エレット魔法学園
こんにちは!
初めましての方は初めまして!
ぺんまるです。
今回、魔法学園が舞台の物語を連載します!
どうぞ、ご愛読ください。
ーーーーー
「お母さん!私、学園に行きたい。」
「ダメ。あんたは家で掃除でもしておけば?」
埃だらけの私を、ある女性が睨む。
「おかあさん、りー、遊園地に行きたい!」
「いいわよ、今度行きましょう!」
「やった!」
ーーーーー
私は…ユノン・ラーラス。14歳。
今は、家を抜け出して森にいる。
「はぁ、はぁ…」
そのまま木のふもとに座り込む。
「エレット魔法学園…もうすぐかな…」
私は、暗い森の中を見渡す。
その中に1箇所、光が差し込む場所を見つけた。
「あれ…」
力を振り絞って、光が差し込む場所へと進む。
「……すごい…」
前を見ると、そこには″エレット魔法学園″がそびえ建っていた。
ーーー
ーーー
「…あれ?」
目が覚めると、知らない天井が見えた。
それに、ふかふかのベッドで寝ていた。
慌てて周りを見渡すと、1人の女性がいた。
「目、覚めた?」
「あ、あなたは誰…!?私は…どうしてここにいるの…?」
私は飛び起きて身構える。
正直…美人だ。私と違って……
「ごめんね、びっくりさせて。」
微笑みながら、スカートの裾をつまんで頭を下げる。
「私は、セルナ・ローエネ。エレット魔法学園の校長よ。」
「こ、校長…?」
あの、エレット魔法学園の……?
じゃ、じゃあここはエレット魔法学園!?
「そうよ、私は校長で、ここはエレットの救護室。」
校長は、私の心を読んだかのように答える。
「…あなた、倒れてたのよ。」
「え?」
校長は、心配そうに続ける。
「警備の騎士が、不審な人物が倒れているってエレットに連れてきて。それで、ボロボロっていうから私が様子を見に来たってわけ。」
「そんなことが……」
「…あの、お取り込み中すみません。」
その時、また美人の女性が来ました。
…エレットってこんな美人多いの?…
「見たところ、あなたは疲労で倒れていたようです。しばらくは安静に。」
「あ、ありがとうございます…?」
そう言って、女性は去って行きました。
「……あの、あの人は…?」
少し経って、セルナ校長に聞きます。
「あの人は、ルーネ・ターナル。救護室の先生よ。ルーネ先生は、治療魔法はもちろん、攻撃魔法も上級まで使えるのよ。」
「す、すごい…」
上級魔法って確か…1番すごい魔法だよね。
しかも治療魔法も使えるなんて…
……私は、治療も出来ないし攻撃も初級まで。
憧れるなぁ……
「……あなたも、きっと出来るわよ。」
「え?」
「で、あなたはなんであんなところにいたの?」
あれ?今何か、きっと出来るって…言ってなかったっけ。
私の…聞き間違いかな?
「…あ、私は……えっと…」
「……家を…抜け出して来たんです。」
…こんなこと、誰にも言ったことない。
勇気を出して、言ってみました。
今は…セルナ校長しか…
「……どうして?」
そう言ってセルナ校長は私を見ます。
その目は、優しい目でした。
「…えっと…なんというか、家で…」
私は、これまでの経緯を話しました。
ーーーーー
ある日。
「ユノン!」
「なにー?」
私はまだ、4歳の頃。
「妹が出来るんだって!」
「え!やったぁ!お姉ちゃんになるの?」
「そうよ、ユノンお姉ちゃんになるのよ。」
お母さんが、妹を妊娠しました。
私は、これが不幸の始まりになるとは思ってもいませんでした。
しばらくして。
「すー、すー……」
妹が産まれました。
幸せそうに、眠っています。
妹は、産まれて少し経つと、教会で鑑定をしてもらうそうです。
「…かわいい。」
私は、ベビーベッドの中の妹を、ずっと眺めていました。
少し経って、鑑定の日になりました。
「…この子は…すごい!光属性と炎属性に、風属性まであります!それに、魔力が多い!さらに能力はすごくあります!!」
「おお!リノンは神童だ!」
「お姉ちゃんと違って、魔力も多いわ!」
「…わたしと…ちがって?」
私は、お母さんの顔を見ます。
「…何見てんの?あんたは今日から掃除でもしてな。全属性なのに、使えない奴。」
「…はい。」
初めて見るお母さんの、睨んだ顔。
……そうか。私は、魔力もないし、能力も無い。
″使えない奴″か……
その日から、私の扱いは酷いものになりました。
外に出るのは、畑仕事をする時だけ。
当然のように遊ばせて貰えず、一日中家事をしていました。
ご飯も、出して貰えず私が食べられるのは残飯だけ。
そんな日々が続く中、ゴミ箱の中にあるチラシを見つけました。
″エレット魔法学園入学試験、4月15日!全寮制で、質の高い教育が受けられます。学費は無料!″
「…全寮制…4月15日…あと1ヶ月…」
それから私は、家を抜け出して、エレット魔法学園があるという王都に向かいました。
当然馬車は借りれないので、徒歩で行きました。
そして、約1ヶ月後、食事もままならず魔獣に襲われて逃げたりもしたけど、私は学園に着きました。
ーーーーー
読んでくださりありがとうございます!
次回もお楽しみに。




