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助手席  作者: 狸
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コンビニ

「橋元さん気づいてた?」


「え?」


技能が終わり車を降りてすぐのことだった。


「もうあと一回で技能終わるよwかり学科試験が待ってるよ〜。」


「え〜。怖いですね〜やっぱり。」


「みんなそう言うよね〜w橋元さん問題なさそうなんだけどやっぱり本番はみんな緊張しちゃうみたいでうまくいかないこともあるみたいw」


「絶対そのパターンですよ私。」


「僕もなんとなくそう思うw」


「ですよね〜。」


「でもとりあえずは頑張ってね。」


「は〜い。」


そう言うと彼は


「じゃあ、気をつけて。」


と手を振り帰って行った。


とぼとぼとバス停までの道のりを歩いていくとバスはさっき行ってしまったばっかりだった。

これじゃあ30分はここで待たないといけないな。

そう思いバッグからイヤホンとスマホを取り出す。


好きな歌手の音楽を流す。

うるさい町の音から解放されたかった。

何も考えず好きな音楽を聴いていたかった。

目を閉じてしまえば

好きな声が歌が鮮明に聞こえ世界を遮断できたような気がした。

あぁなんて幸せな空間なのだろう。


そう思っていると後ろから肩を叩かれた。


驚き慌ててイヤホンを外す

後ろを振り返ると


「さっきぶり。」


杉本さんだった。


「あれ?仕事中じゃないんですか?」


「ん?今お昼休み。ご飯買いに来たの。」


そう言って彼はバス停の後ろにあるコンビニを指差した。

そう言われればコンビニがあったような。


「あ。そうなんですねお疲れ様です。」


「ありがと〜。橋元さんはバス待ち?結構待ってない?」


「30分に一本程度なので土日は。」


「あ〜、なるほど。」


そう言って彼は時刻表を眺める。


「あと5分くらいか。」


もうそんなに時間が過ぎていたのか。


「じゃあそろそろ来ますね。」


「じゃあ気をつけて。」


彼はコンビニへ向かって行った。


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