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第23章 進み続けるだけの町
道は、まっすぐだった。
曲がることも、立ち止まることも、
誰も選ばなかった。
町は、
ただ前へ、前へと進むことだけを
宿命のように受け入れていた。
古びた建物も、
錆びた標識も、
誰の記憶にも留まることなく、
静かに押し流されていった。
ノアは、
その流れの中を歩いた。
だが、
誰もノアを追い越さず、
誰もノアに並ばず、
ただ──
誰もが前へ、前へと進み続けていた。
キューブは、
微かな振動を繰り返していた。
だが、その震えに気づく者は、
どこにもいなかった。
ノアは、
歩みを止めた。
だが町は、
ノアを置き去りにして、
音もなく進み続けた。
残された静寂の中で、
ノアは、静かに目を閉じた。




