清史郎、ファスティアで宴会を開く!
67話目投稿!
皆さんお久しぶりです。
なんとか繁忙期を終えました。
お納め下さい!
「遅かったですねアース兄?」
「あぁ、ちょっと姉貴と喋ってたんだわ」
「しょんべんしながらですか?」
「んなわけあるかよ!」
「それはそうと、やけに賑やかだけどどうした?良いもんでも手に入ったか?」
「ええ!」
「まじか!見せてくれよ清史郎!」
「見せるんですか?」
「当たり前だろ?」
「無理ですよ!奥の手ですからねぇ大将?」
「そこで俺に振るのかよ拾い物王!まっ、まあそうだな!見せらんねぇな!こればっかりは!」
「ん?どういうこった?」
「大将の必殺技が完成したんですよ!奥の手なんで秘密ですよアース兄!」
「この短時間で必殺技が完成したのか!姉貴と喋ってる場合じゃなかったな!こっちのが面白そうだったわ!」
「で?姉は何と?」
「今夜の宴会に来るって!清史郎の竜泉酒の初物は姉貴へ捧げる事になった!許せ!」
「そう言うことでしたか!それなら仕方ないですね。姉の方がやはり上ですか?」
「上なんてもんじゃねぇぞ!凄い差だ清史郎!勝てる気なんて一切しねぇよ…」
「そ、そうですか。では、初の竜泉酒は姉へと言うことで!」
「頼むわ!本当は俺が飲みたかったけどな!仕方ねぇ!こればっかりはなぁ…」
「まあ、姉の次に飲みましょうアース兄!」
「そうだな!楽しみには違いねぇし、味に変わりはねぇからな!」
「そろそろ続き始めんぞぉ!」
「「「「「「「「おう!」」」」」」」っす!」
清史郎達はいつもより張り切った!宴会の為だけに!
「あおーん!」
おや、もうそんな時間でしたか。採掘に夢中になってましたね。
「ガインさん!黒曜達が戻ってきました!」
「おう!清史郎ぅ、回収頼まぁ!」
「OKボス!」
「他は撤収だぁ!忘れ物すんなよ!拾い物王に拾われんぞ!」
「「「「「「おう!」」」」」」
「清史郎は、何でも拾うんだな」
「ええ!大抵の物は拾いますよアース兄!」
「ん?絶対拾わない物とかあんのか?」
「そりゃありますよ」
「おっ!聞きたいねぇ!」
「絶望とかですよ」
「あぁ、確かに拾いたくねぇな」
清史郎はメディスンバッグを叩き、鉱石を回収する。
「ガインさん!回収完了です!」
「おう!んじゃ用意出来たやつから外に出ろよぉ!キングは最後にカンテラ回収だ!」
「わかったッス!」
がやがやとキング鉱脈から外へ。
「黒曜お帰りなさい!何か変わった事は?」
『ツノウサギを見かけるようになったくらいだな』
「ストレンジャー、ツノウサギ祭飽きたんですかね?」
『そうあって貰いたい物だ…』
「月乃は何をしてたんですか?」
『蜂蜜探しよ!息子達とね!』
「取れましたか蜂蜜?」
『普通の蜂蜜は美味しかったけど、私が狩ったビーは何も残さなかったわ!息子達だけだったわよ!残念…』
「あー、桜?」
『メディスンバッグの中ね!蜂蜜増えてるわよ』
あはは、言い忘れてましたね。すいません月乃!
「月乃。私のメディスンバッグへ入ってるみたいですよ」
『そうなの?不思議ね!』
「ええ、私のテイムモンスターが狩るモンスターの落とす物は自動的にメディスンバッグへ送られますからね。覚えておいてくださいね」
『そうなのね。食べたくなったら出してもらうわ主!』
「わかりました!」
「よーし!帰って宴会だぁ!行くぞ野郎共ぉ!」
「「「「「「「「おう!」」」」」」」」
清史郎達は町へと急ぐ!お酒のために!
「拾い物王!お帰りなさいませ!」
もう完全に私に仕えてません?まだ国すらありませんよヨハンソン!気が早すぎです!
「ただいまヨハンソン」
「何か良き拾い物はありましたか?」
「えぇ、月乃が蜂蜜を拾ってましたね」
「それはそれは良き拾い物です!流石月の使者様です!」
「それでは宴会に行ってきます!」
「楽しんで来てください!」
「では、また!」
「良き拾い物を!」
「えぇ、ヨハンソンも良き拾い物を!」
清史郎達は門を潜る。
「どうしましょう?マリーさん呼んだ方が良いですかね?」
「やめけとけ清史郎ぅ。アースの姉貴が来んだろ?」
「そうッス!絶対変な事になるッス!」
「キング!姉貴の前で絶対そんな事言うなよ!命無くなんぞ!」
「言わないッス!」
「ほらみろ、既に大事だぞこりぁよぅ!」
「あー、事後報告にしときましょう。死と隣り合わせの様ですし」
「そうしとけぃ!」
「拾い物王!俺ん家大丈夫か?消し飛ばされたりしねぇよな?」
「どうですアース兄?」
「多分大丈夫だ!多分…」
「おいおい、消し飛ぶ可能性アリアリじゃねぇか!消し飛んだら弁償しろよアース!」
「し、仕方ねぇ!そん時は任せとけ!」
清史郎達は大将宅へ。
「何は無くとも愛しき我が家だな!」
「そうですね。やはり我が家が一番落ち着くと私も思いますよ大将!」
「だろぅ?やっぱ拾い物王はわかってんねぇ!」
「えぇ、帰ってきた感が半端ありませんしね!」
「だな!しかし、俺ん家、消滅の危機なんだけどな!」
「えぇ、アース兄にお任せしましょう!私では弁償は無理ですからね!経費で落ちませんかね?」
「無理だろ!経費が利益を追い越しちまわぁ!」
「ですよねぇ!」
「まあ、弁償くらいはどうにでもなるが、辺り一帯消し飛んだら逃げようや清史郎…」
「あー、竜ですもんねぇ…天災と思って逃げましょう!」
「そんときゃしゃあ無しだな!逃げるが勝ちだぁ清史郎ぅ」
「俺ん家どころか町の危機じゃねぇかよっ!」
「大将の家だけになんとか留めるッス!」
「いやいや、それも勘弁してくれよ!」
「まあ、来てからのお楽しみってことで!」
「まあ、来ねぇと始まんねぇしな!炭に火でも入れながら待っとくぜぃ!」
大将は、料理の準備に取り掛かる。
「パパ?」
「どうしました椿さん?」
「そのぅ?姉さん?いや、叔母さん?かしら、どうやってここまで来るのかしら?」
徒歩ですかね?竜がテクテク歩く姿…想像できませんね。空からこう、バーンで来る方が普通ですよね?竜ですもん。
「どうなんですアース兄?」
「俺を目印にやって来るはずだ!椿!叔母さんはやめとけ!死ぬぞ!」
「わかったわ!姉さんでいくわ!それで、徒歩?空?どちらかしらね?」
「あっ?」
「あっ?って何です?明らかにヤバそうな雰囲気がしてますねアース兄?」
「空ね!空から来るわねこれは!」
椿は天を仰ぐ!
「緑、空から竜が来るらしいよ?」
「この世の終わりみたいな光景ね朱音」
「これぞゲームって感じになって来たね清史郎君!」
「ええ、もう笑い事では済まない感じですねぇ。見て下さい。西の空とかね、もうなんか、凄い赤いんですよこれが…」
清史郎が指差す先は限りなく赤い!燃えているかのようだ!
「おいおい、完全に竜の姿で御登場だなぁアースさんよぉ!」
「俺ん家、終わったー!粉々だろこれっ!っつーか、全焼待った無し!」
「この世の終わりッス!」
「凄い!この世界で初めて見る光景だよ!」
「もう終盤なのかな緑?」
「私達が終わりなだけよね朱音?」
「パパ?大丈夫なのこれ?」
「大丈夫か大丈夫じゃ無いかで言うと、大丈夫じゃ無い方ですね」
「はしゃいでんなぁねぇちゃん!」
「「「「「「「「はしゃぎすぎ!」」」」ですねぇ」だろぅ!」ッス!」でぃ!」
これは、どうしましょ?どうにも出来ませんよねぇ?相手はアース兄より凄い強いらしいですしね!お手上げですよー!弁償は任せましたよアース兄!
西より来る紅の竜が町の上空で静止する。かなりの速度が出ていたのにも関わらず、一つの風も起こさずに…
その姿は正しく竜。紅き鱗を纏いし天空の覇者。町を覆っても尚大きな身体。存在するだけで放たれる威圧感。どれをとっても超常の者と言わしめる程に。
その存在感故に町から音が消える…
町に声が落ちる。
『町に住まう者達よ。突然の事で驚いたと思うが、我は危害を加えに来たわけでは無い。我に敵意は無い。我は火を司る竜マーズだ。ここに先日、我等が同胞が誕生した。そして、今宵、新たな同胞が誕生する!』
何か言い始めましたよ?先日のは私の事でしょう。新たな同胞?姉は火を司る竜なんですね。マーズですか。惑星シリーズなんですかね?と言うか、デカ過ぎー!
「アース兄?まさか?」
「そのまさかだな。ドラゴニュートは駄目だろ?」
「はぁ、そう言う事ですか。痛いのは無しで頼めませんかね?」
「姉貴次第だな!俺には何も言えん!」
「えっ?私なの?新たな同胞!」
「そう言うこった、椿!」
新しい表情ですねぇ!何か期待感に満ち溢れて、少しの不安みたいな顔ですね!うん!素敵です!そんな表情も出来るんですね椿さん!パパ、少しジェラシー!こうして大人になって行くんですかねぇ…
『弟の名は清史郎。妹の名は椿だ!良く覚えておけ!』
何で名前を言うのー!また、奇異の目で見られるじゃないですかー!ただでさえ、やらかしてるのにー!
「名前言っちゃいましたねー」
「私の名前も出ちゃったわよパパ」
「逃げる事叶わずだなぁ清史郎ぅ!」
『縁者は誕生の席に列席する事を許す。あー、アース!誰かいるのか?』
あー、威厳もへったくれも無くなって来ましたね。準備は大事ですよ姉さん?
「清史郎どうだ?」
「そうですねぇ、マリーさんとロンド。カヤックとアニマ。ドゴル爺に衛兵長とヨハンソンをお願いします」
「わかった!」
『まずは、マリーとロンドだ!ねぇちゃん!』
大丈夫ですかね?後で怒られたりするんですかね?牢屋とかは勘弁してください!私のせいではないですからね!
『うむ!マリーとロンドだ!集合場所って何処って言や良いんだアース?』
グズグスですね。凄い竜が集合場所って笑えますよね。何あれ?面白動物じゃないですか!アハハハ!言ったら殺されますけどね!
『ねぇちゃん!大将ん家だ!』
『集合場所は大将ん家だぞ!間違うなよ!後、急げよ!後は誰だアース?』
『カヤックとアニマって奴と…』
『カヤックとアニマ、お前らも集合な!』
完全にヤンキーです!ヤンキー姉さんです!竜なのにヤンキー!
『それとドゴル爺と衛兵長とヨハンソンで終わりだ姉貴!』
『意外と少ないな!まあ良いさね!ドゴル爺、衛兵長、ヨハンソン!お前らも集合だ!急げよ!ってか走れ!死ぬ気で走れ!』
ドゴル爺走らすとか大丈夫ですか?来る間に天に召されるかもしれませんよ?後で謝りましょう。ハンマーで頭割られて、私が天に召される可能性までありますよ!清史郎、危機一髪です!樽に入って待ってましょうかね?
『我が良いと言うまで暫し静かに待て。騒げば皆殺しだ!心して待つが良い!』
酷すぎる!もはや魔王!まあ、誰も勝てないから仕方ありませんけど、ストレンジャーさん達は大人しく出来るんですかねぇ?まあ、最近は大人しくなって来たみたいですし、期待しましょう。
「アース兄!列席者が揃うまで上空で待機して貰って下さい!」
「お、おうわかった!」
アースは姉にお願いをする。
『ねぇちゃん!列席者が揃うまでその姿を町の連中に見せつけてやってくれよ!』
『構わないよ!でも急いでおくれよ!早く飲みたいからねぇ!』
『わかってるよ!でも、ヒト族の足に期待しちゃ駄目だぞ姉貴!地上に生きる者なんざか弱い生き物なんだからよぉ!』
『わかってるよ。揃ったら声をかけなアース』
『わかったよねぇちゃん!』
「大丈夫だ清史郎!何とかなりそうだ」
「ふぅー。一安心ですね」
皆が集まるまで15分かかったんですよ。その間、マーズ姉さんよりまだかと8回聞かれましたけどね。どれだけ短気なんですか!皆息切れ起こして倒れそうですけど!ドゴル爺とか顔青いですよ!お迎え来ますよ!
「アース兄!揃いました!」
「後5分遅れたら焼け野原だったな!」
アースはマーズへと話しかける。
『ねぇちゃん!揃った!いつでも飲めるぞ!』
『ふふっ!』
マーズは竜の姿で微笑む。邪悪そのものである。
『さあ、宴を始めるよっ!歓喜に叫べ!酒に酔え!今宵から次の次の日が上がるまでは、誕生の宴だ!生きてる間にゃお目にかかれねぇぞお前ぇ等!さあ、存分に楽しめ!そして、祝え!新たなる竜の誕生を!町の中央の噴水を竜泉酒に変えてやる!生を謳歌しろ野郎どもっ!!!』
町から次第に悲鳴にも似た歓声が上がる。それは波となり町全体を覆う。
町の端から中心へと向かい。
夜空を覆い隠した竜が紅い強烈な光を放ち、1人の女性へと姿を変える。燃えるような紅い髪を靡かせ、地表へと降り立つ…
「待たせたなアース」
「ねぇちゃん…」
アースの顔は複雑そのものだ!
「で、どれが弟だ!」
「清史郎!」
呼ばれてしまいましたねぇ!大将とか捧げても面白いと思うんですよアース?命が危ないですけど…
「私ですね。初めましてマーズ姉さん」
「マーズ姉さん?他の呼び名は!」
「姉貴?」
「んー?」
「ねぇちゃん?」
ズキューン!「それが良い清史郎!」
マーズねぇちゃんで決定です!身内に甘いのが竜なんですかね?だらしない顔してますけど大丈夫ですか?倫理コード的に…
「マーズねぇちゃん、こちらが私の娘、椿さんです」
「マー「待ちな椿!こっちに来て座りな!」
「は、はい!」
「うん、ちょっとここで座ってろ椿!「はいっ!」清史郎!竜泉酒だしな!」
「椿さんに痛い事しなければ出しますよ!」
「あぁ、任しときな!アースが無理矢理こじ開けたんだろ?そこは年の功だ、任せておけ清史郎!」
「ありがとうございますマーズねぇちゃん!では、竜泉!」
清史郎の足元から幾何学模様が3つ駆け上がる。清史郎の手を伸ばした先へと。
大将の庭が凹み、泉が湧き出す。
ライトグリーンに光った後に黒を落とし込みました的な色合いになった。
泉からは3つの魔法陣が浮き出ている。
「ほう、3つか。大した者だ」
「最初から3つとは恐れいるぜ清史郎!」
3つは凄いらしいです!初めて使ったから良くわかりませんけどね!スキルレベルは上げて行きましょう!初物勝手に呑んでたら殺されてましたよねこれ?凄い色ですけど、大丈夫なんですかコレ?
「では、ねぇちゃん!お納め下さい!」
「おっ!そうか清史郎!悪いなぁ!初物なのに!」
初物に何か意味があるんですかねぇ?
「それじゃ遠慮な「ほっほっほ!マーズ?それは無いんじゃないかのう?」
「げっ!糞爺ぃ!」
「爺ちゃん!」
「清史郎、こないだぶりじゃのう?」
「えぇ、お元気そうで何よりです爺ちゃん!」
昨日会ったばかりですよ爺ちゃん!それにしても、ここで爺ちゃん登場ですか!荒れそうですねぇ!
「清史郎の初の竜泉酒は儂が頂くが良いかのうマーズ?」
「くっ!」
「あのう、爺ちゃん?初物に何か意味があるのですか?」
「あるぞ清史郎!誰じゃって初めてになりたいじゃろ?」
あー、手に負えないですね。それだけですか。
「では、私のと椿さんのどちらか選んでんでください!」
「清史郎?どちらも儂のもんじゃろ?」
「それでは椿さんが悲しんでしまいますよ爺ちゃん」
「そ、そうなのか!」
「私、お爺さんって初めてなんだけどパパ?」
「そうですね。撫子さんも私も早くに亡くしてしまってますからねぇ。初めてのお爺ちゃんになりますね」
「お爺ちゃん?私の竜泉酒だけじゃ嫌?」
あー、そんな事言われたら私だって吝かではありませんよ!いつか倒しますイル!
「そんな事ないのう!椿の竜泉酒を貰おうとも!良いかな椿?」
デレデレじゃないですかイル!わからないでも無いですけど!勝てませんしね諦めましょう。
「はい、でも少し待ってねお爺ちゃん!まだ竜じゃないからね!」
「待つとも!どれだけでも待つぞい!」
「では、マーズねぇちゃん!どうぞ、お召し上がり下さい!」
「わかった清史郎!ささやかだが、ここにいる者に火の祝福を!」
列席者の足元から真紅の幾何学模様が駆け上がる。
「清史郎には、多大なる愛を!我が弟よ、いつでも頼れ。我はお前の姉だ!」
清史郎を紅蓮の炎が包む。優しく温かい炎。
温かい炎ですね。愛されてるんでしょうね。何か熱いものが込み上げてきますが我慢です!
「マーズねぇちゃん!頼りにしてますよ!」
「おう!ねぇちゃんに任せとけ!では、清史郎の初物を頂くとしようか!」
マーズは手にゴブレットを取り出し清史郎の竜泉酒を酌む。
「では、頂くぞ清史郎!」
「ええ!」
マーズはゴブレットを煽り一息に呑み込む!
「かっー!効くなぁ!なんて荒々しい!ここまできつい酒は久しぶりだ!まだ若ぇのにのにやるな清史郎!」
「そんなにきつい酒ですかマーズねぇちゃん!」
「おう!ハードな人生歩んでんなぁ!」
まあ、ハードですよね。王になり竜になり大混戦ですよねぇ私の人生!
「爺ぃも飲んでみろよ!」
「うむ!頂くぞ清史郎!」
イルの手にもゴブレットが握られている。それを竜泉に浸し呑み干す。
「かっー!効くのう!なのにこの味わい、深い奥行き!キツサの中にも旨味がある!これは良い酒じゃ!」
「俺にもそろそろ?」
「アース兄!どうぞ!」
「どれどれ?」
アースもゴブレットを竜泉に浸し呑み干す。
「かーっ!キツイ!美味い!良いの待ってんじゃねぇか清史郎!兄ちゃん鼻が高ぇぜ!」
「まあ初めて出したんで良くわかりませんけど、美味けりゃ良いんじゃ無いですかね?」
「だな!清史郎、精霊酒も出してくれよ!アレも呑みてぇ!」
「わかりましたよ!机に置いて置きますので好きなだけどうぞ!」
「なんと!清史郎は精霊酒も持っとるのか!」
「出来る弟を持って嬉しいさね!」
酒好きが精霊酒に群がる!最早、ビアガーデンのビールサーバーのようだ!
「清史郎よぅ?」
「どうしましたガインさん?」
「大物集め過ぎだろぅ?」
「アハハっ!大物ついでに精霊王も呼んでみます?」
「呼んだれ呼んだれ!」
「精霊王ぉおおおおおお!宴会ですよぉおおおおおお!」
清史郎の雄叫びがあがる。
『うむ、良い遠吠えだ主!』
『ヒト族にしとくのが惜しいな清史郎!』
黒曜と紅玉に褒められましたね!この上に狼要素は乗せられないでしょ?何人かもわからなくなりますよ?
精霊球が浮き上がり出す。
「ご登場ですねガインさん!」
「派手なご登場だなぁ精霊王ぅ!」
「目がチカチカするッス!」
「何これ!エンディング?もう終わりなの?」
「早かったわねこのゲームの終わり」
「ファンタジー!これだよこれ!もう死んでも良い!」
3人組がはしゃいでますね。こんなに早く終わったら赤字だらけになるんじゃないですか?営業本部長、大丈夫ですか?それから、よっしー死ぬな!列席者はどうしたって?口開けて惚けてますよ。後で口臭が気にならなければ良いですが…
次第に増える精霊球の中から緑の衣服を纏った青年が現れる。言わずもがな精霊王その人である。
「清史郎!宴会と言ったかのう?」
「ええ、宴会ですよ精霊王」
「ん?この匂い、まさか竜泉酒か!」
「ええ、私の出した物ですが。どうぞ一献」
「ん?清史郎?とうとうヒト族を辞めたのかのう?」
「流れで辞める事になりましたねぇ」
「そうかそうか、で、何の宴かのう?」
「私の竜としての誕生祝いと、椿さんの竜への進化の宴ですね」
「なるほどのう。それで竜がこの場におるわけか!ふむ、では頂くとするかのう!竜泉酒はやはりゴブレットかのう」
精霊王はいくつかのグラスを浮かべゴブレットを取り、竜泉酒を汲み上げる。
何か決まりがあるんですかねぇ?ゴブレットで呑むのが主流みたいですね。持ってませんけど!
「ん?何故ゴブレットを持っておらんのだ?」
「待ち合わせがありませんからねぇ」
「全くしょうがない奴等じゃのう」
いやいや、そんな呆れられても!持ってないもはしょうがないでしょう?いや、酒呑みなら当然なのですかね?嗜み的な?
「ゴブレットを持たぬ者は手を前に出すが良いのう!」
竜以外が手を前に出す。
「精霊王より祝いの品じゃ!受け取るが良いのう!」
出した手には緑をベースにした金と銀で装飾されたゴブレットが現れる。清史郎と、椿のはゴージャスだ!
「早よ!早よ竜泉酒を汲んでくるのじゃ!」
惚けてた面々が動き出し、竜泉酒を汲み終わる。
「清史郎、椿!竜になるとはのう。何があるかわからんもんじゃ!またそれも一興!ゴブレットを掲げよ!」
竜もヒト族も、後、それ以外の清史郎もゴブレットを掲げる。
「新たな竜に乾杯!」
皆の乾杯の声を聞き宴会が始まる。
皆さんの応援お待ちしております!
はい、何かあったら宴会に縺れ込みます!
作者も宴会が大好きですからねぇ!
早くコロナ落ち着いて下さい!




