがな。


「よし! イプシロン街へ行くのじゃ!」

 オー! と手を挙げ緩やかな坂道を登り始めたのじゃ。まぁスライムに乗ってじゃがな。

 暫く行くとワイルドウルフが現れたのじゃ。囲まれておるのう。


「ウェアさんがいないとウルフもたくさん敵対してしまいますね」

 確かにその通りじゃ。じゃが問題なく倒せるのじゃ。魔素として消えていく魔物を見ながら、新たな敵ワイルドベアが現れ戦いになったのじゃ。


「うっ! 意外と速いのにパワーがある!」

 オレンジ色のスライムは一匹叩き潰されたのじゃ。

「あたしがやる! いくよ!」

 グーシャの深緑のゴブリン二匹がワイルドベアに襲いかかるのじゃ。


 体格の差があり危険なのじゃが、グーシャは上手くゴブリンを操り、後ろから熊の頭を刺したのじゃ。

 二匹で囲ってならなんとかなりそうじゃった。じゃが次は、ワイルドベア三匹現れたのじゃ。


「ワシも戦うぞい! ジーナはスライムを多めに出して応戦しておくれなのじゃ!」

 ワシが一匹、ジーナが一匹、グーシャが一匹相手するのじゃ。


 ワシはジリジリと間を詰めていくのじゃ。痺れを切らした熊が襲いかかってきた瞬間、居合切りで首を刎ねたのじゃ。

 やったのじゃ! と思ったのじゃが、次の瞬間刀が折れたのじゃ。


「な、何じゃと?」

 呆気に取られたワシじゃが、この刀はイチ島のビー街で作ってもらってから、ずっと使っておる。

 手入れはできんかったのじゃ。この刀自体が神力の塊になっており、砥石などが使えんのじゃ。


 ジーナとグーシャもなんとかワイルドベアを倒し、ワシの方へと来たのじゃった。

「コン様、大丈夫?」

 ジーナが心配そうにワシを見るのじゃ。


「折れたものは仕方ないのじゃ。また作ってもらうしかないのう。ルナ、頼めるかのう?」

「イプシロン街に着いたら鍛冶屋さんに寄りましょう。それまでは分体さんで戦いますか?」


 まずいのう。あとどのくらいでイプシロン街に着くかわからんのじゃが、もつかわからんのじゃ。

 最悪の場合、分体の維持に拘らず休んだり出したりでするしかないかのう?


(今後のために甘えてはいけないよ)

(根性みせろ!)

 白コンと黒コンは辛辣じゃのう? ううむ、やるしかないかもしれん。


「私も頑張る」

「あたしもだ!」

 ジーナとグーシャも気合を入れておる、やるしかないのう。

根性見せねばのう!


ここまで読んでくださりありがとうなのじゃ!続きを読んでくださるとありがたいのじゃ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。