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貴族令嬢は報酬を満喫したい

「あ」


目次を丁寧に追っていたノエルの目が止まる。そこには、「花まつり脱走事件」という文字が綴られていた。日付は、ちょうど1年ほど前。先ほど町の装飾を眺めながら思い出していた、去年の花まつりの話題だろう。


すでに大筋は知っている話題だったが、ちょうど祭の準備を眺めてきたこともあり、詳しいエピソードにも興味がわいた。ノエルはノートをエリオットに差し出す。


「この、『花まつり脱走事件』をお願いします」


エリオットはちらりとノートの文字を見やり、小さく眉を顰めた。


「あれからもう1年か……。今年もすでに胃が痛ぇや」


ぼそりと呟かれた言葉はノエルの耳には届かなかった。何やら急に疲れた表情になったエリオットに、ノエルは小さく首を傾げる。


「? どうかしましたか?」


「……いいや、なんでも。ほら、ロックを解除しておいたぞ。給仕にバタードリンクでも持って行かせるから、好きな場所で好きなだけ堪能していきやがれ」


エリオットはため息交じりにそう言うと、特定のページだけ開けるようにしたノートを再びノエルに渡し、ひらひらと手を振った。


ノエルはぺこりと頭を下げると、ギルドに併設されている酒場のテーブルを見渡す。人の少ない角のテーブルを見つけると、そこに陣取り、丁寧にノートを開いた。

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