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パパはテイマー!  作者: sei.A
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69/69

竜生誕祭①

69話目投稿!


なんとか約束を守れました!


遅くなりましたが、頑張って書いております。


楽しんでください!

「アニマはやる気に満ち溢れてますねぇ」

「それだけ清史郎が気に入られている証拠じゃのう」

「清史郎?竜眼を使って見るといいのう。魔力の流が見えるぞ」


ふむ。謎の竜の目玉で魔力の流れが見えると?少なくとも爺ちゃんの竜眼は魔力は見える様ですね。他の機能とか教えてくれませんかね?聞けば教えてくれるでしょうけど!後回しですね。


「やって見ましょうか!では!竜眼!」


清史郎の黒目が縦に裂け、爬虫類の様相を呈する。マーズを中心に赤い色の流れが流れていくのが見える。それは所々対流し、行き先を求めるかの様に蠢いている。


「あー、行き先を見失った魔力が沢山見えますねぇ」

「そうじゃのう、マーズが流してる魔力は魔力循環を育成する為と回復の為なんじゃがのう!力めば滞るて」

「それを補う為にアースが入っとるんじゃが、なかなか無理しとるとるのう!椿は力が入り過ぎとるて。あんなに力めばのう、皮膚を突き破ってもしかたなかろうて」

「そうじゃのう。もう少し肩の力をぬかんとなぁ。まあ、そろそろ、良い塩梅じゃなかろかのう!」

「なら良いんですけどね。ささっ、次の串焼きですよ!」

「おお、もう焼けたか!清史郎もなかなかやるのう!」

「うむ!大将には劣るが平均よりは上におるのう!」

「まあ、料理は趣味でやってますからね!本職には勝てませんよ!」

「もう時期大将も戻るて!気長に行こうぞ、清史郎!」

「そうじゃぞ!椿は心配かもしれんが、なる様にしかなからんからのう!」

「まあ、結晶()ち込むまで見守りましょうかねぇ?」 

「そうじゃのう!」

「それしか無いのう!」


白目を剥いた御老体を蚊帳の外に置き、清史郎は串焼きを焼く事に専念する!


「清史郎!アースより、マーズの結晶の方が格段に魔力が上じゃぞ!」

「致し方ないところじゃのう!生きてる年月が違うからのう。清史郎より、椿の方が俄然強くなるのは仕方ないのう!」

「父親の威厳なんて一つも無いですやん!」

「「無いのう!」」


結局抜かれるんですね。予想の範囲内ですよ!撫子さん、癒して!逢いたいです!清史郎、寂しくて、寂し死しますよ!言いづらいですねまったく!


「よーし!こんなもんだろ!椿とアース以外は宴会に行って来い!」

「だぁー、やっと終わったぜぃ!さてと呑むぞぉ!」

「呑むッス!」

「清史郎!焼き変わんぜぃ!」

「頼みます大将!」

「おう!清史郎も呑みにまわれやぃ!」

「はい!じゃあお願いしますね大将!」

「任しとけぃ!」

「清史郎君の竜泉酒、頂いてもいいかな?」

「良いですけど、大丈夫ですか?」

「味見程度だから大丈夫かな?」

「無理しないようによっしー!あっちに精霊酒も出してありますから」

「ありがとう清史郎君!」

「死にかけた!って言うか、何で!何で巻き込まれてるの私!」

「知らないわよ朱音!清史郎君に捕まった時点で避けて通れない道じゃないの?」

「むきーっ!理不尽すぎるーっ!」


良い感じのガニ股が炸裂してますね。武器を持たずともなかなかの雑魚大将ぶりです!素晴らしい!エクセレントですよ朱音さん!


「清史郎様ぁあああああ!カヤックは、カヤックは耐え抜きましたぞぉおおおおおおお!」


カヤックは、無敵なのかもしれませんねぇ。


「カヤック!叫んで無いで宴会に混ざりますよ!」

「わかりましたぞぉおおお!清史郎様ぁあああ!」


叫ぶのがデフォルトになってたりしませんよね?喧しくて仕方ないですよ!


「清史郎?突然、竜に呼び出されるわ、血塗れにされるわ、竜になったとか言いたい事だらけだが、おめでとうで良いのか?」

「あはは!私にも何がなんだかですよ!気が付いたらこんな感じでして…」

「まあ、何だ…竜とかなぁ…拾い物王より驚いたぞ!」

「あははっ、取り敢えずクリーン!呑みますか衛兵長!一応祝いなんで!」


衛兵長が綺麗になる!顔は疲れ気味だが、ウキウキだ!


「助かる清史郎。折角だしなっ!竜に呼ばれたからしょうがないと言う体で浴びる程頂いても文句は出まい!」

「ええ!誰にも文句は言えない人達ですしね。いや竜達ですかね?」

「だな!これも仕事と言うことで!まあ、役得だな!」

「楽しんでって下さい、衛兵長!後2日間ありますしねぇ…」

「良い酒がたんまりあるし、摘みもと来ればな!衛兵長、参る!」


衛兵長はやる気だ!


「ロンド!宴会ですよ!早く混じりなさい!」

「清史郎様!この様な宴会にお呼びくださり、ありがとうございます!それに、セカンディルの件、ありがとうございました!ロンドは清史郎様に生涯の忠誠を捧げます!」


ロンドが片膝をつく。


ロンド膝が血塗れにって、全身血塗れでしたね。


「良いのですか?この国から出る事になりますよ?」

「構いません!」

「わかりました!テイム!」


ロンドの体を光が覆う。ロンドとのラインが結実する。


「貴方の名前はロンドです!これからに期待してますよ!」


ロンドの足元に幾何学模様の円が現れる!光り輝くその印はロンドの中に吸い込まれる。ロンドと清史郎のラインがより太く確立する。


「清史郎様!素晴らしき感覚です!清史郎様をより身近に感じられる!このロンド!この絆に恥じぬ働きを約束致します!」

「はい!さあ、呑んで来なさいロンド!貴重なお酒達ですよ!」

「はっ!」


ロンドは駆け出す!宴会へと!足取りは軽い!


ロンドの初仕事は酒を呑むことになってしまいましたねぇ。これで良いんでしょうか?クリーンもかけ忘れましたし。後で適当にかけときましょう!それにしても、とうとうヒト族をテイムしてしまいましたよ!試しにやってみたのが間違いでしたね。テイマーって何?そのうち、椅子とかもテイム出来たりするんですかね?


「拾い物王!任務を達成して参りました!」

「ヨハンソンお疲れ様でした。突然で申し訳ありませんでした」

「このヨハンソン!王の為ならば、この世の果てまで馳せ参じる所存!」

「無理のない様にお願いしますよ、ヨハンソン!」


狂信者ぶりが悪化の一途を辿ってますよねこれ?誰だ!彼の人生をこんなにしたのは!って私なんですけどね…受け入れ難い事実ってあるでしょう?


「はっ!これからも拾い物道の普及に全力で取り組むつもりであります!」


ヨハンソンの敬礼が炸裂する!


「期待してますよ!ヨハンソン!」

「はっ!」

「貴方を拾い物伝道師に任命します!無理強いはダメですよ、ヨハンソン!」


ヨハンソンを光が包む。


「わかっております拾い物王!肩書きに恥じぬ行動を致します!」

「よろしい!この世界初の拾い物伝道師として頑張って下さい!」

「はっ!」

「では、お酒を呑んで来なさい!」

「はっ!」


ヨハンソンも宴会へ!気合は十分だ!


宴会ばかりしてる様な気もしますが、楽しければ良いですよね!ドゴル爺は、寝かしときます!疲れてるんですかね?違う?知ってますけど、放置で!頭ハンマーで割られるかもしれないですからね!


「アニマっ!大丈夫ですかっ!」

「な、何とか生きてる清史郎!」

「取り敢えずクリーン!」

「ありがとう清史郎!生きた心地がしませんでした」

「私が何か言える人達?じゃないですし、申し訳ありませんアニマ!」

「生ける伝説な方々ですからな!そこは仕方ないとしか言えない所でしょう。しかし、竜に呼び出される日が来るとは…」


アニマは何処か満足気だ!


「まあ、お酒呑みながら話しましょう。竜泉酒もありますしね」

「王族でも呑めるかわからない酒達が集う宴会ですか…それに錚々たる顔ぶれ…光栄の至りですな清史郎。この宴会に感謝を…」

「はい!楽しんでって下さい!」


アニマも宴会へ!嬉しさ半分、恐怖半分な顔で!


「清史郎君?ファスティアでも宴会がはじまってしまったわよ!拾い物王以上にやばそうな雰囲気の!」

「あははー!あはっ!」


清史郎は笑ってごましかした!


文句は受け付けておりませんよマリーさん!下手に文句を言おう物なら消されますよ!一瞬で!


「まったくもう、王になった上に竜にまでなってたの?」

「水を汲みに行っただけなんですけどねぇ。何故か竜になってしまいましたねぇ…」

「何があったら、水汲みに行ったら竜になるのよ!」

「私が聞きたい所ですよっ!現に尻尾とか生えてますし!」

「あら、本当ね!気が付かなかったわ!」

「まだ、進化途中ですしねぇ…後は何が生えてくるのやら…」

「大丈夫なの?」

「わかりませんねぇ。人に竜の結晶使ったの私が初めてだそうですから。何が起こるかわかりませんよ」

「そう…こう言う時は、取り敢えず宴会よね!」

「ですね。取り敢えず宴会で良いんじゃないですかね?」

「そうね。楽しんでくるわ!良いお酒ばかりだしね!」

「ええ!」


マリーも宴会へ!取り敢えず宴会へ!


さて、椿さんはと。ねぇちゃんと、アース兄と一緒ですね。まだ、結晶は打ち込まれてないようですね。


「さてと椿。これからあたいが結晶を作ってやるからな。ようく見とけよ!」

「はい!」

「アース!回復出来る様に準備しときな!」

「了解!」

「じゃあ、始めるさね!」


始まるみたいですね。あれはあれで凄く痛いんですよ!心配ですねぇ。逃げて椿さん!今すぐ逃げてー!って、逃げませんよねぇ…強くなるんですから…


マーズは、右手を上空へ掲げ目をを閉じる。上空に真紅の魔力が流れ込み渦を作り出す。足元にはいつの間にか魔法陣が浮かび上がり光を放っている。魔法陣は上空へと展開されて行く。


アース兄の時より規模がデカ過ぎじゃないですか?魔法陣ってのがもう8枚以上出てますよ。まあ、重なって見えるから今一つ数がわからないんですけど!確実にアース兄よりデカく数が多い事だけわかりましたよ!


真紅の魔力は中心に向かい加速していく。吸い込まれて行くように。密度が上がり続ける。マーズは目を閉じて、涼やかな顔をしている。上空には極大の真紅の魔法陣が所狭しと浮いている。


あー、目が痛いですね。チカチカしてきました。サングラスが欲しいです。もう夕焼けより真っ赤ですよ!ストレンジャーさん達はどんな気持ちで見てるんですかね?気になりませんか?


やがて渦の中心に拳大の結晶が現れる。それは真紅の魔力を凝縮し成長していく。それは火の輝き。真紅の結晶。世界の炎を集めても尚及ばない火の塊。マーズそのものだ。魔法陣はいくつあるかもわからない程、空は真紅に彩られていた。


「初めて使うが、結構持って行きやがんな!」

「俺の時は8割以上持ってかれたけど、ここまでの大きさにはならんかったよねぇちゃん!」


目の前には1メートルを越えた真紅の結晶。


「あたいのは半分より少し多いくらいか。まだまだ、吸われていってるけどな!しかし、椿の胸元までありそうだけど…入んのかい?」

「目の前で不安になるような事言わないでよ!」

「まあ、大丈夫だろ!覚悟はいいさね椿?」

「い、良いわ!」

「良い眼だ椿!では受け取れ椿!」


真紅の結晶が椿の身体に沈み込む。


「入った!って、嘘でしょ?何であんな物が入んのよ!ってかこれで終わり?」

「これが始まりだ椿!気を抜き過ぎだぞ!」

「そうそう、清史郎は絶叫して全身から血を吹き出して、喚き散らして落ちたからな!」

「えっ?」


それを娘に言うのはどうかと思いますよアース兄!私の扱いについて少し話し合いが必要だと思いますよ!


「がっ!」


椿の皮膚が裂け、潜血がほど走る!


「始まったぞアース!」


マーズが回復魔法を発動させながらアースへ声をかける。


「もうやってるよ姉貴!」


両手を椿に向けマーズに答える。


「がっ、がぁあああ!こ、これくら、い、で、弱、音は、吐か、な、い」


私に対抗してるんですか椿さん?そんな事しても何の得にもなりませんよ!早く落ちなさい!いち早く!きついですよ!見てるのが!


「良い根性だ椿!」


そう言う問題ですかね?


「椿!回復は、俺と姉貴でやってるから心配すんな!」

「がっ、あがぁああああああ…」


回復を追い越しそうな勢いですけど、大丈夫ですか?物凄い事になってますよ?もうね、マリーさんとかドン引きしてますよ!ん?狂信者共は命令に忠実ですよ!宴会中です!


「かはっ…」


椿が白目を剥き倒れ込む。思春期の女性とは思えない顔だ!


「落ちたか。これで抵抗も無くなるな。落ち着くまで回復だ!早く呑みたいさねぇ!」

「もう少しだねぇちゃん!椿に傷が残ったら大変だしな!」

「そうさね!もう一踏ん張りだ。頑張るよアース!」

「おうよ!」


これ、回復魔法がなかったらどうなってたんですかね?ポーションを山ほど飲まされたり、かけられたりするんですかね?薬草をグリグリ傷痕に擦り込みまくりとか?それを竜が頑張る姿ですか…ばらばらの椿さんしか出来ないですよね?


「清史郎、そんな心配せんでも大丈夫じゃ。じき儂の世界へと来る」

「ですね。爺ちゃん、椿さんの初めての爺ちゃんなんですから、そこら辺、頼みましたよ!」

「ほっほっ!初めてが2つとは今日は良き日じゃ!」

「私の竜泉酒も爺ちゃんにとっては初めてでしょうに!」

「なる程!そう言う考え方は無かったのう!良い!実に良い発想じゃ!初めてが3つに増えおったわい!」


あれ?それで良いの?何で争ってたのよ!


「私の出来る事は宴会だけしか無さそうですねぇ!」

「うむ!椿も無事、進化しそうじゃしのう!では、宴会じゃのう!」

「椿さんの竜泉酒呑んだら、爺ちゃんの竜泉酒もお願いしますよ!」

「任せておくのう!」


清史郎と始まりの竜は再び宴会の輪へ。


「おせぇぞ清史郎ぅ!」

「待ってたッス清史郎!」

「とっとと酒注汲んで来いや拾い物王!」

「すいません。お待たせしたみたいで!では、精霊酒をと、っとと!」

「まあ、乾杯は主催者待ちだけどなぁ!」

「ですねぇ」

「清史郎君、凄い叫び声が聞こえてたし、血塗れだったけど大丈夫?」

「大丈夫ですよマリーさん。落ちた所ですけどね」

「大丈夫に聞こえないのは私だけかしら?」

「経験者ですからね!」

「そ、そう!なら、大丈夫なのかしら?」


腑に落ちない顔のマリー。


「ささ、清史郎様!このカヤックが串焼きをお待ちしましたぞ!」

「ありがとうございますカヤック!では、いただきます!んぐ!んー、塩気が効いていて旨い!酒との相性抜群ですねぇ!」

「たりめぇよ!こちとらこれでおまんま食ってんだからな!」

「わかってますよ大将」

「わかってんなら大丈夫だ!」

「かかっ!根っからの料理人じゃのう大将!」

「たりめぇよ!ほら、じゃんじゃん食えよ精霊王!」

「うむ!」

「清史郎、爺ちゃんは少し行って来るぞぃ」

「椿さんの所ですね?」

「そうじゃ、では後でのう!」

「いってらっしゃい、爺ちゃん!」

「ほっほっ!孫の元へ!いざ参る!」


イルは気合をいれた!

眼前から忽然と消える始まりの竜。行く先は不思議空間。無論、孫こと、椿の元へ馳せ参じる為だ!


この世界の人はたまに武将みたいな喋り方になりますけど、何でなんですかね?流行ってるんですか?


「はしゃいどるのうイルの奴…」

「新しい孫ですからねぇ…」


始まりの竜も所詮は、お爺ちゃん。ウキウキしながら消えた始まりの竜を想う…







宴会だー!明後日まで宴会は続くのよー!


宴会と喋り倒す仲間たちばかりですが、


楽しんでやってください!



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