回収箱
最新エピソード掲載日:2026/05/02
鳥居翔平(とりいしょうへい)は、村で百年続く雑貨屋を営んでいる。
経営は苦しく、それでも店を続けているのは妻のためだった。
ある日、その妻の提案で、店の前に「回収箱」を置くことになる。
売りたいものを入れてもらい、後で回収するだけの簡単な仕組みのはずだった。
だが、その箱は最初からおかしかった。
いつ置いたのか分からない。
誰が触れたのかも分からない。
それなのに、中身だけが確実に増えていく。
やがて翔平は気づき始める。
箱の中身は、ただの物ではない。
見覚えのない傷。
飲んだ記憶のない薬。
少しずつずれていく、自分の記憶。
そして妻だけが、最初からすべてを知っているように変わらない。
この箱は、何を回収しているのか。
——そして、回収されているのは誰なのか。
気づいたときには、もう遅い。
箱はすでに、次を待っている。
経営は苦しく、それでも店を続けているのは妻のためだった。
ある日、その妻の提案で、店の前に「回収箱」を置くことになる。
売りたいものを入れてもらい、後で回収するだけの簡単な仕組みのはずだった。
だが、その箱は最初からおかしかった。
いつ置いたのか分からない。
誰が触れたのかも分からない。
それなのに、中身だけが確実に増えていく。
やがて翔平は気づき始める。
箱の中身は、ただの物ではない。
見覚えのない傷。
飲んだ記憶のない薬。
少しずつずれていく、自分の記憶。
そして妻だけが、最初からすべてを知っているように変わらない。
この箱は、何を回収しているのか。
——そして、回収されているのは誰なのか。
気づいたときには、もう遅い。
箱はすでに、次を待っている。
第一話 それは置かれていた
2026/05/02 18:07