魅惑のリズム、七五調
これは文章というより、発音すると気持ちいい言葉、になります。おそらく日本語にしかないグルーヴ感。
それが七五調。または七七七五。
都都逸とも呼ばれます。
例としては
「散って桜と 言われるよりも 咲いて牡丹と 呼ばれたい」
というやつです。これは江戸時代に本当にあった都都逸です。
私は、文章をこのリズムにするのがめちゃめちゃ好きなのです! 昭和の芸人さんでもいますね、チャンバラトリオだっけ?
「金もいらなきゃ 女もいらぬ わたしゃも少し 背がほしい」
……これ著作権とか大丈夫ですよね? 歌ではないですもんね?
元々、俳句とか短歌とか形式にはめて言葉遊びをするのが日本人。交通標語やサラリーマン川柳など、日常に五七五のリズムは溢れています。
そこから派生した(であろう)都都逸は、文章をリズムよく読んでもらうには最高の調子なのです、と思うのです。
『三養堂』で書きたいけど書けなかったものに、深川七場所小唄があります。
深川の八幡宮周辺にある七つの盛り場を、七五調で紹介してる小粋な唄なんですが、著作権が……あるのかないのか……。あと成立年代不明……。なので、なろうには書けませんでした。
なので、書籍版に入れました(笑)!ちゃんとしたとこに丸投g……調べてもらって、ダメなら仕方ない、OKならお目見えします!
がんばって校正さん(笑)! 遅くなってるのはこういうのが理由かな! ごめんなさい☆
で、七五調の持つ小気味良さと力強さを広く世に知らしめたのは、かの名台詞。
「海賊王に おれはなる!!」
だと思うんですよね。(……大丈夫かな……?)
これが「おれは海賊王になる!!」だと普通なんですよ。この響きには作者様もこだわったと、質問コーナーで答えてらっしゃいました。
というわけで、『三養堂』でもこの七五調や七七七五の唄がちょいちょい出てきます。
多少の字余りは……ノリで読んで下さい(笑)
梅之助の台詞より
【名残惜しむは見返り柳、八丁畷に空っ風、故郷でかかあが待ってござれば、天下分け目の隅田川。花のお江戸の華と申せば、火事と喧嘩と大食い合戦。われこそ天下の西瓜食いよと、腕に覚えのもののふあらば……】
これは歌舞伎の『外郎売り』の台詞のパクりなので、約束された七五ではあります。でも言葉のセレクトはオリジナルです。
名古屋山三の台詞より
【上野広小路、薬種問屋三ツ葉屋のォ、娘の命が値千両。しがねェ恋の情けが仇。さればお千花の首を取り、泣いて懐を肥やすとしようかァ】
これも『切られ与佐(歌謡曲お富さんの元ネタ)』の台詞を、言葉だけ変えたものですね。
意休の台詞より
【それを眺めてこの意休、腹を抱えて笑いまする】
割とお気に入りな台詞になります。
他にもあるので、お暇でしたら探してみて下さい。




