清史郎、北へ!①
49話目投稿!
もう皆さん仕事ですか?
ステイホームが解除されても油断なされぬよう!
どうぞお納めください!
「最近宴会が多かったからな、もうお馴染みだろ?残り物シリーズでぃ!残り物集めて具沢山スープにしてみたぞぉ!良い味出んだぜ!さあ、パンもあっからやってくれい!」
「美味しいですね。色々な味が複雑に絡み合ってますね。良い味です大将!」
「おう!パンも浸して食うと酸味と相まって美味ぇぞ拾い物王!」
「なるほど!では!これはこれは!固いパンが味を吸って良い味だしますねぇ!柔らかくなりますし!」
「美味ぇ!」
「美味いッス!」
「美味しいわね残り物!」
「残り物言うな!」
「「「美味しい!」」」
「おう、沢山あっから食ってくれよ!」
いやー!大将拾って正解ですね。やはり美味しいご飯は良いですねぇ!椿さんも笑顔ですし!やはり美味しいは正義ですね!可愛いも正義ですけど!
森からいつの間にか黒曜達が現れる。
『主、ベアーが近づいて来ている』
「通して下さい。黒曜達はベアーに見つからない範囲で警戒を!」
『承知した!』
森へと消えていく黒曜達。
「皆さん私より東側でご飯食べてて下さい!ベアーさんが近づいて来てるそうです!」
「おう!任せた清史郎ぅ!」
「上手くやるッスよ!」
「可愛いかしらパパ?」
「どうですかねぇ?なんせ熊ですからねぇ?」
清史郎達は昼食を続ける。朱音はソワソワしている。
気配察知でもわかるくらい近い所にいますね。おや、ちょろっと見えてますね。黒っぽいですねぇ。
「おや、お客さんですかね?私、拾い物王の清史郎と申します!どうです?一緒にご飯でも食べませんか?」
ん?出て来ませんね。桶に肉を入れて置いてみますか。
メディスンバッグから肉と桶を取り出してと、この辺に置いて置きましょう!さあ、どうぞ!
頑なですね。見てない時に手が伸びて来て桶を引っ張るとか。恥ずかしがり屋さんですねぇ。一緒に食べたら良いのに!ん、一頭ではないみたいですね。気配察知に3つ反応がありますね。重なって見づらいですけど。取り敢えず様子を見ますかね。
少し目を離すと桶が森へと動いていく。清史郎は意図的に視界から桶を外す。
「それにしても美味しいですねこのスープ」
「たりめぇーよ!少しだけ作るってなると難しいが沢山仕込むと味が出やすいからな!」
「ですね。具沢山ですから食べ応えもありますしね!言う事無しです」
清史郎の背後から音が鳴る。コンコンと。そこにあるのは空の桶。
「お替りですか。皆さんの分も出しておきますよ!足りなければ言ってくださいね!」
清史郎は桶を2つ追加し、ツノウサギの肉を入れて視線を外そうとする。
ガサガサと音が鳴り2つの黒い影が桶に突撃する。
「お子さんですか?」
耐え切れなくて出て来てしまったんですかね。余程空腹だったんですかね?子供には辛かったでしょうに。たんとお食べなさい!
「沢山ありますから、お替りなら言ってくださいね!」
森から大きな黒い熊がゆっくりと歩み出てくる。こちらを警戒しながら。視線は肉を行ったり来たり。
「お母さんもどうぞ。まだまだありますからね。遠慮は入りませんよ!」
二頭が肉を喰む音が響く。
「少し痩せてますね。森にはご飯が少ないんですか?ああ、失礼!食べながらで構いませんよ!」
大きな熊は二頭を守れるように警戒しているようだ。いつでも飛び掛かれるように。
「ガウー!」
「お替りですね。今出しますからね!沢山食べてください」
清史郎は桶へと近づく。大きな熊からの警戒する喉鳴りを聞きながら。
「どうぞ。お替りですよ!あなたはどうですか?」
「ガウガウ!」
「はいはい!今入れますよ!」
沢山食べてくださいね。北の緑野郎は殲滅です!決定です!滅茶苦茶可愛い!熊可愛い!既に椿さんと朱音さんがロックオンしてます!渡しませんよ!
「お母さんも食べてください。遠慮は入りませんからね!」
徐々に距離が近づいている。警戒は解かずに。
「ガルル…」
「大丈夫ですよ。殺るなら最初から殺ってますよ!」
「ガ、ガルル…」
「今は落ち着いて食べてください。警戒ばかりしてたら疲れますよ」
「ガウー!ガウー!」
「ガウガウ!」
「お替りですね。ふふっ!沢山召し上がれ!」
おや、お母さんも食べ、豪快ですね。私くらいならペロリと逝かれそうですね。おやつに清史郎は入りませんよ、お母さん!おやつは300リムまででお願いします!
桶の端を爪でコツコツと叩く母熊。
「沢山入れときますね。山盛りツノウサギお待ちどう!」
熊達との間に薄くラインが繋がれる。
『す、凄い!どこにこんな数のツノウサギが!』
ん?急に話せる様になりましたね。山盛りツノウサギが効きましたかね?
「話は後にしましょう。取り敢えず、お腹いっぱいになるまで食べましょう。私も昼ご飯の途中ですからね」
『だ、誰だ!お前か!お前何故話せる?』
あれ?会話出来てなかったんですね。ようやく話せるとこまできたんですか…私の1人芝居!恥ずかしい!
「清史郎です。拾い物王の清史郎と申します!」
『せ、清史郎か。どこ「先に食べましょう!お替りは言って下さい。沢山ありますから!」そ、そうね』
普段はそんな喋り方なんですか?いつも通りで良いんですよ?
清史郎は、熊達と昼ご飯を食べる。
「大将!お替りを下さい!良い食べっぷりなんで食欲が」
「おう、沢山入れてやらぁなぁ!」
「それにしても美味い!」
清史郎は、熊達にお替りを出しながら昼食を楽しんだ。
『ありがとう清史郎。もう何日も食べてなくてねぇ、そしたら良い匂いがして!あらやだっ、私ったら!普段はこんな食いしん坊じゃ無いのよ?本当よ?』
熊の外見でこうなってくると中に誰かいないか疑ってしまいますよね。中に誰か入ってませんよね?背中にジッパーとか付いてませんよね?
「そんなにご飯減ってるんですか?木の実とかなってましたよ?」
『アレは酸っぱいじゃない!』
「確かに!」
『木の葉が赤くなって来た頃ならまだ美味しい木の実もあったのよ。この暑い時期は変な実ばかりよっ!』
意外とグルメさんです。杏やスモモ、梅とかですもんね。確かに酸っぱいラインナップですね。まあ、梅はあの状態で食べた事はありませんが。お腹壊すらしいですからね。
『それに緑の奴が増えすぎて、邪魔ばかりしてくるのよ!もう鬱陶しいのよ!ご飯は減るし、緑は増えるし!邪魔だし!』
『『緑嫌い!』』
おや、初めてですね。全部と話せるのは。それにしても、ストレンジャー案件は祟って来ますねぇ。早く改善して欲しいもんですよ。そろそろ討伐依頼かけてもいいんじゃないです?サフィールに頼みましょうか?
「パパ!子熊と遊んでも良いわよね?」
「清史郎君!モフらせて!」
大丈夫ですかね?相手は熊ですよ?もとい、モンスターですよ?
「こちらの2人なんですけど、お子さんと遊びたいみたいなんですが良いですか?」
『良いわよ遊んであげて!あんた達っ!爪はしまっとくのよ!』
『『はーい!』』
お座りした小熊が片手を上げる!
「「きゃー」可愛いすぎる!」
はしゃいでますねぇ。程々にしてくださいよ?爪出てくるかもしれませんよ?
「緑の奴そんなにいますか?」
『ええ、もう木の葉の数くらいいるわね!沢山よ!もう沢山!』
両手を広げて沢山をアピールする。
あら、ツキノワでしたか。ベアーにも色々いるんですかね?まあ、会うのは2回目ですけど。
「そんなに沢山ですか!」
『ええ、赤毛の森狼さんが逃してくれなかったら、今頃…』
「む、群れは?」
『赤毛さんだけだったわよ…』
「くっ!緑の野郎を殲滅です!殲滅確定です!私達と一緒に暴れに行きましょう!いや行くべきです!すぐ行きましょう!」
『暴れに?』
「ええ、まだ赤毛さんも望みはあります。助けに行きましょう!」
『出来るの?』
「出来ます!私の仲間になってください!助け出します!緑の野郎も殲滅です!」
『わ、わかったわ!お願いよ!赤毛さんを助けて!』
「テイムっ!」
熊の体を光が覆う。熊とのラインが結実する。
「椿さん、朱音さん!テイムを!早く!」
「わかったわ!テイム!」
「来たぁああ!テイムぅうううう!」
子熊達の体を光が覆う。子熊達とのラインが結実する。
「パパ、完了よ!」
「とうとうモフモフをテイムしたぁああああ!」
「わかりました、大将撤収!」
「やってらぁ!」
「どっちの方角ですか?」
『あっちよ!』
「皆さん、北西の森へ向かいます。ベアーを逃がした赤毛の森狼がいます。最優先は赤毛の森狼の救助です!緑は殲滅!」
「「「「「「「おう!」」」」」」」
「黒曜!」
『戦か?』
「ええ、北西の森、真っ直ぐあちらです。赤毛の森狼が1頭で奮闘してるそうです。救助に向かいます!緑は見かけ次第屠ります!最優先は赤毛の森狼です。探し出してください!」
『くくっ!紅玉達を警戒に残して行く。我等は先行する。良いな主』ニヤリ!
「任せましたよ黒曜!」
『承知した!行くぞ皆の者!』
「アオーン!」
黒曜の妻ですかね。良い遠吠えです!
「「「「「「アオーン!」」」」」」
「準備は?」
「出来てんぞぉ清史郎ぅ!」
「いつでも行けるッス清史郎!」
「いつでも行けらなぁ拾い物王!」
「大丈夫よパパ!」
「頑張るよ清史郎君!」
「わたしも!」
「モフモフの仇ー!」
まだ、死んだとは限りませんよ、朱音さん。
「では、赤毛の森狼救助を最優先!確保次第殲滅です!行きますよ!」
「「「「「「「おう!」」」」」」ッス!」
生きていて下さいよ赤毛の森狼さん!今、清史郎が逢いにいきます!
まだまだ腰が痛みますが
頑張っています!
皆様の評価が腰に効きます!
よろしくお願いします!




