0:僕の想いが秘められたプロローグ
久しぶりの連載です。
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貧乏は嫌だ。
貧乏は敵だ。
お金がなければ人は暮らしていけない。
食べ物は買えないし、清潔さを保てないし、移動だって大変だ。
病気にかかれば死ぬしかない。
ただ命が尽きるのを待つしかない。
理由は簡単。お金がなければ医者は病人を見捨てるからだ。
ああ、悲しいかな。
僕はそんなひどい有様の村で生まれた。
お金がなくて、奪い合う気力も失うほどお腹を空かせている人ばっかりだった。
僕は幸いにも、村の中でもお金がある家の子どもだった。
だから家族が生きるために売られるなんてことはされなかった。
それに家族は優しかった。
何かあったら心配してくれたし、風邪を引いたら看病もしてくれた。
医者を呼ぶのはちょっと躊躇ってたけど、それでも僕のためになけなしのお金で薬を買ってくれた。
幸せ者だったと思う。
でも、だからこそこうも感じる。
もし、他の家で生まれていたらどうなっていたんだろうって。
全く違う人生を歩んでいたのは確かだろう。
そこらへんで野たれ死んでいるかもしれないし、奴隷として暮らしていたかもしれない。
たぶん、自由なんてものはなかったと思う。
家族には感謝している。
だからこそ、僕は恩返しをしたい。
そのためにも、僕は冒険者になる。
冒険者になってお金持ちになるんだ。
たいした学がない僕が大金を得るには、これしかない。
だから僕は、命をかけて家族を幸せにする。
家族のみんなを幸せにするために。
貧乏脱出するためにも。
僕はいつか、この家を出て一流冒険者になるんだ!
そんな想いを抱き、上京した僕は人生を変える運命の出会いを果たす。




