#35 オカザキさん家のゆー君個人面談事情
夜勤明け、眠くて死ぬという話をしていたら長女なっちゃんはクールに
「寝たら大丈夫」
とさらっと言ってくれました。
弟、ゆー君は
「死んだら、パンチして起こすから大丈夫」
笑顔で言ってくれました。オイ、それは心置きなく死んで良し、と聞こえるゾ。なお悪い!
今回は爽やかに毒を吐く(お父さんに向けて限定)のゆー君の保育園個人面談です。これも今年で最後かと思うと感慨深い。
アクティブなお姉ちゃんに対して、内向的で運動が少し苦手なゆー君。毎回言われるのが、彼は運動能力が低いので保育士さんから「大丈夫ですか?」と遠回しに言われる事。
ストレートに「整形外科を受診されたら?」と言われた事もありました。
しかし、彼、僕ら夫婦の遺伝を確かに受け継ぎ、人見知りなのです。
保育園では、これでもかというくらいおとなしい(喋らない)のですが、家ではなっちゃんと一緒に走り回っている、という。
「押し入れからジャンプしてますが?」
と言っても保育士さん信じてくれない。
そりゃそーだよね。運動会の種目でボックス2段のジャンプができず、彼だけ1段で飛んだから。
親として思うのは、彼は飛べないのではなく、慎重なだけだと思うんです。あと成長がスローペースなので、得意な子と並ぶと、どうしても劣っているように見えるんでしょうね。
だから今年の面談も、きっとその点は言われるのかなぁ、と内心で思いながら面談に向かいました。今回も相方さんと二人で。
今回の担任の先生はよくゆー君を見てくれていて
「鯉のぼりの制作物で、ゆー君が最後まで手伝ってくれたんですよー」
「今日は跳び箱飛びました!」
「お手伝い一生懸命でスゴイんですよー」
と誉めた言葉しか聞いてない。彼も年長組になって、スゴイ伸び伸びしている気がしました。それはこの面談で、保育士さんの声から余計に感じられて。
まず家でのお手伝いの話になって。
彼は普通にご飯の準備を手伝うし、洗い物もしてくれるし、サラダだったらキュウリを包丁で切るし。米を研いてくれるし。僕ら夫婦としても、彼は戦力だし(笑)でも、そこを誰かに認めてもらえると、まるで自分の事のように嬉しい。
「だから保育園でも手伝ってくれんですね」
と肯定の言葉をくれる。
でも、その先生からは運動面の事について一切出ない。その為、僕から聞いてみる。
「運動、私は苦手だと思わないんですよね、ゆー君は」
出たのはその一言。
「お父さんに前見てもらった通り、跳び箱もできますし。鉄棒は苦手だけど挑戦しない訳じゃないし。ご飯食べる時の姿勢もいいし、筋力もあると思うし」
ご飯の姿勢もよく言われていました。腹筋が無いから、すぐ前傾姿勢になる。
ゆー君だけ、普通の椅子じゃなくて、シャワーチェア(背もたれが無いもの)にして促してますので、お家でも体を使わせてください、とよく言われましたから。
いや、山猿ねーちゃん(@なっちゃん)と一緒に遊んでるんですが、それではダメですか? と思ったけど、保育園で一番にゆー君が行くのは砂場だから、それも仕方無いという想いもあり。
結論としては、僕はお前の事を分かってるつもり。だからお前のペースで行け、って事になったでしょうか。
でも今年の担任の保育士さんは
「ゆー君はスゴイ」
を連発してくれていて、ヤツなりに挑戦心が芽生えているようです。
伸ばす言葉っていうのがあって。
その子その子で、温度差っていうものがあるけれど
否定じゃなくて肯定があると
不安じゃなくて、自信があると
こうも力強いものか、と思いました。
彼は、経験則や自信が無いと新しいことに挑戦できない傾向にある。それは僕もそうだったから、何となく共感できます。
初めてする事には理解するまでに時間がかかる。
でも、理解しようと努力している時間があって。
それを理解してくれた上で、じゃあちょっとずつ「経験」してみよう、と働きかけてくれているのが、今回の先生で。
彼が年長組になってから活き活きした理由がココにある気がします。
相方さんも、安心したと言ってました。
「また運動ができないって言われるかと思ってたけど、良かった」
思っている事が一緒で苦笑い。
伸ばす言葉。むしろ今、僕はその言葉を紡げていない気もするし。
「お父さん、夜勤でいなくても大丈夫。ぼくちんがお母さん手伝うから」
最近『ぼくちん』が一人称の彼。
早速、お父さん戦力外通告ですか。そーですか、そーですか。むしろお父さん、君から「伸ばす言葉」を聞きたいよ。
世のお父さんに伸ばす言葉を!!