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Memorial of Hiroshima
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真下の少女が
歌うのをやめたとき、
木は彼女が死んでしまったことを悟った。
木はなにもできなかった。
死んでいく人々を、
弱くなっていく歌を聞きながら見ておくことしか。
そして
その歌も消えた。
8月6日がおわり、
ヒロシマは8月7日の朝を向かえる。
空はまだ明けない。
原爆が炸裂してから、
ヒロシマは夜ように真っ暗で、燃えていた。
その渦巻く炎の赤い光が、木を不気味に照らしていた
広島はしんだ。
少女も、何万人の人も。
なにもかもを焼き尽くされて、広島はしんだ。
それでも。
ヒロシマに朝がおとずれた
昼間から真っ暗だった
ヒロシマの街を、
朝日が明るく照らした。
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昭和20年8月15日。
日本は戦争に負けた。
あさひの母親は、
原爆で即死していた。
戦闘機乗りとして
戦争に行っていた父親は、これよりもずっと前に戦死しており、あさひには伝えられていなかった。
戦争はなくなったが
この日の悲劇の記憶は、
なくならない。
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あれから60年以上が過ぎ木が戦争を見ることはない
そして
あの小さな母親の子守唄は今も木の記憶に残っている




