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インフィコード〜無敗のプロゲーマー休止したので超絶難易度ゲーを制覇する〜  作者: あいうえオカキ
蒼を晴らした先の青を求めて

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友の心に刃を向けて其の終

ベータの一撃はシグマの背を、アイリスの左・胸・を・貫いた。

自信を守るために3度、シグマに1度突き刺したその刀《(てん)()逆滝(さかだき)》はシグマとアイリス、二人の友を貫きその役目を終えた。バラバラになり崩れ落ちる刀身、そして全身の力を失い手から落ちる青色の光り輝く剣(アマリリス)


「貫かれたのにダメージが無いとなると、変な気分だな。」


膝から崩れ落ちるアイリス、いや。今はアヤメだろうか、再生不可能な程の傷を心臓に負ったアヤメは自身の死を悟るように目を閉じた。


「アヤちゃん、」


両膝を着きアヤメに抱きつくベータ。アヤメは何も語ることが無いのだろうか、天を仰ぎベータの抱擁を受け入れる。


「アヤちゃん、また、会えるかな·····」


ベータの言葉に返す言葉は無い、ただ1つ、ベータの目を見つめ、額を当てた。


「っ、」


アイリスは青色の花弁へと変わり、崩れ散った。二人の間に残ったのは額に残ったヒリヒリとした感覚と二冊の手帳。


蜃気楼が消え青色の世界が幕を下ろした。

世界が戻った、戦闘の余韻、友達の死を忘れぬよう自分の心に刻み込んだ。


「空が、」


雲ひとつ無い澄み切った夜、そして空に刻まれた()()()()()()


「蒼断は蒼を断つ、この蒼ってのは空のことを刺してたんだな。」


「.......うん、」


両膝を着いたまま静かに涙を流すベータ。ガンマは気を使って声をかけてる訳じゃない。ただ、ベータなら立ち直り自分の力に変えられる、そう信じているから。ただ、ガンマも兄だ。泣いている妹を慰めるくらいはしてもいいだろう。決して、気にかけているわけではない、決して。


頭を撫でるガンマ、身を委ねるように寄りかかってくるベータ、たまには甘えたって罰は当たらないだろう。


「空を見ろよベータ、あいつが残してくれた世界の傷跡だよ」


割れた空には無数の銀河が露わになりプレイヤー達の心を鷲掴みにした。


「綺麗だね、」


「だな。」


流れる涙に(そら)が反射している。


「ベータ。」


ベータの後ろから声を掛けたのはシグマだった。シグマはベータの隣に座り一緒に(そら)を眺めた。


「団長、私のために怒ってくれて、ありがと。」


「親友を傷つけられて黙って居られるわけがないからね。アヤメの敗因はベータを悲しませたことさ。」


「.........これでよかったのかな、本当に、助けられなかったのかな、」


「覚悟を決めた人間の生き様を我々は正面から受け止めた。アイリスもアヤメも、最期は清々しい顔だった、これが正しかったのかは、一生かけても分からないだろう。ただ、」


シグマはベータの頭を肩に寄せ頭を撫でながら言葉を続けた。


「自分の期待した答えが返って来なくても、それが本心かは本人にしか分からないことだよ。それでも、託された人間には何かわかることがあるんじゃないか?」


「そうだね。私はこれから、背負って生きていくよ。」


目尻が赤く染まっている、だがその目には覚悟あった。


「友達の心をね!」


「あぁ、っ?!ベータ、」


「ん〜?なぁに〜、?......?!」


感傷に浸る2人を置き去りにする様な異様な光景、空に映るは巨大な本、パラパラと風に吹かれるようにめくられていき、あるページが開かれた。


【汝虚栄の王よ汝強き信念に敗れ果てる。汝虚栄の心よ真の勇気に包まれるであろう。汝誇り高き美しき花よ蒼断は世界を断ち理をも断つ】


この内容はエリア───廃都の図書館に置かれていたあの本だ。隣には今回の攻略作戦に参加したプレイヤーの名前が空に記載されていた。貢献度に応じて記載されている箇所が違っているが、そんなことは些細な問題だ。本命はここから、そのページは青色の炎に包まれまた別のページを開いた。


【汝平和の王よ癒しの白杖によって生来の自己を取り戻す。汝平和の王よ暖かい心に包まれるであろう。汝全ての災いを受け止めし哀れな王よ平和は代償を伴い代償は自己に帰結する。】


「新たな、創世生物(アーティア)の出現か、」


『ってことはコスモと戦えるのは創世生物(アーティア)を順々に倒して行った先か?これがコスモの可能性もあるかもしれないけど、あいつのどこが平和なんだって話だから違うだろうな。』


「私達の名前出ちゃうんだ、これ面倒くさい事になりそう.......」


「情報の開示を求められるだろうな。」


《Congratulation》


「これで遂に、クエストクリアだな報酬の確認〜っと」


「ベータはそれが報酬かい?」


「うん、託されたもん。これ以上に価値のある報酬は無いよ。」


────永遠の思い出~アマリリス~

────友との思い出~アイリス~


「そうか、後で私にも読ませてくれよ?」


「勿論、親友だもん!」


「あぁ、親友だ。」


シグマ·レイブン

──── スキル《想いの青花》

特定の武器を装備時使用可能。

オート·マニュアル操作を切り替えることができる青色の花弁をMPの総量に比例した量を召喚できる。

DEXの数値に応じて操作感度上昇


《蒼断の花剣》

STR 1500

AGI 250

DEX 250

効果

·《想いの青花》の制御を可能にする

·モンスター討伐時に1スタック獲得

────最大スタック数1000

────1スタック事にSTR0.5%増加


「さて!帰ろうか!」


「あぁ〜終わった〜!」


ガンマ

────《創世神物(アーティファクト)》蒼断のアマリリス

《クランアイテム》────クランメンバーに以下の効果を常時付与する。

·剣系統の攻撃力50%上昇

·DEX 100%上昇


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