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出発

本日は少し短めです。

 斎藤の髪は金髪になった。

 井ノ川の時と同じく、パーティに入りたいか、ソロ或いは現地の人とパーティを組むか聞いた所、俺たちととのことで、再度ギルドにはパーティメンバーが増えた事を申請した。


 俺たち個人のギルド登録名は、本名とは似ても似つかない物にしている。

 追手がかかった時に、少しでも誤魔化すためだ。


 なのに斎藤は、本名で登録したいと言い張った。


「本名なんて危ないぞ。すぐに足が付く」

「そうだ、やめておけ」

「じゃあ、何て名前にすればいいんだよ。慣れてない名前で呼ばれるのは嫌だ」

「こっちの人の名前にしとけ。リーブンなんてどうだ?」

「そりゃ、お前んところの貴族家の息子の名前じゃん。嫌だよ」

 そんなやり取りを経て、受入貴族の所の下男、「パスロン」という名前に決定した。


 斎藤は変なところに拘るから、こういうどうでも良いところで皆のエネルギーを消耗させるんだよな。

 はぁ・・・・。


 その後、体の乗っ取りの事を説明したら、びっくりしていた。

 山口もこの事を知っていたら俺たちと一緒に逃げたかもしれないが、大声で叫び始めたらしいから、高橋たちが山口を置いて逃げたのは正しいと俺は思う。


「なぁ、ダンジョンとかないのかなぁ?町の外れよりダンジョンとかの方が稼げるのが定番じゃないか?」

 流石オタク、斎藤は自分の好きなラノベやアニメの知識を元にそんな事を言い出した。


 確かにこの面子で狩りをするのは街外れの森だとオーバーキルなんだよな。

 ということで、高橋にギルドでダンジョンってあるのかどうかを聞いて来てもらった。

 結論から言うとこの国には無いが、ザイディール国側とは反対にある国、パルメダット国には有名なダンジョンがあって、力自慢たちはそこで稼いでいるらしい。

 ハヤルマ帝国のギルド証でも問題無くパルメダット国へ入国できるそうなので、俺たちはザイディールから離れるためにもパルメダットを目指す事にした。


 ただその為には金が要るということで1週間程、狩りをして金を貯めてから出発する予定にしたので、パーティを2つに分け、効率よく魔物を狩る事にした。

 お陰で予定の金額は直ぐに貯まった。

 勇者の戦闘能力は本当に高いんだなと自覚してしまった。


 山口が今どうなっているのか知る由もないが、山口の口から高橋たちが迎えに来た事がバレていたらザイディールのヤツらは俺たちを探すだろう。

 隣国はハヤルマだけではないのであっちこっちの国へ偵察を送ってくるだろから、できるだけ遠くへ逃げるに越したことはない。


 恐らく戦闘になったら、勇者5人なので早々負けないとは思うが、24時間起きている訳でもないので、何時寝首を搔かれるか知れた物ではない。

 見つからないに越したことはないのだ。


 俺たちはダンジョンに向けて出発をした。

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