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第36章 問いが世界に触れた日
音はなかった。
だが、空気が揺れた。
目に見えない震えが、
地を這い、
壁をなぞり、
空をかすめた。
誰も、声をあげなかった。
誰も、それが何かを知らなかった。
だがその日、
世界は──
“問われた”。
それは言葉ではなかった。
明確な意志でもなかった。
ただ、
長い沈黙の果てに、
かすかな触れ合いのような何かが、
世界の構造に染み込んだ。
ノアは、
空を見上げていた。
初めて、
ただ一度だけ、
キューブが音を発した。
──問いが、届いた。
空は沈黙したまま、
けれどその沈黙は、
もう以前の沈黙ではなかった。
そこには、
応答の予感があった。
ノアは何も言わなかった。
だがその足元から、
世界はわずかに波紋のように、
輪郭を変え始めていた。
そして──
今まで世界をつかさどっていた女神は、消えた。
この物語が、
沈黙の先に立つ誰かの、ささやかな道標になることを願って。
問いを持ち続けるために、
より深い思索や、背景にある思想を綴った場所もある。
興味があれば、
静かに扉を叩いてほしい。
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https://note.com/flying_baby/m/m32d0bcf6911e




