表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第1章、前編

本作品が私の初めての投稿です。なので部分があれば指摘して欲しいです。またこの作品はグロテスクな描写が多い作品になっています。r15ほどのグロさになっているので苦手な方はご注意ください

「んで今はその女に保護されてるわけか。心配で電話かけたのにめちゃくちゃ面白い状況になってるじゃないか」


電話越しにシューの笑い声が聞こえてくる。少し恥ずかしいな。これまでの展開を、俺をよく知る人物に話すって。


「それで、今はどこにいるんだよ。どっかのタイミングで会いたいから方角を教えてくんね?」


シューがこう聞いてきた。


「今はコロニーだっけなんかそんな感じの名前のとこにいるよ。コリスほど快適さはないしたまにパニオンが襲ってくるけど結構居心地はいいな。あ、あとコリスから南東に進んだ位置にあるよ、結構近いからすぐ着くと思う」


自分でも少し浮かれてると思いながらこう答えた。そうしたら


「具体的にどんな感じの場所なんだよ」


と聞いてきた。


「言葉じゃわかりにくいな。写真送っとくよ」


俺はそう答えた。


「うおまじか、サンキュー。」


シューは嬉しそうにこう答えた。


「ふー」


シューとの電話が終わり、俺は息を吐いた。さぁやるべきことをやろうか。






「リーラ、なにしてるの」


突然背後からアルケスが現れた。


「わぁ!!びっくりした。びびらせんなよ。今、結構繊細な作業をしてるんだから」


そう今俺は、作業をしている。内容は武器と強化アーマーを俺のソテリアをもとに作っている。理由なんて単純、復讐のためだ。たとえ元の生活に戻れないとしてでも俺をこんな状況にしたあいつらには報復を与えなければならない。そう決意しているのに


「本当にごめん。そうだよね、よくないよね後ろから急に脅かすなんて。ごめんね。私の体を好きにしていいから許して〜〜」


アルケスのやろうは、積極的に話しかけてきやがる。というかなんだよ私の体を好きにしていいって。女っぽい顔と名前してるけど俺は一応男だぞ。


「そんなことせんでいいわ。パーツが壊れたりはしてないから安心しろ。ただ作業の邪魔にはなってるからさっさとどっかにいってくれ」


俺は少し不貞腐れながらもこう答えた、そうしたら


「よかったーー。パーツが壊れたりはしてないんだ。あ、でも作業の邪魔にはなってるんだよね。ごめんね。だけどリーラに会いたいって言ってる人がいるの。だからあってくれないかな〜って思って」


感情が乱高下するやろうだな。いやそれよりも


「俺に会いたい人?別に会う分には問題ないんだが、一体誰なんだ?」


俺がそう聞いたら、アルケスは明らかに喜んで


「会ってくれるの。ありがとうじゃあシュクレ入ってきていいよ」


こう言った。いや会うのはいいと言ったが、こいつ誰っていう質問に答えなかったな。まぁでもいい……



入ってきたのはこの前、シューとパニオン狩りに行った時に会った女であった。



「多分リーラ知らないだろうから説明するね。この子はシュクレイアとその子供のシュエル。シュクレってねすごいん」


「すまん、実は会ったことあるから大体の事情は知ってるんだ」


「あ、そうだったんだ。だったら先に言ってよ」


き、気まずいってレベルじゃねぇ。だって俺、あの場にいながらもなにもしてなかったやつだぞ。しかも気絶したのを放置したからほぼ命を奪いかけてるようなもんだぞ。ど、どう話せばいいんだ。


「すみませんね、わざわざお時間を取っていただいて、わかっているとは思いますが、昨日、あなたと会ったものです」


そりゃ、あなたも覚えてますよね。くそ、なんでこんなことになっちまったんだよ。


「あの!昨日断られた時点で難しいってことはわかっているのですが、娘をコリスに連れてってくれませんか」


俺がどう話すか悩んでいると、女、いやシュクレイアは覚悟を決めた表情でこう言ってきた。しかし


「悪いが、俺はもうコリスの人間じゃない。お前らと同じ地上で生きる人になっちまったんだ。あと、コリスでは無許可で地上の人間を入れることは重罪になる。そういう意味でも、できないんだよ」


コリスでも親バカって言われてた子供のことを愛しまくる奴がいた。そんなやつはどうにかして子供を守ろうと引きこもらせていたはずだ。その時はまだガキだったから引きこもってるなんて勿体無いくらいにしか思っていなかったけど今思えば優しさの一つだったのだろう。

シュクレイアもそいつと同じでただ子供を守りたいのだろう。しかし、無理なことまで考え始めるなんて、理解できない。なぜ、こんなことを思うのだろうか。


「だったら私がする」


突如としてさっきまで大人しく黙っていたアルケスがいつもの話し方とは随分と違う声でこう言った。


「シュクレはシュエルを守りたいんだよね。その気持ちはすごいよ。今のこの世の中なんて自分が生きるだけでも精一杯なのに、自分以外の誰かを守ろうとするなんて。私、すごいって思ったよ。だから私も協力させて」


真面目な顔でアルケスは言った。しかし


「お前コリスのことを舐めてんだろ。コリスってのはできてからの50年、コリス以外の者の侵入を許したことなんてねぇ」


なんでこんなことを言ってるんだ。いや、イラついてるからだ。不可能なことを平然とできるかのように話すアルケスに。


「だからってなに。それで私が諦める理由にはならないよ」


アルケスはいつもより低いトーンで言ってきた。


「いや、諦めた方がいい。コリスへの侵入なんて不可能だ。そしてもし、侵入に成功したとしてもシュエルがコリスの中で生きれる保証なんてないぞ」


俺はさらにキレた状態で言った。


「だったらシュクレもコリスに連れてけばいいじゃん。あと、私はどれだけ不可能と言われてもやめる気は無いよ」


こいつどんだけ諦めが悪いんだ。くそ、まだここでアルケスに死なれては困る。俺はまだ現実での戦いに慣れきれていない。そのため、護衛として利用価値がある。かと言って協力はでき、あれ俺、シューと連絡取れるよな。そしてシューはまだコリスの中だ。色々できちゃう?


「すみません。難しいお願いだってことはわかってるんです。でもこの子だけでも安全に過ごして欲しいんです。どうか協力していただきませんか」


そう言ってシュクレイアは頭を下げてきた。なんでこんなに頼られてるんだ俺は。頼られるなんて変な気分だ。…だがやってやる義理なんてものはない。復讐するための準備だってようやく軌道にのったところだ。その状態でコリスへの侵入なんてリスクが高すぎる。


「私からもお願いできないかな。私はシュクレのお願いを叶えてあげたい」


アルケスも頭を下げてきた。さっきまで少し機嫌が悪そうだったのに、頭を下げてくるなんて、シュクレイアよりも理解ができない。めんどくさいな。でもここまで言われると………


「は〜〜〜。わかった、条件を飲むなら協力するよ」


俺はついに折れてこう返事をした。


「本当!ありがとうリーラ。よしこうなったら今すぐにでも…」


「ちょっと待った。条件を聞いてないのになんでもう俺が参加するムードになってるんだ。まず条件を聞けよ」


条件を聞かずに、条件を飲む前提で話を進めようとするなんてびっくりした。やっぱりこいつはおかしいな。まぁさっさということしよう。


「飲んで欲しい条件は三つだ。

一つ目、シュクレイアはここに残って俺らの援護に回ること。侵入だけでも大変なのに非戦闘員を二人も守ることなんてできないからな。

二つ目、作戦の決行は俺の準備が完全に終わってからにすること。俺はアルケスと違って、死に行こうとするのはごめんだ。

最後三つ目が、俺が俺の身を守るためにリーラとシュエルを見捨てたとしても、責めないことだ。

これ全部飲めるなら参加するよ」


二つ目まではすぐ了承するだろうが、三つ目を飲むかはかなり謎だ。飲まないならそれはそれでいいのだが、どっちを選ぶのだろうか。


「え、そんなことでいいの。」


とアルケスは間抜けな声で言った。いや、結構厳しく言ったつもりだったんだけど、意外と余裕なのか?


「私もそう思いましたね。まさかこんなに楽な条件でいいとは。本当にありがとうございます」


あ、余裕みたいですね。ならもっと条件足せばよかったと思うが特に足したいものもなかったのでいいか。


「よし、じゃあ作戦を練ってこう!」


アルケスは元気な声でこう叫んだ。




「ていうことがあって、シュエルを預かって欲しいんだよ」


「うん。たった1日で色々ありすぎじゃない?いやまぁ復讐に出来る限り協力すると言った手前、やるけど」


今電話をしてるのはもちろんシューである。申し訳ないのだが、あいつは俺が追放されてる時に普通に寝ていて気づかなかったという罪がある。これくらいのことはしてもらおう。


「んで作戦ってのはどんなのなんだ?」


シューは少し楽しそうに聞いてきた。


「作戦ってたいそうな名前はついてるけどやることは単純だよ。まず、一つ目の入り口から普通に入って、迷路のところであえて警備ロボを呼ぶ。

警備ロボが来たら無視して、警備ロボが来たところから中に侵入する。そしたら俺の家にシュエルを置くから、それをお前は回収してくれればいいよ」


正直、回収してくれた後のことは考えていないのだが、まぁうまくやってくれるだろう。


「やることはわかったが、警備ロボを呼ぶのはリスクじゃないか?」


とシューは疑問を投げてきた。


「それはそっちのが早く終わるからだな。警備ロボって保管所から来るだろ。んで迷路から保管所、保管所から俺らの家がある居住区は直接繋がってる。だから迷宮で下手に迷うよりかはマシなんだよ」


「なるほど。でもよく警備ロボのことよく知ってるなって思ったけどそういやお前一回誤作動で警備ロボ出てきて倒したら保管庫に連れて行かれてロボを作らされてたな」


嫌な過去を思い出させてくれるものだ。しかしその経験が今役に立とうとしてるからあまり馬鹿にはできない。


「そのことはどうだっていいだろ。とりあえず頼んだぞ」


俺は少し恥ずかしくなり、すぐ電話を切った。




「リーラ本当に作れたんだ。やっぱりすごい」


このアーマーを着てもアルケスより身体能力低いから嫌味にしか聞こえないな。まぁでも褒められるのは悪くない。がしかし


「いい動きしてるね。結構、本気出しちゃったよ。さすがだね」


アルケスには勝てない。なんなんだよこいつ。わかっちゃいたけど生身のくせに強すぎねえか。しかもこうやって煽ってくる。本人にそんな気持ちはなさそうだが、無自覚に煽られるのが1番心にくる。


「もう一回!」


俺はそう宣言する。


「もちろんいいよ」


少し意地悪そうな声で返事をしてきた。


そもそもの相性が良くないことなんてわかっている。刀と銃だ。俺は無理矢理でも距離を詰めなければならないが、アルケスにはその必要はない。必然的に、俺は防御に回るしかなくなる。

とてつもない連射の音がする。あんな華奢な体で打っているのに全く体は動いていないのは本当に意味がわからない。しかし弾が尽き、リロードしなければならなくなった。おれはその隙を逃さず一気に近づいていく。

完全に俺の間合いに入った。ようやく勝てる。そう感じながら俺は抜刀をした。しかし


「うお、いい一撃だね。でも、まだまだ遅いよ」


真剣白刃取りだと!?なんで掴めるんだよ。今の俺の振り抜きってソテリアを使ってる時よりかは遅いがそれでも並のパナオンだったら反応できないくらいには速いんだぞ。こんな思考をしている間に無力化されたと思ったら背中に強烈な痛みが走った。どうやら背負い投げさせられたみたいだ。いやなんでアーマー込みで100kgある俺を投げられんだよ。こいつ本当はロボットなんじゃないか。


「また私の勝ちだね。でもすごく良くなってきてるよ。このままだと追い越されちゃうな。私ももっと頑張らないと」


アルケスの勝利宣言が聞こえる。でも


「まだ、終わりじゃねぇ」


俺は周りの砂を掴みつつアルケスにぶっかけ目眩しをした。アルケスが反射的に目を瞑った瞬間に刀を握る。そのまま切りかかろうしたが、完全に戦闘体制に戻っていた。


「訓練戦闘が終わった後にも戦闘を続けようとするなんて悪い子だね。でもいいね。好きだよ、リーラのそういうところ」


こう言いながらアルケスは弾幕を張る。俺はそんなこともものともせず、突っ込む。頬に銃弾がかする。

再びアルケスが俺の間合いに入る。抜刀を予期したのか、アルケスは短刀で受け流す構えを取る。しかしそれは囮だ。

俺は刀を放り投げ、アルケスの短刀を蹴り飛ばした。よし、アルケスが持っている武器はもう一丁の銃だけ。それもライフル形状のものだ。懐に入った俺を撃つことは困難を極める。しかし、さっきは似た状況から負けたのだ。油断せずいく。

組みついたまま、アルケスを崩そうとしたが、うまくいかない。ならば、そのまま持ち上げ、スープレックスを狙いに行く。しかし、腕が空をきった。くそ、ぬけられた。仕方がないので、刀を取る。しかし、こうなってしまえば、少し俺が有利であろう。今のアルケスに、近接攻撃を防ぐ手段はほぼない。ならば、抜刀で決める。

強く踏み込んだ。しかし


「は?」


アルケスは俺に向かってジャンプしてきた。まずい、そう思った瞬間、頭に痛みが走る。痛い、ただ諦めたくない。

このまま空中にいるアルケスに斬撃を与えにいく。少し焦ったような表情をした。しかし、ここぞというときに外してしまった。しまった。そう思った瞬間俺は意識を手放した。


「本当にすごいね。ここまでできるなんて。しかも、そのアーマー。よくできてるよ」


起きたら、開口一番にアルケスはこう言ってきた。


「今いわれると、嫌味にしか聞こえないな。でも強いなんて当たり前だ。ただでさえ強い俺のソテリアを使ってるんだ。そりゃ強くなるに決まってる」


「いやそういう凄さじゃなくて状況的な凄さだよ。ここにはまともな設備がないのにそんなにいいものを作れるのがすごいなってこと」


アルケスは俺の方を見ているはずなのに少し遠くを見つめるような表情だった。


「その調子で頑張って。私も少しはアーマー作りと武器作りを手伝えると思うから。

よし休憩は済んだね。次はと言いたいところだけど、どうやらきちゃったみたいだね。手伝ってくれない」


とてつもなく騒々しい音が聞こえる。眼の前に広がるのは、パニオンの波と形容すべきものだった。


「ああ、いいぜ」


俺たちのところにマキアがやってきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ