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DoomsDay  作者: 文乃絢千
13/16

13.それぞれの思惑②

 伊藤俊介いとうしゅんすけは父親の借金を返済する為にドゥームズデイに参加した。年齢は十九歳。武器は牛刀。事業に失敗した父親の借金額は一億円を超える。父親は自殺を試みたが失敗に終わった。俊介は思う。(俺は自殺なんかしない。生きて見せる)


 岩本京子いわもときょうこは年齢二十歳。風俗嬢をやっている。京子は稼いだ金をホストに貢いでいた。武器は【グロック17】様々な組織で採用された自動拳銃。即応性、命中性能、安全性を高く評価されている。京子は遊ぶ金が欲しかった。


 俊介は黙って地図を眺めている。退屈した京子は【グロック17】を構えると建物の壁を撃った。銃声が辺りに響き渡る。俊介は耳鳴りを起こした。


「何だよ?」俊介は京子を睨んだ。


「ごめん、ごめん。暇だったから」京子は笑いながら俊介に謝った。


「何をしているの?」京子は尋ねた。


 俊介は地図の東を指差した。住宅街と記載されている。


「ここに行こうと思う」


「どうして?」


「住宅の中なら雨とか風とかしのげるだろう」


「成程ね」


「京子さんの考えは?」


「俊介の案で良いと思う」


「じゃ、行こうか」


 二人は東にある住宅街へと移動を始めた。


 佐藤雄二さとうゆうじ、三十歳。武器はバール。雄二は会社の金を横領している。総額、二億円。医療メーカーに務める経理部の彼は真面目な社員だったが、夜遊びを覚えると湯水の様に金を使った。このままでは遅かれ早かれ会社にバレるだろう。そんな折、会社の先輩からドゥームズデイの噂話を聞いた。雄二は参加を決意した。


 川谷純也かわたにじゅんや、二十九歳。武器は出刃包丁。仕事はタクシードライバーだ。純也は消費者金融から八百万円を借りている。同僚からドゥームズデイの話を聞くと純也はその話に直ぐ飛びついた。


 二人はスタートポイントの近くにある公園の茂みで潜んでいた。獲物が来るのを待っている。


「誰か来ないか?」雄二は興奮している。バールを強く握りしめた。


「あぁ、煙草が吸いてぇ」純也は煙草を取り出したが火は付けなかった。


 すると、男女のチームが公園を横切った。


「良いか?」「あぁ、良いぜ」二人は男女の後を静かに追った。


 純也は女性に近づくと背中を出刃包丁で二、三回刺した。女性のブラウスが血に染まった。女性はゆっくりと地面に倒れた。


「死ねや」雄二は男の後頭部を何度もバールで殴った。男は痙攣けいれんした後、動かなくなった。


「ふぅ、何とかなったな」純也は煙草に火を付けた。


「これで二千万円だぜ?」雄二は笑った。


 二人の上空に撮影用ドローンが浮かんでいる。一部始終を逃さない様に。

>>登場人物

菊池友康きくちともやす21歳


遠藤茜えんどうあかね20歳


多田裕也ただゆうや35歳


安達信二あだちしんじ32歳


>>設定資料

デザートイーグル。マグナム弾を連射出来る、世界最大級のハンドガン。

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