清史郎、森で寝こける!
60話目投稿!
連勤5日目終了!残業でした。
何とか短いですが投稿しておきます。
お楽しみください!
「…い、……ろ…」
「う〜ん…」
「お……っち……ぞっ!」
清史郎は少しずつ目を開けていく。
おや、誰ですかね?寝ていたみたいですね。危機感が全くありませんねぇ私は。これでは黒曜に実戦の訓練を嗾けられてしまいますね。以後気を付けましょう。
「おはようございます」
「お、おう!おはようって違うわーっ!」
「すいませんでした。私としたことが、こんにちはですね」
「そうそう、もう昼前だからって違うわーっ!」
「夕方でしたか?寝過ごしましたね!」
「いや、昼前だけどよぉ。呑気な奴だな!」
凄い髪の色ですね。緑と茶色が入り乱れてますよ。それにムキムキじゃないですか!マッチョ様ですよ!しかし身長高いですねぇ。2メートル近くあるんじゃありません?
「自己紹介がまだでしたね。私は拾い物王の清史郎と申します。ストレンジャーですがこの世界の王の1人です。よろしくお願いします」
「お前、王様だったのか。人は見かけによらんなぁ。俺はアースだ」
「で、アースさん、私に何か御用ですか?」
「ん?あっそうそう!その水甕どかしてくれよ!打ち壊してもよかったんだけどよ、ここの水が好きな奴なら申し訳ねぇと思ってよぉ」
「これはすいません!すぐにどけますよ!」
メディスンバッグをポンと叩くだけ!はい、片付け完了!
「すまねぇな清史郎!それでは頂くとするか!」
アースは両手で水を受け止め飲んで行く。実に旨そうに飲む。
「ぶはーっ!やっぱ水はここに限るな!」
「ですよね!ここが1番美味いですよね!」
「おっ、清史郎もわかるか!ここの水の良さが!」
「ええ、西の森よりもここの方が美味しかったですし」
「おっ、西も行ったか!あのウォーキングツリーが集まってたところだろ?」
「ご存知でしたか!ウォーキングツリーは私の仲間になったのでもういませんけど、そこで間違いありませんね。森狼の憩の場でしたね」
「ほう、お前テイマーでもあるのか?森狼はどうした?」
「飢えと疲労でヘトヘトになっていたので、私の仲間になってもらいましたよ。今は皆元気でやってますよ」
「そうか、無事だったんだなあいつら」
「今、森を探索してるはずですよ」
「そうか、テイムされても森を守るか!」
「セカンディルの森狼達もゴブリンやストレンジャーの被害に遭ってましたので私達の師匠がテイムしてますよ。数は減ってしまいましたが」
「そうか。で、セカンディルのゴブリンは片付けたのか?」
「ええ、ゴブリンロードが居ましたが討伐済みですよ。今は冒険者が残党を狩ってるはずです。討伐指示も出してありますし」
「そうか、手間かけさせちまったな清史郎」
「いえいえ、森狼やベアーの為にやった事なんで気にしないでください!」
「そうか!俺が行かなくても落ち着いたんだな。狼達も無事と来たら酒だろっ清史郎!」
えっ!宴会ですか?
「カップありますか?持ち合わせがなくて…」
「任せろ!作ってやる!」
「今からですか?」
「まあ、見てろ清史郎!」
アースが手を前に出す。地面に光と共に魔法陣が描かれ、土が集まって形を作る。形はジョッキ型を形成し、光を放った後、アースの手に納まる。
「魔法ですかね?」
「おう、土魔法だな!ほら受け取れよ清史郎!」
「ありがとうございます!では、私はお酒の提供ですね」
メディスンバッグから精霊酒を取り出しますよ!しかし昼間から宴会になるとは思いませんでしたね。びっくりですよ!しかし、魔法って便利ですねぇ。カップまで作れますか!
「では、ジョッキのお礼に一献!」
「精霊酒とは恐れいったな!流石、王だな清史郎っとと!」
「貰い物ですよ!さて、私のも注いでっと!」
「上出来だ清史郎!俺と清史郎の友誼に乾杯!」
「乾杯!」カン!
「うめぇ!」あははっ!
「美味い!」あははっ!
「摘みねぇか清史郎?」
「材料はありますが、塩が無いんですよねぇ…」
塩買い忘れてますね。これは失態ですねぇ。
「ほら、塩だ!これ使えよ!」
「では、薪集めして来ます」
「大丈夫、大丈夫!たまに拾ってっから、出しとくぞ!」
「準備大切ですね。冒険者としてはずかしいです。まだまだ未熟ですね私は。では、ティンダー!」
薪に火が灯る。清史郎は適当に木を拾いクリーンをかけ串にする。
桶にキノコ出しときましょう!で、クリーン!
「さて、刺して焼いていきましょう!こう刺して、塩をパラパラかけて火に立てかけるだけ!後は焦がさないように遠火で焼いていきますよ!」
「立派なキノコだな!ヒラタケにタマゴダケか!美味いところだけ取って来てるな!こりゃ楽しみだ!早くしろ清史郎!」
「こういうのは雰囲気も楽しむもんですよアース!昼日中、みんなが働いている所を想像してごらんなさい!それなのに私達は酒盛りです!優越感ですよ!」
「良いねぇ!清史郎、良いねぇ!こりゃ堪らんな!初めてに感謝だな!酒が進みやがるぜぃ!おかわりだ清史郎!」
清史郎は精霊酒を注ぐ。
「どうぞ!そろそろ良い感じですね。塩が足りなければ自分でかけてください!軽く降っただけですから!」
「どれどれ、味見と行くか!あつっ!熱いけど良いな!んぐんぐ。やっぱ美味いなキノコ!塩もこれくらいで充分だな!」
「どれどれ、あつっ!美味っ!美味い!はぁー、精霊酒が進みますねぇ!もう少し遠火にしておきまょう!」
清史郎はキノコ位置を直す。
網も必要ですねぇ。何処かで調達しないと…汁が!旨味が逃げて…胡椒!胡椒が欲しい!切実に!
「どれもう一本!はぁー、うめぇ!雰囲気とやらは良いスパイスになりやがんなぁ!知らんかったぜー!」
「ええ、大切なことですよ!お酒は楽しく飲まなければ失礼にあたりますからね!」
「あははっ!面白ぇな清史郎!気にいったぜ!」
「宴会は宵の口ですよっ!これからこれから!」
「違ぇねぇ!」
「ほら赤いのも食べてください!見た目は怪しいですが、これが美味いんです!」
「おう、知ってるから大丈夫だ!うむうむ、うめぇ!」
「ええ、美味いです!たまりませんね!キノコ好きの私にとってはご馳走ですよこれは!」
「確かにご馳走だ!森の恵みに感謝だ!」
「ええ、素晴らしい物をありがとうございます!森の恵みに感謝です!」
「良い感謝だ!惚れ惚れするねぇ!」
「そうですか?常日頃から森や山には感謝が絶えませんよ。私はよく森や山の恵みを分けて貰いますから」
「そうか、これからも感謝を忘れるなよ清史郎!森は感謝を返してくれるからな!適当に扱うなよっと!美味ぇ!」
「わかってますよアース!」
「そういや、清史郎の国はどこにあんだ?」
「これがですねぇ、無いんですよね!」あははっ!
「無いのか!」あははっ!
「無いんですよ!国民もいないとかね!もう、王ってなんなんですかね?って所ですね」あはは!
「良いねえ!面白すぎるだろ!1人国家かよ!」あはははっ!
「1人国家ですねぇ。言い得て妙ですよ。アースほらキノコ食べて!焼けすぎてしまいますよ!」
「悪りぃ悪りぃ!うん、うめぇ!でもよ、ジョブや称号に出てんだろ?」
「出てるんですよねぇ、これが」
「世界に認められた1人国家とか凄ぇな!」
「まあ、建国するつもりではいるんですけどね。根回しもしてますし、来てくれそうな人達もそれなりにいそうですから。場所を探し始めた所ですね…」
清史郎は遠い目をする。
「そうか。どんな国になる予定なんだ?」
「モンスターも人類も仲良く過ごせる国ですね。差別や貧困なんていりません。強いて言えば、国民総テイマーになるんですかね?テイムしなくても意思疎通が出来るなら問題ないですけどね。現状無理ですからねぇ」
「あははっ!面白ぇ事考えるな清史郎!良いんじゃねぇか?楽しそうでよ!でも、拾い物王関係なくね?」
「ない事も無いですよ。私が建国したら来てくれると言う人達は、拾い物道に目覚めた人達ですから」
「そうなのかぁ。で、拾い物王って何?」
「足元にある無限の可能性を掴む王ですよ」
「あるのか足元に無限の可能性が!」
「ありますよ。今飲んでるじゃ無いですかその可能性を!」
「まさか、精霊酒って落ちてるのか!」
「いえ、拾った石ころと交換しました。その樽、無限に精霊酒が湧くんですよ!」
「石ころと精霊酒が無限に湧く樽を交換とか、拾い物王凄ぇな!」
「あの石ころは私の宝物でしたから妥当ですよ!」
「大事な物だったんだな。それなら納得だ!」
「ええ、大切な物でした。娘が間に入らなければ手放さなかったでしょう」
「そうか、家族は大切だからな。そこで折れた清史郎は誇って良いんだぞ!寧ろ誇れ!胸を張れ清史郎!」
「そうですね。あれで良かったんですよね?」
「そうだ!良かったんだ!」
「ふふっ!素敵な日になりましたね。今日はいい日です!飲みますよー!アース!乾杯!」
「おう!清史郎、乾杯だ!」カン!
アースとの宴会は続く…
来週の土曜日まで、連勤と残業だそうです。
私に頑張る力を!
応援お待ちしております!




