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助手席  作者: 狸
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ダッシュ

朝起きて何か違和感を感じたがそのままいつものように朝食を作り身支度をしようとテレビの前に座るとふと時計に目がいった。


やばい。

時計の針は教習の30分前を指していた。


急いで畳まれている服の一番上を剥ぎ取るようにして掴みなんとなく違和感のなさそうなパンツを手に取った。


慌てて家を飛び出しバス停に向かう。ギリギリ技能の始まる時間に着くか着かないかのバスに飛び乗った。


あれだけ慌てていても貴重品やら必要な冊子等を家に置き去りにしていない自分に驚く。


あぁ。よかった。バス停から走ればなんとか間に合うかも。


遅刻なんてここ何年もしていなかったのに。多分昨日のあのメッセージが元凶なんだと決めつけ

前を向こう。たとえ叶わない想いだったとしても彼とは違う人を好きになれたんだから大丈夫。

おそらくもう会うこともないだろう人に時間を割いてる余裕はない。


それに今は間に合うか間に合わないかの方が大事だ。

バス停に着くとすぐスマホを覗き込み3分前であることを確認し久しぶりのダッシュ。

恥ずかしいなんて考える暇もなく急いでガラスの重いドアを開け予約機の前へ。

予約機から出た紙を引きちぎるようにして駐車場へ向かう。

授業開始のチャイムが鳴った。


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