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【完結・番外編追加】もしかしてヒロインなのでしょうか?断固拒否ということで(※ざまぁ回避のため頑張ります・本人談)  作者: 桃田みかん


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番外編 ストーリー大崩壊(パトリシア視点)

 初めてデカださメガネ姿のリーリエを見た時、開いた口が塞がらなかった。


 あれは、誰?

「アメジストのルーツ」の中だと思っていたのは勘違い?


 最初はあの認識阻害のメガネのせいで、ヒロインの特徴であるアメジスト色の瞳も茶色に変えられていて、リーリエだと気付けなかった。

 小さな顔にやけにデカいメガネをかけている子がいるとしか思わなかったのだ。

 いや、何人もいる生徒の中で彼女を認識できるあたり、目立っていたと言うべきか。


 そして、そんな姿にも関わらず、しっかりライハート殿下たちと知り合っている引きの強さよ!


 さすがはヒロイン?


「アメジストのルーツ」でリーリエはドットラン男爵家に引き取られ、男爵夫人やその子供にいじめられたり、男爵に利用されて、すごく苦労することになる…はず…


 しかし、そんな設定など最初からなかったかのように立派な馬車に乗って現れたのだ。デカださメガネ姿で!


 家紋は入っていないけれど、メルトロー侯爵家の馬車だ。


 え?もう父親の家系に辿り着いてる?

 それはエンディング間近で漸く辿り着くはずの真実なのに?

 もうすでに父親の実家と接点を持って、馬車やあの認識阻害するデカださメガネを用意してもらっているの?


 ストーリーを根こそぎ改変して、原形がほとんどないほどの大崩壊。


 え…すでに物語終了…?




 原作通り、生徒会に誘ってみたけれど、違和感は大きくなるばかり。


 やっぱり?やっぱり?そうだよね?

 前世の記憶あるやつだよね?


 リーリエが働いていた食堂のメニューに唐揚げがあったことで、それは確信に変わった。


 だけど、前世の話をしてもいいのか、もし、万が一違ったらと思って、話せなかった。

 漸く、その話ができたとき、リーリエがすごい勘違いをしていたことが分かった。


 私が悪役令嬢で、ライハート殿下が攻略対象って!

 

 物語の中では、リーリエ出生の秘密を一緒に探る仲間だよ!


 その話を聞いて納得。

 ストーリーを知っていて、立ち回っているのかと思っていたから、不思議だった。


 肝心の外部の人がたくさん来る学院祭で、あの認識阻害のデカださメガネをかけなかったはずだよ!

 警戒するべき人間が違うのだから!



 ちょっと(大分?)ズレているリーリエは今現在進行形で警戒すべき人間が近くにいることにまたしても気づいていない。



 ライハート殿下とこっそり、リーリエとレオナルドの様子を伺う。


 レオナルドは自分の瞳の色の魔道具のネックレスをリーリエに渡していた。


 !!


 あれは例の居場所を特定できる魔道具。

 ガチガチの執着心の塊。


 ひぇっ!そんな嬉しそうに受け取っていいの?


 確かにリーリエの監禁場所が特定できた理由付けに使うって言っていたけど、本当はもっと一般的なそこまでの精密さのないやつを一定期間だけ持ってもらうつもりだったらしい。



 元々、レオナルドを護衛につけるよう、ライハート殿下にお願いしたのは私だ。


 リーリエにも話していないけど、原作ではレオナルドに恋したアイリーン王女の行動が噂になり、嫁ぐ予定のセルロー王国で問題になった。

 二国間での条約が破棄されたりして、大変なことになってしまう。


 王子妃になる予定の私も当然その荒波に巻き込まれてしまう…

 それは避けたい。


 なので、アイリーン王女から物理的にレオナルドを引き離す。

 ついでに、リーリエが男爵家で酷い目に遭わないようにレオナルドを彼女の護衛にしてしまおう!


 いずれキルバル国のコーデリアに攫われるという事件も起こるから、剣の腕は騎士団でもトップスリーに入るレオナルドは適材だ。


 原作をかなり変えてしまうけど、セルロー王国と揉めてライハート殿下たちが苦労するのも、リーリエが理不尽な目に合うのも、自分に火の粉が降りかかるのも避けたいから仕方ない。


 それだけだった。



 まさか、それがヤンデレ護衛騎士を産んでしまうきっかけになるとは!


 え?いいの?

 これハッピーエンドなの?



 リーリエとレオナルドに見つかったので、覗き見終了。


 部屋のドアを閉める間際、顔を赤くして見つめ合う二人の姿が見えた。

 この姿だけなら、初々しい二人だと微笑ましいと思うのに。

 レオナルドの目が狙った獲物を見る狩人の目に見えて仕方ない。


 リリー、本当にその人でいいの?

 逃げるなら、今のうちだよー!



 リーリエとヤンデレ護衛騎士のことを考えていると、不意に後ろから抱きしめられた。


「パティ、もう二人のことはいいだろう。上手くいったみたいだし」

 ライハート殿下の声が耳元で囁かれる。


「ひよっ!」

 驚いて、耳を押さえる。


「さあ、これからは僕とパティの時間だよ」

 

 ライハート殿下に手を引かれながら、思う。


 護衛騎士のヤンデレとライハート殿下の溺愛。

 違いは?


 いやいや、ヤンデレよりはマシなはず。

 例え友達と手を取り合うのさえ、儘ならないとしても。

 あれ?これからはライハート殿下からだけでなく、ヤンデレ護衛騎士からも妨害を受けるの?


 …


 深く考えるのはやめよう。


 うん。


 一旦、これでハッピーエンドということで。


 

番外編までお読みいただき、本当にありがとうございました!

本編の裏側で、パトリシアも無事に(?)ハッピーエンドを迎えておりました(笑)。

これにて、本作の更新は一区切りとなります。「別視点も面白かった!」「二人の溺愛にニヤニヤした!」と思ってくださったら、このすぐ下にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】に染めて応援していただけると、励みになります……!ここまでお付き合いいただき、本当に、本当にありがとうございました!

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