サメ婚約破棄・反省会
こんにちは。狸です。
「狸のたわごと」、なろうチアーズプログラムに参加してみました。理由は、ただいま全年齢向けの小説を準備中だからです。今まで拙作はこのエッセイの他は月の裏にしか掲載してこなかったため、登録自体していなかったのです。
さて。月の裏ことムーンライトノベルズでやっていた「サメ婚約破棄(仮称)」という連載が完結いたしまして。
非常にたくさんの方にお読みいただけたこちらの連載。心残りなことや反省していること3つについて叫んでみたいと思います。「サメ婚約破棄」未読のみなさまも、お読みになる予定のないみなさまも、ぜひ聞いてください。ネタバレありません。
その1:王子にグソクムシを食べさせられなかった!
主人公フィンリーを海辺の街まで追いかけてきた執着王子。だけど、舞踏会の場で婚約破棄を告げてきたのは王子、アンタ自身やん。
ということで、王子にはグソクムシを食べてもらおうと思っていたのです。
え? グソクムシを食べさせるだなんて嫌がらせじゃないか、って? いえいえ、前にもお話したように、私の知人は私の眼の前でグソクムシを塩ゆでにしていましたから。エビ・カニ系の味で美味しいらしいですよ? なるべくそちらを直視しないようにしていた私が言うのもナンですが。
しかし!
サメ婚約破棄の世界には動力ってないんですよね。魔法だって貴族でもなければ使えません。いっぽう、長崎大学の調査によるとオオグソクムシがもっとも高密度で生息しているとみられる水深は400~500メートル。逆に200メートル以浅にはほとんどいないみたいですね。グソクムシは死んでから時間の経った漁獲物の腹などから発見されることが多いのですが……。
だったら。グソクムシの混獲、サメ婚約破棄の世界じゃ技術的にムリだよね? 水深400メートルから人力で漁具を揚げてこられるとは思いにくいもの。
ということで、王子にグソクムシを食べさせるのは断念しました。おかげさまで王子とフィンリーの海辺での時間は当初の想定よりもハートフルなものになったのでしたが……。
王子がグソクムシを食べるシーン。書きたかったよぉ。
その2:いくら地名を考えるのが苦手だからって直訳過ぎ!
現代日本モノ、江戸・中華・西洋問わず。私は地名を考えるのが苦手です。
これまでの拙作中で最悪の地名は、コボルドの出てくるお話のコレでした。
「オルリーアの街は碁盤の目。繁華街はサードストリートとフォースストリートの間。俺はリバーサイドアベニューにある大きな宝石店に入ると学生証を出した」
碁盤の目というところから察していただけるかもですが、オルリーアは京都市がモデル。サードストリートは三条通、リバーサイドアベニューは川端通です。英語直訳にも程がある!
で、今回のサメ婚約破棄。こちらの地名もヒドイ。
婚約破棄を告げられたフィンリーは海を目指して川沿いを歩いていきます。その川の名前。
「うーん、川、川……。スコットランド・ゲール語で川はabhainnかぁ……よしっ『アーイン川』にしよう!」
サメ婚約破棄の地名、だいたいこんな感じ。他にもタラ漁の盛んな北の街の名前がボダッハ(ゲール語でbodachはタラの意)とか、北方系貴族とか南方系貴族とか。もう、ほぼぜんぶゲール語直訳!
ケルトっぽい世界観のお話を書いておられる、地名などでお困りのみなさま。LearnGaelicというサイトのWeb辞書に英単語を打ち込めばスコットランド・ゲール語単語が音声付きで出てきます。なかなか便利ですよ。
その3:最終話にナンボ伏線放り込むん?
えーと。こちらはですね。弁解のしようもございません。
実は「サメ婚約破棄」、続編の構想だけはあるのです。
ですが、続編は国内の貴族間抗争に他国の思惑が絡むスケール大きめのお話になりますので、「よくよくプロット練ってから取り掛からないと、最後までまとめきれないかもなあ」と心配になりまして。フィンリーと王子との関係に決着がついたところで、ひとまず完結といたしました。
続編については本当に書くのかどうかも含めて未定ですが……もしも、なんとか形にできましたら、またフィンリーにお付き合いいただけますと嬉しいです。
「サメ婚約破棄(仮名)」を応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。




