第269話
「となると、ボクたちも出た方が早くカタが着くでしょうけど、ここは?」
と、聞くマカロニに、
「ああ、まずはいつでも出れる様にGデッキに行くけど、Gデッキで待機。
あとは、ケビンに先陣切って貰って、ロクスリー君の腕を見せて貰う!
二人だけで戦った方が、ケビンの気の晴れ方も違うかもやしね!
よし、ユリン、救護室に行って、ロクスリー君をGデッキへ連れてってや!
うちらもGデッキに…って……ッ⁉」
と、ミケが言いかけた途中で、ソルファージュのブリッジに戦慄が走る。
「しゅ…シュタイガーンバオアー⁉」
何と、ソルファージュから、
ラーゼンレーヴェではなく、シュタイガーンバオアーが出撃した⁉
「ケビン⁉ 何やっとんねん⁉」
驚きの中、吠えるミケ!
「いま、ケビンとの通信、開きます!」
と、セリアがシュタイガーンバオアーとの通信回線を開く!
「コラ、ケビン! 何やっとんねん⁉
オマエには、その子は扱えんってシミュレーターで分かっとるやろうが!
痛い目、見んうちに、早よ帰還し!」
と、怒鳴り込むミケに、
「イヤです! いくら姐さんの命令でも、コレだけは聞けません!」
と、真摯な瞳で、首を横に振るケビン!
「今も、その機体にロクスリーを乗せて出そうかと話してたとこではあるが、
その機体は、依頼品なんだぞ?
その機体にスペシャルな何かがありそうなロクスリーを、
実践的な試乗として乗せるくらいならプラスにもなるかもだが、
ミケたちと同じでマイナスの結果が出てるオマエが乗っても、
新たなマイナスしか出んだろう事は、オマエでも想像がつくだろう?
無駄に依頼品を傷めん為にも、直ぐに帰還しろ、ケビン!」
と、冷静に告げるバーダックにも、
「イヤです…艦長…ッ!
ロクスリーが……!
あのクズ野郎がスペシャルなんて…!
そんなはずないんだ…!
アイツが特別なんじゃない…!
この機体が特別なだけなんだ…!
オレは…アイツがスペシャルなんじゃなく…ただのクズだって…!
姐さんを危険な目に合わせる様な…最低のクズだって…!
証明してみせるんだ…!」
と、怒鳴り付け、レッドバイソンたちに向かって行く!




