#33 オカザキさん家のなっちゃん参観日事情(2年生5月編Bパート)
さて、悪魔のような笑いを浮かべたなっちゃんが待ち構え、参観日はスタートしました。
今回は二時限連続。
マジか。疲れてるのに?
と思ったが、そこはクールに決めるお父さんです。(その時点でクールじゃない!)
さてまずは算数。
時々、後ろを見てニヤリのなっちゃん。
今回のテーマは「ひっさん」でした。
まずはブロック、おはじきを使って10の位の数と10の位の数を計算してみよう、という。足し算を考えよう、から。
僕ね思うのですが、小学校の教育って進化してるなぁ、って思うのですよ。
確かに宿題もいっぱいなのですが、それでも僕が小学校の時に比べて、分かりやすく、そして分かるように先生方が苦心してくれている気がする。
それなのに、それなのにお前は……。
おはじきを出してからなかなか進まない。
「お父さん、お母さんも一緒に見てあげてください」
先生のお言葉で一緒に見るのですが、ヤツはそれで悪乗り。
悪魔的な笑顔をあえて擬音で表すなら
にへらぁ。
どうなんよ、そんな笑顔の2年生?
そんなこんなで、ようやく動き出す。
問題は忘れたが、12+21= 的な問題でした。
それをまずおはじきで。
やっとできた所で、何故か振り出しに戻す。
「これじゃダメ!」
「は?」
「10の位を同じ色で揃えたい!」
でたよ、完璧主義者。なっちゃんはこだわりだすと止まらない。
お願い、止まって。勉強に集中して。
「いいから手伝って、ブタさん」
なに、それ? 新たなSMプレイ?
もうテンションアゲアゲマックス過ぎて、この人感情をコントロールできてないし。
もうひっさんになっても、冷静じゃない。
ニヘラニヘラ。
ひっさんをかくのですが。
13
+12
───
ってヤツです。
ヤツは暴走して、数字一つ一つに枠で書きだす。
いや、先生がね、黒板に1の位と10の位で計算するのがわかりやすいように、くりぬいた紙を張ってくれて説明してくれたのですが、なっちゃんスイッチは、その枠もノートに書かないと! と思ったらしくて。
他の子、計算終わってるよ! 終わってるって!
無常にもチャイムがキンコーンカーンコーン。
「練習問題は次の算数の時に、答え合わせをしましょう」
なんだって?
終わってないよ? ないyo?
休み時間は大休憩(ロング休憩)で校庭に遊びに行けるチャンスだったのに、まずは残りの問題のやっつけから。
……不安だ。
君は、普段の小学校で集中して、やってるのか?
多分、僕のせいだと思うのだが。不安すぎる。
そして次の時間の音楽に、参観日は続くのでした。
Cパートで完結します!