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第一話 新しいハジマリ

「あ、えと、おはようございます。。」

新入生としてこの学校に来た私は、門の前でおはようの挨拶をしていた教頭先生に向かってそういった。

「ああ、おはようございます。 岡沢さんですね。」

私に挨拶を返した教頭先生は私を校内へと案内した。

「はい、この先生があなたの担任です。」

担任の先生は、にこやかと私に頭を下げた。

「担任の伊藤です。よろしくお願いします。」

先生の第一印象は、「デカイ」 だった。


「うんうん、分かる~! それでね、、」

女子たちの会話が廊下に響いていた。

それに気づいた先生は、女子たちを呼び止めた。

「皆さん、転校生の岡沢 美来 (おかざわ みく) さんです。 教室まで一緒に行ってあげてください。」

他にも仕事があるらしく、私の案内を女子生徒に頼んでそのまま行ってしまった。

「へぇ~、あなたが美来ちゃん? ウチのクラスにはね、もう一人「みく」がいるんだ。」

「あ、そうなんですか。。。」

初対面の人には上手く話せなくて、話しかけられたのにぎこちない返事になってしまっ

た。 しばらく女子の会話に囲まれながら歩い

ていくと、教室が見えて来た。

「ここだよ。はい、入っていいよ!」

そう言われて中を覗くと、生徒たちがこっちを見ていた。

「っ!」

見慣れない人たちの前では必要以上に緊張してしまう。 案の定、足がすくんでしまった。

しかし、「第一印象は大事だ!」と必死に暗示をかけていたら、最初の一歩を踏み出す事に成功した。

「ここが岡沢さんの席だよ。」

「あ、はい。」

そこには、様々な教科書で山積みになった机があった。

「多い。。。」

その量に、私は思わずつぶやいてしまった。

「じゃあ、カバン置いて?教科書とかロッカーに運ぶの手伝うよ。」

それが誰なのかもわからないまま、素直にカバンを下ろした。 そして二人の生徒に手伝ってもらうと、机の上はすぐにキレイに片付き、筆箱だけになった。

「あ、先生来た!」

誰かかそう叫び振り返ると、そこには先ほどの先生がいた。確か、伊藤先生、だったような。。。 名前を覚えるのがものすごく苦手なため、ここの生徒の名前も覚えるのに時間がかかりそうだ。


' キーンコーンカーンコーン '

チャイムが鳴ると同時に、みんなは席につく。

「皆さん、転入生の 岡沢 美来さんです。 岡沢さん、前に出て一言、お願いします。」

えっ? やばい。。。 一言なんて出来ない!

「えっと、 お、岡沢美来 です。 よろしくお願いします。」

本当にたった一言だな、と思ったけど、緊張しすぎてもう無理。 そのまま席に座った。

「えっ、あ、はい、ありがとう。 それでは、一時間目の準備をどうぞ。」

先生も、私の本当に一言、なスピーチに戸惑った様子を見せていた。まずかったかな、と、今更ながら後悔する。

とまあ、こんな風に私の新しい学校での生活がスタートした。。。






















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