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修羅の国九州のブラック戦国大名一門にチート転生したけど、周りが詰み過ぎてて史実どおりに討ち死にすらできないかもしれない  作者: 二日市とふろう (旧名:北部九州在住)
宇和島大友家内政編 永禄十年(1567年) 春

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内政の時間 その4

 俺の一日は昼過ぎから始まることが多い。

 湯浴みして汗を落とし、政務の報告を奉行衆から聞いて指示を出す。

 最近は人の確保が進んだので統治そのものはだいぶ効率よくなってきており、俺の手がかからない所が多くなっていた。

 その為、主な仕事は面接になっていたりする。


「で、今日やってきた連中は?」


 俺の言葉に大鶴宗秋が返事をする。

 その声に緊張がある理由を俺は彼の台詞で察した。


「はっ。

 肥後国、菊池家に仕えていた者達と」


 ついに来たか。

 菊池家旧臣。

 俺最大の死亡フラグである毛利元就の謀略における最大の燃料である。

 同時に、ここならば炎上させても問題はないと大友家は判断しているとも言う。

 燃えた所で海を超えないと九州には戻れないからだ。


「で、誰だ?」


「元隈本城主鹿子木鎮有」


 菊池家旧臣の中でも大物中の大物である。

 追い返して肥後で何か悪さをするならばと厄介払いを企んだ大友家の意向が透けて見える。

 肥後国内部の反大友派はいるだけでも統治に支障が出かねない。

 だが、対毛利戦・対織田戦に向けて早急な戦力化は必要で、精強な肥後兵を入手できるかどうかは今後の戦の展開にかかわる。


「会おう」

「はっ」


 鹿子木鎮有の面接冒頭。

 挨拶の後に彼の目に涙が光る。


「お屋形様に似ておられますなぁ」


 このお屋形様は大友宗麟の事ではない。

 俺の父である菊池義武の事である。


「あいにく俺は父の事は知らんのでな。

 色々流れたが、その影には毛利が企む肥後での謀反の影がちらついていたよ。

 で、そんな俺に何のようだ?」


 あえて嫌味を言って反応を見る。

 だが、鹿子木鎮有は乗ってこずにただ笑顔を俺に向けた。


「謀反や乱は行きつくところ、食えるかどうかと名をあげれるかでしかありませぬ。

 貴方の所ならば食えて名があげられると判断したまでの事」


 大友家の事前審査があるからこそ話は淡々と進む。

 だが、一つだけ俺は確認しなければならないことを聞く。


「抱え込めというのならば抱え込もう。

 だが、一つだけ聞かせてもらうぞ。

 二階崩れの時、父をたぶらかしたのは誰だ?」


 その言葉に鹿子木鎮有だけでなく、大鶴宗秋も顔色を変える。

 紛うことない大友家の暗部に触れるこの質問、彼がどう返すかで彼の器量が分かる。

 大友二階崩れの際に父菊池義武は肥後を奪還し、更に豊後に攻め込んで大友家の家督を狙った。

 その際に父の実戦力として動いたのが鹿子木鎮有だった。

 大友家の暗部の当事者の一人から話を聞ける貴重な機会を逃すつもりはない。

 俺の真剣な眼差しに鹿子木鎮有は額に汗を浮かべながら答えた。


「……相良武任殿にて」


「それは知っている。

 あの時、相良家に逃げていた父に銭と兵糧を送ったやつがいるだろう。

 その名前を言えと言っているんだ」


「……」


 鹿子木鎮有の汗が床板に落ちる。

 大友二階崩れは菊池義武にとってまたとないチャンスであった。

 肥後帰還で満足して大友家に忠誠を誓えば、おそらく現状追認の目はあったはずなのだ。

 だが、そこで満足せずに大友家の家督を狙いに行ってしまった。

 つまり、それができる兵を動かす銭と兵糧の供給をどこからか受けていた。

 それを潰さないと俺の粛清確率は下がらない。

 今後の大友家中ロビー活動において絶対に知っておきたい父菊池義武謀反のからくり。

 だからこそ、俺は彼の目の前で安堵状を書く。


「三百貫の安堵状だ。

 一族郎党を呼んで暮らすにはこれぐらいいるだろう」 


 そしてその証文を鹿子木鎮有の前に置く。

 彼は知らなかったと言い逃れられる立場の人間ではない。

 そして、今沈黙している事が、その答えを暗に示していた。

 黙っている鹿子木鎮有に大鶴宗秋が助け舟を出す。

 

「殿は佐伯惟教殿より全て聞いておりますぞ」


と。

 鹿子木鎮有はがっくりと手をついて落ち、その名前を告げた。


「お屋形様が逃れていた相良家はもちろんの事、肥前国有馬家もお屋形様を支援しておりました。

 兵は我らが国衆より集め、銭は有馬家と大内家が出し、兵糧と武具は博多の神屋より買っておりました。

 その時、手助けをしていただいたのが前の立花山城主、立花鑑光殿でございまする」


 繋がった。

 逃亡して基盤が無い状況からの謀反だから誰かがついていたのだろうと思ったが、相良家や有馬家に大内家はともかく立花鑑光の名前が出てきた事に納得がいったのだ。

 立花鑑光粛清の本当の理由はこれか。

 鹿子木鎮有の話をまとめるとこうなる。

 逃亡先の肥後国相良家や肥前国有馬家は以前より菊池家と深い関係があったので、大内家の相良武任からの提案に機と捉えて銭を出す。

 もちろん、『縁が深いけど銭しか出さなかった』と言い逃れができるようにという背景もある。

 兵については鹿子木鎮有を始めとした肥後国人衆で用意し、肥後国内の親大友派を攻撃する。

 当時というか今でもだが、謀反勢の武具と兵糧を急遽調達できるのは博多ぐらいしか無い。

 大内家文治派も武断派との来るべき内戦に備えて、武断派が接触している大友家の背後を引っ張る菊池家の支援は惜しまず、それに独立傾向が強かった立花鑑光が乗ったという訳だ。

 立花鑑光の妨害によって大友家側の監視の目を逃れた武具と兵糧は無事に肥後に到着して、後は歴史が記すとおりである。

 大内家文治派からすれば、菊池義武が勝てば武断派がすげ変える予定の大友晴英を手中に収めることができるから、スポンサーの意向として豊後侵攻は絶対命令だったと。

 それに勘付いた大友家が激おこになったのは言うまでもない。


「わかった。

 とりあえず足軽大将として雇おう。

 異存はないな?

 あと、肥後で反大友連中を集めてこっちに持って来い。

 全部雇い入れる」


「八郎様の英断、感謝いたしまする」


 鹿子木鎮有が頭を下げたのを見て、俺は大鶴宗秋を連れて部屋を出る。

 しばらく歩いてからため息とともに大鶴宗秋に命じた。


「しばらくは監視をつけておけ。

 次の戦で先陣に入れるからな」


「承知いたしました。

 しかし大名ともなると闇が深こうございますな……」


「だからなりたくなかったんだよ。

 今日の仕事はこれで終わりにする。

 宇和島の街を探索するから適当に供を用意しておけ」


 占領地の統治は旧法をいじらず、その地の習慣に慣れることがまずは第一歩である。

 そのためにも民の中に混じるというのは悪いことではない。

 奉行衆がそろって仕事が格段にしやすくなった大鶴宗秋も苦笑するだけで返事を返した。


「ほどほどに。

 供の者を用意しておきます」


 苦笑だけで済んでいるのは、俺がいちばん大事な仕事をしているからに他ならない。

 子作りという超大事な仕事を。




 現在宇和島の城と街は絶賛建築ラッシュの最中である。

 俺の居城指定された宇和島城も天守をはじめ屋敷を建築中だったりする。

 この城は平山城で、平時は下の屋敷で生活をする。

 天守は灯台を兼ねているので石垣の土台で三層四階の望楼型天守を作らせている。

 見栄というのもあるが、作る事で地元大工に技術修練をさせているとも考えられるから難しい所だ。


「街ができてゆくというのも新鮮よね」


 有明と共に屋敷を出る。

 護衛を除いた今回の供は果心と田原新七郎。

 気分は久々のただの浪人モードだ。


「岸和田の時も思ったが、まず市が立ち、次に賭場ができて、宿場女郎がいる宿ができる。

 これはどこも同じだな」


 宿場女郎とは宿につく遊女で女中の仕事もしていたりする。

 遊郭ができるほど人が居ないが市が立つ程度に人が集まる場合、この宿が町の中心になり良い宿場女郎が居るかどうかで市の賑わいが違ってくる。

 まぁ、うちは真っ先に遊郭を建てたから発展の仕方が少し変わっているが。

 水軍衆再編のために船乗りたちを集めたので、彼らを閉じ込める場所が必要だったのだ。

 そこで小少将が華を咲かせているので両方ともWIN=WINだろう。多分きっと。

 という訳で、ぶらりと市を眺める。

 売られているのは、米・麦・豆・蕎麦・稗・粟・山芋あたりの食べ物を、塩や味噌、酒や魚の干物と交換しているのがほとんどだ。

 で、双方共に後ろで山羊が路上の草を食べている。

 穀倉地帯の三間盆地とここ宇和島の間には窓峠という峠があって、それが交易を阻害していた。

 その為、四万十川を使って土佐中村から船に載せた方が安く多く運べるのである。

 それを変えたのがこの山羊である。

 窓峠はそれほど高い峠ではない。

 山羊によって物を多く載せられる農家が直接取引を狙い宇和島に来て、必要なものを買ってゆくのだ。

 その為、ここで一番大きな市の目玉商品は山羊になっていた。


「使えると分かったら、広がるのが早いな」

「朝鮮、大陸、琉球までどんどん買いに走っていますからね」


 俺の言葉に田原新七郎が苦笑する。

 山羊絡みの交易は博多商人の独壇場であり、その利益の一部は俺に還元される仕組みになっている。

 たとえば、この宇和島の山羊市の収入とか。

 山羊という荷物運搬手段が増えたことで、宇和島の市には他にも色々な物が並ぶようになっていた。


「紙か。

 結構な量があるな。

 これから訴訟とか増えるだろうから、多めに買っておくか」


「これは薬草ですね。

 いろいろな種類もあるみたいですし、こちらもまとめて買っておくべきかと」


 俺は紙に手を伸ばしてその枚数を確認し、果心はいくつかの薬草を手にとって買うように勧める。

 四国というのは海から即山という標高差の激しい地形で、気候も多種に渡る為に薬草王国だったりする。

 それらを見逃さずに、まとめあげて教団として組織化したチート坊主が居る。

 弘法大師空海様である。

 四国にいると大体の事にこのお方が絡む為、四国の事を『真言の島』と呼んでいる人も居るぐらいだ。

 この末法の世では、日蓮宗や一向宗あたりがブイブイ言わせているが、彼と彼が作り出した教団の組織力は未だ健在だったりする。

 そんな四国八十八ヶ所霊場は南予にも数個寺があるので、いずれ訪問しておく事を田原新七郎に告げる。


「旦那じゃないですか!

 こんな所に何用で?」


 そんな折遠くから声がかけられ、反応しようとする果心と田原新七郎を手で制す。

 見知った顔だったからだ。


「ここじゃただの浪人という事になっている。

 そういう接し方をしてくれると嬉しいのだがな。

 日向彦太郎」


「へいへい。

 そういう事にしておきましょう。

 よかったら飯でもどうですか?

 店を出しているんですよ」


 どうやら客引きだったらしい。

 害はないだろうと思ってついて行くと、市の外れに屋台があり僧侶が一人粥をすすっている。

 近づくと、ほのかに香る甘い香り。


「乳粥か。

 商売人だな」


「褒め言葉ありがとうございます。

 大陸の民はまず商売をする時は、屋台からって有名な話ですよ。

 よければどうぞ。

 最初の一杯はあっしのおごりです」


 山羊が広まったばかりのここでは料理レシピそのものが商品になる。

 そして、その商品を元手にコネを作ってというのが大陸商人の商売のやり方だったりする。

 屋台に近づくと、茶が置かれている。

 これは飲むためではない。

 器を洗い消毒するための物だ。

 見世物でもあるのだろう。

 手慣れた手つきで茶をお椀に注ぎ、箸でかき混ぜて洗い捨てる。

 茶の香りから多分烏龍茶だろう。

 懐かしい香りだなと思った。


「はい。おまち。

 旦那にはこちらの箸をどうぞ」


 こういう場所での食べ物には必然的に毒味が必要になる。

 果心がそれをするのだが、毒味の前に日向彦太郎は粥の前に銀の箸を差し出す。

 毒味の味方であり、この銀の箸が変色すると毒が入っているという訳だ。


「美味しいですね」 


 果心の確認でOKが出たので皆で食べることにする。

 粥は雑穀米ベースで安く仕入れ、それを山羊の乳で煮たもので薬味として葱を浮かべている。


「あまい!

 おいしい……」


「これはたしかに……うまいな」


 ひとくち食べた有明が感想を漏らし、俺も粥を口に入れる。

 山羊の乳のほの甘さを薬味の葱がしめている。

 美味しいものを食べると人は言葉を忘れる。


「おい。

 茶の分余計に払うから、その茶も飲ませろ」


「旦那、どこでそんな事覚えたんです?」


「寺住みと言っただろうが。

 博多近くの寺で知識だけはあるんだよ」


 食べ終わったお椀にそのまま烏龍茶が注がれ、それを味わって飲み干す。

 緑茶とは違う懐かしい味だった。


「ごちそうさま。

 うまい粥だった」


「お代は結構。

 で、旦那に商売の話があるんですが、乗りませんか?」


 ただより高いものはない。

 分かってはいたが、即座に動くあたり大陸との商売の雰囲気を感じる。


「飯代より高くつきそうな話だな。

 おい」


「ですな。

 旦那の所で浮かべている大船。

 あれを一隻任せてもらえないかと思って」


 えらく高い飯代である。

 浮かせてある船というのはお蝶が俺の種をもらう為に仕立て上げた俺用御座船の末次船である。

 戦も終わり俺達が陸に上がってお蝶も種付け中なので、あの船は役目を終えて城の船着き場に置かれたままだったりする。

 水軍衆の再編はまだ終わっておらず、それが終わらないと水夫等の手配ができないからと後回しにしていた船に目をつけたのだからこいつただ者ではない。


「任せるのは構わないが、あれで何をするつもりだ?」


 どうもこいつは大陸帰りの元倭寇みたいなので、経験そのものはすでに合格である。

 こういう馬鹿は嫌いではない。

 大陸交易はそもそもが博打である。

 リターンも大きいがリスクも大きいので、大法螺が吹けるかどうかが判断基準となる。


「旦那には話しましたが、向こうで世話になった大将の墓参りでもしようかと」


 あくまで話の枕でしかない。

 日向彦太郎は笑って、本題に入る。


「旦那が博多の商人に頼んで必死に探している芋。

 あれに覚えがあるんですよ」


「っ!?」


 さすがに驚く。

 手に入るとは思っていなかったさつまいもの確定情報。

 それも大陸帰りの元倭寇だから、情報の精度もこちらの商人より詳しい筈だ。


「浙江の方に居たんですが、あっちは食が豊かで。

 広東の方の料理にそんな芋が使われていたのを覚えていたんですよ。

 芋も、栽培法も、多分入手できます」


 あまりに美味しすぎる話だ。

 だが、これ以上無いチャンスにも見える。


「で、お前の取り分はどれぐらいだ?」


 俺の確認に日向彦太郎は苦笑する。

 目を細めた笑い方は大陸仕込みなのだろう。


「旦那気付いてないでしょう?

 旦那が始めた山羊がらみの取引で、今倭寇達は大忙しだって事を。

 旦那が何かすると、歴史が動くんですよ。

 俺は、そんな男の下でかつて働いていました。

 それが一番の取り分です」


 商人顔ではなく素の顔になって日向彦太郎は笑う。


「さぁ。

 旦那はどんな夢を俺たちに見せてくれんです?」


「……何も見せる物なんぞないよ。

 俺の手は精々女を抱くことで手一杯だ」


 有明を抱き寄せておどけた返事を返したが、さつまいもの件は早くほしい。

 あれがあるのと無いのでは今後の戦略が段違いに変わってくる。


「どうするの?

 八郎?」


 抱き寄せられた有明が尋ねるが、既に方針は決めていた。


「たいした夢をみせてやる事はできんが、芋については魅力的だ。

 あの船持ってゆけ」


「八郎?

 もしかして、そなた菊池鎮成殿か?」


 話に乳粥を食べていた僧が俺の方を見る。

 あいにくこっちにはこの僧には見憶えが無い。


「はて?

 俺は知らんが?

 その名前を呼んだという事は、菊池の縁者か?」


「あんたこっちの人間か?

 大陸の言葉使っていたから、てっきりそっちの人間と思っていたが?」


 俺と日向彦太郎がほぼ同時に声をあげる。

 それを面白そうに僧は笑って自己紹介をする。


「丸目長恵の弟子。伝林坊頼慶。

 師匠に言われて、菊池殿に剣を伝えに参った。

 それがしは大陸の出でな」


 面倒だからと二人をまとめて船で追い出そうと決めたのはこの時である。

Q ガチャ必勝法

A 確定ガチャ


なお、このガチャは確率UPガチャの模様。


○○○「期間限定だから気をつけて。アイテムは出てこなかったけれど、銭があれば私が探し出して戦国の舞台を整えますよ!」



鹿子木鎮有 かのこぎ しげあり

伝林坊頼慶 でんりんぼう よりのぶ

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