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パパはテイマー!  作者: sei.A
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67/69

清史郎、ファスティアで宴会を開く!

67話目投稿!


皆さんお久しぶりです。


なんとか繁忙期を終えました。


お納め下さい!

「遅かったですねアース兄?」

「あぁ、ちょっと姉貴と喋ってたんだわ」

「しょんべんしながらですか?」

「んなわけあるかよ!」

「それはそうと、やけに賑やかだけどどうした?良いもんでも手に入ったか?」

「ええ!」

「まじか!見せてくれよ清史郎!」

「見せるんですか?」

「当たり前だろ?」

「無理ですよ!奥の手ですからねぇ大将?」

「そこで俺に振るのかよ拾い物王!まっ、まあそうだな!見せらんねぇな!こればっかりは!」

「ん?どういうこった?」

「大将の必殺技が完成したんですよ!奥の手なんで秘密ですよアース兄!」

「この短時間で必殺技が完成したのか!姉貴と喋ってる場合じゃなかったな!こっちのが面白そうだったわ!」

「で?姉は何と?」

「今夜の宴会に来るって!清史郎の竜泉酒の初物は姉貴へ捧げる事になった!許せ!」

「そう言うことでしたか!それなら仕方ないですね。姉の方がやはり上ですか?」

「上なんてもんじゃねぇぞ!凄い差だ清史郎!勝てる気なんて一切しねぇよ…」

「そ、そうですか。では、初の竜泉酒は姉へと言うことで!」

「頼むわ!本当は俺が飲みたかったけどな!仕方ねぇ!こればっかりはなぁ…」

「まあ、姉の次に飲みましょうアース兄!」

「そうだな!楽しみには違いねぇし、味に変わりはねぇからな!」

「そろそろ続き始めんぞぉ!」

「「「「「「「「おう!」」」」」」」っす!」


清史郎達はいつもより張り切った!宴会の為だけに!



「あおーん!」


おや、もうそんな時間でしたか。採掘に夢中になってましたね。


「ガインさん!黒曜達が戻ってきました!」

「おう!清史郎ぅ、回収頼まぁ!」

「OKボス!」

「他は撤収だぁ!忘れ物すんなよ!拾い物王に拾われんぞ!」

「「「「「「おう!」」」」」」

「清史郎は、何でも拾うんだな」

「ええ!大抵の物は拾いますよアース兄!」

「ん?絶対拾わない物とかあんのか?」

「そりゃありますよ」

「おっ!聞きたいねぇ!」

「絶望とかですよ」

「あぁ、確かに拾いたくねぇな」


清史郎はメディスンバッグを叩き、鉱石を回収する。


「ガインさん!回収完了です!」

「おう!んじゃ用意出来たやつから外に出ろよぉ!キングは最後にカンテラ回収だ!」

「わかったッス!」


がやがやとキング鉱脈から外へ。


「黒曜お帰りなさい!何か変わった事は?」

『ツノウサギを見かけるようになったくらいだな』

「ストレンジャー、ツノウサギ祭飽きたんですかね?」

『そうあって貰いたい物だ…』

「月乃は何をしてたんですか?」

『蜂蜜探しよ!息子達とね!』

「取れましたか蜂蜜?」

『普通の蜂蜜は美味しかったけど、私が狩ったビーは何も残さなかったわ!息子達だけだったわよ!残念…』

「あー、桜?」

『メディスンバッグの中ね!蜂蜜(ビー)増えてるわよ』


あはは、言い忘れてましたね。すいません月乃!


「月乃。私のメディスンバッグへ入ってるみたいですよ」

『そうなの?不思議ね!』

「ええ、私のテイムモンスターが狩るモンスターの落とす物は自動的にメディスンバッグへ送られますからね。覚えておいてくださいね」

『そうなのね。食べたくなったら出してもらうわ主!』

「わかりました!」

「よーし!帰って宴会だぁ!行くぞ野郎共ぉ!」

「「「「「「「「おう!」」」」」」」」


清史郎達は町へと急ぐ!お酒のために!


「拾い物王!お帰りなさいませ!」


もう完全に私に仕えてません?まだ国すらありませんよヨハンソン!気が早すぎです!


「ただいまヨハンソン」

「何か良き拾い物はありましたか?」

「えぇ、月乃が蜂蜜を拾ってましたね」

「それはそれは良き拾い物です!流石月の使者様です!」

「それでは宴会に行ってきます!」

「楽しんで来てください!」

「では、また!」

「良き拾い物を!」

「えぇ、ヨハンソンも良き拾い物を!」


清史郎達は門を潜る。


「どうしましょう?マリーさん呼んだ方が良いですかね?」

「やめけとけ清史郎ぅ。アースの姉貴が来んだろ?」

「そうッス!絶対変な事になるッス!」

「キング!姉貴の前で絶対そんな事言うなよ!命無くなんぞ!」

「言わないッス!」

「ほらみろ、既に大事だぞこりぁよぅ!」

「あー、事後報告にしときましょう。死と隣り合わせの様ですし」

「そうしとけぃ!」

「拾い物王!俺ん家大丈夫か?消し飛ばされたりしねぇよな?」

「どうですアース兄?」

「多分大丈夫だ!多分…」

「おいおい、消し飛ぶ可能性アリアリじゃねぇか!消し飛んだら弁償しろよアース!」

「し、仕方ねぇ!そん時は任せとけ!」


清史郎達は大将宅へ。


「何は無くとも愛しき我が家だな!」

「そうですね。やはり我が家が一番落ち着くと私も思いますよ大将!」

「だろぅ?やっぱ拾い物王はわかってんねぇ!」

「えぇ、帰ってきた感が半端ありませんしね!」

「だな!しかし、俺ん家、消滅の危機なんだけどな!」

「えぇ、アース兄にお任せしましょう!私では弁償は無理ですからね!経費で落ちませんかね?」

「無理だろ!経費が利益を追い越しちまわぁ!」

「ですよねぇ!」

「まあ、弁償くらいはどうにでもなるが、辺り一帯消し飛んだら逃げようや清史郎…」

「あー、竜ですもんねぇ…天災と思って逃げましょう!」

「そんときゃしゃあ無しだな!逃げるが勝ちだぁ清史郎ぅ」

「俺ん家どころか町の危機じゃねぇかよっ!」

「大将の家だけになんとか留めるッス!」

「いやいや、それも勘弁してくれよ!」

「まあ、来てからのお楽しみってことで!」

「まあ、来ねぇと始まんねぇしな!炭に火でも入れながら待っとくぜぃ!」


大将は、料理の準備に取り掛かる。


「パパ?」

「どうしました椿さん?」

「そのぅ?姉さん?いや、叔母さん?かしら、どうやってここまで来るのかしら?」


徒歩ですかね?竜がテクテク歩く姿…想像できませんね。空からこう、バーンで来る方が普通ですよね?竜ですもん。


「どうなんですアース兄?」

「俺を目印にやって来るはずだ!椿!叔母さんはやめとけ!死ぬぞ!」

「わかったわ!姉さんでいくわ!それで、徒歩?空?どちらかしらね?」

「あっ?」

「あっ?って何です?明らかにヤバそうな雰囲気がしてますねアース兄?」

「空ね!空から来るわねこれは!」


椿は天を仰ぐ!


「緑、空から竜が来るらしいよ?」

「この世の終わりみたいな光景ね朱音」

「これぞゲームって感じになって来たね清史郎君!」

「ええ、もう笑い事では済まない感じですねぇ。見て下さい。西の空とかね、もうなんか、凄い赤いんですよこれが…」


清史郎が指差す先は限りなく赤い!燃えているかのようだ!


「おいおい、完全に竜の姿で御登場だなぁアースさんよぉ!」

「俺ん家、終わったー!粉々だろこれっ!っつーか、全焼待った無し!」

「この世の終わりッス!」

「凄い!この世界で初めて見る光景だよ!」

「もう終盤なのかな緑?」

「私達が終わりなだけよね朱音?」

「パパ?大丈夫なのこれ?」

「大丈夫か大丈夫じゃ無いかで言うと、大丈夫じゃ無い方ですね」

「はしゃいでんなぁねぇちゃん!」

「「「「「「「「はしゃぎすぎ!」」」」ですねぇ」だろぅ!」ッス!」でぃ!」


これは、どうしましょ?どうにも出来ませんよねぇ?相手はアース兄より凄い強いらしいですしね!お手上げですよー!弁償は任せましたよアース兄!


西より(きた)る紅の竜が町の上空で静止する。かなりの速度が出ていたのにも関わらず、一つの風も起こさずに…

その姿は正しく竜。紅き鱗を纏いし天空の覇者。町を覆っても尚大きな身体。存在するだけで放たれる威圧感。どれをとっても超常の者と言わしめる程に。

その存在感故に町から音が消える…


町に声が落ちる。


『町に住まう者達よ。突然の事で驚いたと思うが、我は危害を加えに来たわけでは無い。我に敵意は無い。我は火を司る竜マーズだ。ここに先日、我等が同胞が誕生した。そして、今宵、新たな同胞が誕生する!』


何か言い始めましたよ?先日のは私の事でしょう。新たな同胞?姉は火を司る竜なんですね。マーズですか。惑星シリーズなんですかね?と言うか、デカ過ぎー!


「アース兄?まさか?」

「そのまさかだな。ドラゴニュートは駄目だろ?」

「はぁ、そう言う事ですか。痛いのは無しで頼めませんかね?」

「姉貴次第だな!俺には何も言えん!」

「えっ?私なの?新たな同胞!」

「そう言うこった、椿!」


新しい表情ですねぇ!何か期待感に満ち溢れて、少しの不安みたいな顔ですね!うん!素敵です!そんな表情も出来るんですね椿さん!パパ、少しジェラシー!こうして大人になって行くんですかねぇ…


『弟の名は清史郎。妹の名は椿だ!良く覚えておけ!』


何で名前を言うのー!また、奇異の目で見られるじゃないですかー!ただでさえ、やらかしてるのにー!


「名前言っちゃいましたねー」

「私の名前も出ちゃったわよパパ」

「逃げる事叶わずだなぁ清史郎ぅ!」


『縁者は誕生の席に列席する事を許す。あー、アース!誰かいるのか?』


あー、威厳もへったくれも無くなって来ましたね。準備は大事ですよ姉さん?


「清史郎どうだ?」

「そうですねぇ、マリーさんとロンド。カヤックとアニマ。ドゴル爺に衛兵長とヨハンソンをお願いします」

「わかった!」


『まずは、マリーとロンドだ!ねぇちゃん!』


大丈夫ですかね?後で怒られたりするんですかね?牢屋とかは勘弁してください!私のせいではないですからね!


『うむ!マリーとロンドだ!集合場所って何処って言や良いんだアース?』


グズグスですね。凄い竜が集合場所って笑えますよね。何あれ?面白動物じゃないですか!アハハハ!言ったら殺されますけどね!


『ねぇちゃん!大将ん家だ!』

『集合場所は大将ん家だぞ!間違うなよ!後、急げよ!後は誰だアース?』

『カヤックとアニマって奴と…』

『カヤックとアニマ、お前らも集合な!』


完全にヤンキーです!ヤンキー姉さんです!竜なのにヤンキー!


『それとドゴル爺と衛兵長とヨハンソンで終わりだ姉貴!』

『意外と少ないな!まあ良いさね!ドゴル爺、衛兵長、ヨハンソン!お前らも集合だ!急げよ!ってか走れ!死ぬ気で走れ!』


ドゴル爺走らすとか大丈夫ですか?来る間に天に召されるかもしれませんよ?後で謝りましょう。ハンマーで頭割られて、私が天に召される可能性までありますよ!清史郎、危機一髪です!樽に入って待ってましょうかね?


『我が良いと言うまで暫し静かに待て。騒げば皆殺しだ!心して待つが良い!』


酷すぎる!もはや魔王!まあ、誰も勝てないから仕方ありませんけど、ストレンジャーさん達は大人しく出来るんですかねぇ?まあ、最近は大人しくなって来たみたいですし、期待しましょう。


「アース兄!列席者が揃うまで上空で待機して貰って下さい!」

「お、おうわかった!」


アースは姉にお願いをする。


『ねぇちゃん!列席者が揃うまでその姿を町の連中に見せつけてやってくれよ!』

『構わないよ!でも急いでおくれよ!早く飲みたいからねぇ!』

『わかってるよ!でも、ヒト族の足に期待しちゃ駄目だぞ姉貴!地上に生きる者なんざか弱い生き物なんだからよぉ!』

『わかってるよ。揃ったら声をかけなアース』

『わかったよねぇちゃん!』


「大丈夫だ清史郎!何とかなりそうだ」

「ふぅー。一安心ですね」


皆が集まるまで15分かかったんですよ。その間、マーズ姉さんよりまだかと8回聞かれましたけどね。どれだけ短気なんですか!皆息切れ起こして倒れそうですけど!ドゴル爺とか顔青いですよ!お迎え来ますよ!


「アース兄!揃いました!」

「後5分遅れたら焼け野原だったな!」


アースはマーズへと話しかける。


『ねぇちゃん!揃った!いつでも飲めるぞ!』

『ふふっ!』


マーズは竜の姿で微笑む。邪悪そのものである。


『さあ、宴を始めるよっ!歓喜に叫べ!酒に酔え!今宵から次の次の日が上がるまでは、誕生の宴だ!生きてる間にゃお目にかかれねぇぞお前ぇ等!さあ、存分に楽しめ!そして、祝え!新たなる竜の誕生を!町の中央の噴水を竜泉酒に変えてやる!生を謳歌しろ野郎どもっ!!!』


町から次第に悲鳴にも似た歓声が上がる。それは波となり町全体を覆う。

町の端から中心へと向かい。


夜空を覆い隠した竜が紅い強烈な光を放ち、1人の女性へと姿を変える。燃えるような紅い髪を靡かせ、地表へと降り立つ…


「待たせたなアース」

「ねぇちゃん…」


アースの顔は複雑そのものだ!


「で、どれが弟だ!」

「清史郎!」


呼ばれてしまいましたねぇ!大将とか捧げても面白いと思うんですよアース?命が危ないですけど…


「私ですね。初めましてマーズ姉さん」

「マーズ姉さん?他の呼び名は!」

「姉貴?」

「んー?」

「ねぇちゃん?」

ズキューン!「それが良い清史郎!」


マーズねぇちゃんで決定です!身内に甘いのが竜なんですかね?だらしない顔してますけど大丈夫ですか?倫理コード的に…


「マーズねぇちゃん、こちらが私の娘、椿さんです」

「マー「待ちな椿!こっちに来て座りな!」

「は、はい!」

「うん、ちょっとここで座ってろ椿!「はいっ!」清史郎!竜泉酒だしな!」

「椿さんに痛い事しなければ出しますよ!」

「あぁ、任しときな!アースが無理矢理こじ開けたんだろ?そこは年の功だ、任せておけ清史郎!」

「ありがとうございますマーズねぇちゃん!では、竜泉!」


清史郎の足元から幾何学模様が3つ駆け上がる。清史郎の手を伸ばした先へと。

大将の庭が凹み、泉が湧き出す。

ライトグリーンに光った後に黒を落とし込みました的な色合いになった。

泉からは3つの魔法陣が浮き出ている。


「ほう、3つか。大した者だ」

「最初から3つとは恐れいるぜ清史郎!」


3つは凄いらしいです!初めて使ったから良くわかりませんけどね!スキルレベルは上げて行きましょう!初物勝手に呑んでたら殺されてましたよねこれ?凄い色ですけど、大丈夫なんですかコレ?


「では、ねぇちゃん!お納め下さい!」

「おっ!そうか清史郎!悪いなぁ!初物なのに!」


初物に何か意味があるんですかねぇ?


「それじゃ遠慮な「ほっほっほ!マーズ?それは無いんじゃないかのう?」

「げっ!糞爺ぃ!」

「爺ちゃん!」

「清史郎、こないだぶりじゃのう?」

「えぇ、お元気そうで何よりです爺ちゃん!」


昨日会ったばかりですよ爺ちゃん!それにしても、ここで爺ちゃん登場ですか!荒れそうですねぇ!


「清史郎の初の竜泉酒は儂が頂くが良いかのうマーズ?」

「くっ!」

「あのう、爺ちゃん?初物に何か意味があるのですか?」

「あるぞ清史郎!誰じゃって初めてになりたいじゃろ?」


あー、手に負えないですね。それだけですか。


「では、私のと椿さんのどちらか選んでんでください!」

「清史郎?どちらも儂のもんじゃろ?」

「それでは椿さんが悲しんでしまいますよ爺ちゃん」

「そ、そうなのか!」

「私、お爺さんって初めてなんだけどパパ?」

「そうですね。撫子さんも私も早くに亡くしてしまってますからねぇ。初めてのお爺ちゃんになりますね」

「お爺ちゃん?私の竜泉酒だけじゃ嫌?」


あー、そんな事言われたら私だって吝かではありませんよ!いつか倒しますイル!


「そんな事ないのう!椿の竜泉酒を貰おうとも!良いかな椿?」


デレデレじゃないですかイル!わからないでも無いですけど!勝てませんしね諦めましょう。


「はい、でも少し待ってねお爺ちゃん!まだ竜じゃないからね!」

「待つとも!どれだけでも待つぞい!」

「では、マーズねぇちゃん!どうぞ、お召し上がり下さい!」

「わかった清史郎!ささやかだが、ここにいる者に火の祝福を!」


列席者の足元から真紅の幾何学模様が駆け上がる。


「清史郎には、多大なる愛を!我が弟よ、いつでも頼れ。我はお前の姉だ!」


清史郎を紅蓮の炎が包む。優しく温かい炎。


温かい炎ですね。愛されてるんでしょうね。何か熱いものが込み上げてきますが我慢です!


「マーズねぇちゃん!頼りにしてますよ!」

「おう!ねぇちゃんに任せとけ!では、清史郎の初物を頂くとしようか!」


マーズは手にゴブレットを取り出し清史郎の竜泉酒を酌む。


「では、頂くぞ清史郎!」

「ええ!」


マーズはゴブレットを煽り一息に呑み込む!


「かっー!効くなぁ!なんて荒々しい!ここまできつい酒は久しぶりだ!まだ若ぇのにのにやるな清史郎!」

「そんなにきつい酒ですかマーズねぇちゃん!」

「おう!ハードな人生歩んでんなぁ!」


まあ、ハードですよね。王になり竜になり大混戦ですよねぇ私の人生!


「爺ぃも飲んでみろよ!」

「うむ!頂くぞ清史郎!」


イルの手にもゴブレットが握られている。それを竜泉に浸し呑み干す。


「かっー!効くのう!なのにこの味わい、深い奥行き!キツサの中にも旨味がある!これは良い酒じゃ!」

「俺にもそろそろ?」

「アース兄!どうぞ!」

「どれどれ?」


アースもゴブレットを竜泉に浸し呑み干す。


「かーっ!キツイ!美味い!良いの待ってんじゃねぇか清史郎!兄ちゃん鼻が高ぇぜ!」

「まあ初めて出したんで良くわかりませんけど、美味けりゃ良いんじゃ無いですかね?」

「だな!清史郎、精霊酒も出してくれよ!アレも呑みてぇ!」

「わかりましたよ!机に置いて置きますので好きなだけどうぞ!」

「なんと!清史郎は精霊酒も持っとるのか!」

「出来る弟を持って嬉しいさね!」


酒好きが精霊酒に群がる!最早、ビアガーデンのビールサーバーのようだ!


「清史郎よぅ?」

「どうしましたガインさん?」

「大物集め過ぎだろぅ?」

「アハハっ!大物ついでに精霊王も呼んでみます?」

「呼んだれ呼んだれ!」

「精霊王ぉおおおおおお!宴会ですよぉおおおおおお!」


清史郎の雄叫びがあがる。


『うむ、良い遠吠えだ主!』

『ヒト族にしとくのが惜しいな清史郎!』


黒曜と紅玉に褒められましたね!この上に狼要素は乗せられないでしょ?何人かもわからなくなりますよ?


精霊球が浮き上がり出す。


「ご登場ですねガインさん!」

「派手なご登場だなぁ精霊王ぅ!」

「目がチカチカするッス!」

「何これ!エンディング?もう終わりなの?」

「早かったわねこのゲームの終わり」

「ファンタジー!これだよこれ!もう死んでも良い!」


3人組がはしゃいでますね。こんなに早く終わったら赤字だらけになるんじゃないですか?営業本部長、大丈夫ですか?それから、よっしー死ぬな!列席者はどうしたって?口開けて惚けてますよ。後で口臭が気にならなければ良いですが…


次第に増える精霊球の中から緑の衣服を纏った青年が現れる。言わずもがな精霊王その人である。


「清史郎!宴会と言ったかのう?」

「ええ、宴会ですよ精霊王」

「ん?この匂い、まさか竜泉酒か!」

「ええ、私の出した物ですが。どうぞ一献」

「ん?清史郎?とうとうヒト族を辞めたのかのう?」

「流れで辞める事になりましたねぇ」

「そうかそうか、で、何の宴かのう?」

「私の竜としての誕生祝いと、椿さんの竜への進化の宴ですね」

「なるほどのう。それで竜がこの場におるわけか!ふむ、では頂くとするかのう!竜泉酒はやはりゴブレットかのう」


精霊王はいくつかのグラスを浮かべゴブレットを取り、竜泉酒を汲み上げる。


何か決まりがあるんですかねぇ?ゴブレットで呑むのが主流みたいですね。持ってませんけど!


「ん?何故ゴブレットを持っておらんのだ?」

「待ち合わせがありませんからねぇ」

「全くしょうがない奴等じゃのう」


いやいや、そんな呆れられても!持ってないもはしょうがないでしょう?いや、酒呑みなら当然なのですかね?嗜み的な?


「ゴブレットを持たぬ者は手を前に出すが良いのう!」


竜以外が手を前に出す。


「精霊王より祝いの品じゃ!受け取るが良いのう!」


出した手には緑をベースにした金と銀で装飾されたゴブレットが現れる。清史郎と、椿のはゴージャスだ!


「早よ!早よ竜泉酒を汲んでくるのじゃ!」


惚けてた面々が動き出し、竜泉酒を汲み終わる。


「清史郎、椿!竜になるとはのう。何があるかわからんもんじゃ!またそれも一興!ゴブレットを掲げよ!」


竜もヒト族も、後、それ以外の清史郎もゴブレットを掲げる。


「新たな竜に乾杯!」



皆の乾杯の声を聞き宴会が始まる。














皆さんの応援お待ちしております!


はい、何かあったら宴会に縺れ込みます!


作者も宴会が大好きですからねぇ!


早くコロナ落ち着いて下さい!


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