第9話 追われる獣
[カルダー人]
南東、ウィダー諸島発祥の純人
身体の柔らかさが異常に発達しており自らの意志で関節も外すことができる
足の筋肉が特殊な変形をしており足音が一切しない、また毒にも耐性がある
外見的特徴は肌が褐色であり髪は緑色である
リドルは男を盾にしながら軍兵に向かって叫ぶ。
「動くな! こいつがどうな——」
銃声は容赦なく響き渡り、銃弾はリドルの顳顬を掠る。
「容赦なし....本気で殺しに来てる...」
リドルは机を蹴り上げると障壁にし、横たうとガラス片を取り出す。
扉からさらにもう1人の軍兵が入るとゴロゴロと車輪を回転させながら機関銃を持ってくる。
「少し見にくいかな...」
鏡のようにして軍兵を確認しようとした次の瞬間に何重と銃声が重なり、銃弾は机を避けるように銃弾の雨がリドルを襲う。
リドルには当たってはいない、だがあと少し、数センチでも近ければ致命傷になっていただろう、リドルは覚悟を決め、深呼吸をする。
「星の力か...リドルが動けない...銃じゃなくても...何か時間を...」
その時、リドルが立ち上がり、その瞬間、銃で撃たれるのをキールは見てしまう。
「リドル...!?」
頭、心臓、脇腹、明らかにそれはどう見ても死に他ならない、キールが悔やみ、リドルが倒れる時、それを見る。
「人形...」
机の脚を切り、帽子を被せ服を固定しただけのお粗末な物に過ぎない、だがそれはたった一瞬の戦いにおいて効果的であった。
軍兵はまだ気付いていない、倒れるその一瞬、ボルトアクションを行うその一瞬の隙を狙い、キールは飛び出し、裏口へと走り、それと同時にリドルが飛び出し、大きく円を描きながら外へと向かう。
軍兵と蓮義手から放たれるライフル弾、さらには機関銃の連射による制圧射撃、しかしキールは瞬発力が高い、その動きは弾丸がスローモーションに見えるほどに、キールの移動は低く速い、地面に転がる椅子や机、それを最大限利用しながら走るそれは豹と見間違えるほどである、だがコールはその動きを見ると人差し指を眉間に当てる
「模倣」
キールは走り続け、あと数メートルで出口へ辿り着く、軍兵の1人がコールのライフルの重心を掴むとその時、コールは銃を放ち、弾道は大きく放射状に曲がり、キールの足底を撃ち抜く。
「ぐあ...!」
キールは痛みで体勢を一瞬だけ崩すが、前方に倒れながらも受け身を取り、そのまま扉を出る。
「キール!」
フィリアはキールの腕を掴むと仲間と共に引きずり、外へと向かう。
「逃げたぞ! 追え!」
巨体の軍兵の声と共に軍兵達は一斉に皆を追うが1人が残り、リドルに一直線に向かい、リドルは右足で軍兵を蹴り上げるが軍兵はそれを軽く避けると軍兵はリドルの足を肘で抑えると前へと力を入れ、リドルが後方に倒れ、蓮義手でリドルの首を掴み、浮かせることでリドルの自由を奪う。
「大人しくしろ!」
軍兵が銃を構えたその時、蓮義手の力が抜け、リドルは仰向けに地面へと落ちる。
軍兵はすかさずリドルの額に銃口を当て、引き金を引く、しかし動かない、引き金を引いても銃弾は発射されない。
「....!」
軍兵は長銃を捨て、すかさず拳銃を取り出そうとするがリドルは銃身を掴むと下に引き、体勢をわずかに崩すと襟元を掴み軍兵を倒し、すぐさま走り出す。
「ファイア!」
拳銃から放たれる弾を盾で防ぐ、銃弾の衝撃は重く、盾はひしゃげる、リドルは軍兵に盾を投げつけるとそのまま走り去る。
軍兵はすぐに立ち上がると扉を開ける、既に周りを見るがリドルの姿はない、軍兵は大通りへ走りだし、軍兵が行った所で扉の上からリドルが飛び降りる。
「ふう、危なかった、まあいいや、とりあえず帰らないと...」
そうしてリドルはアジトの工場へと急ぎ向かった。
「キール 歩けそう?」
路地裏にてルイーゼがキールに聞くとキールは足を動かそうとするが力が抜ける。
「...いや....無理だな、すまん、俺は置いていってくれ」
「あなたが捕まったら拷問でもされてアジトを吐かれたら面倒だからね、ほら肩貸しますから」
キールがルイーゼの肩に手を回すと破行しながら走り出す、しかしすぐに軍兵4人は近づき、曲がり角を曲がるがすぐに追いつかれるだろう。
「僕が気を引きます、2人は隠れて!」
ハルクはゴミ箱を倒すと2人にゴミを被せ、ハルクは走り出した。
[リーデット]
亜人とエルフから生まれた混血
再生能力が高く腕が切られたとしても1ヶ月ほどあれば完治してしまうほどである。
黒髪であり、エルフのような耳をしているが長命ではなく亜人のような身体能力は持たない