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転移しまくるJKトリオ――港区の実家は太い  作者: 青い水


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イベント終わって東京に帰れるかと思いきや...まさかのお江戸

まあ、地理的には東京に戻るわけですが...

 JK旅団はヴィジタシオン修道会に戻る道すがら、人目もかまわず手を叩いてキャッキャアハハしながら興奮を分かち合った。


桜「おまえら何?何の打ち合わせもしてないのに、なんであの小芝居を完成させられちゃうの?」


翼「以心伝心って怖いね~。」


紬「ズッ友の呪い。」


桜「これだけ面白くしてやったんだから、女神様も喜んで帰してくれると思うよ。もうイヤだ、おまるのトイレ。」


翼「尊厳が失われるおまるのトイレ。」


紬「でも思えば絵画で見た貴族の令嬢もみんなおまるのトイレだったんだ。カワイソー。」


桜「私、あれだったら森でお花を摘むほうが100倍マシ。」


翼「言えてる~。」


紬「これから世界史の授業を受けるたび、おまるのトイレの人たちだってなる。」


桜「それな!」



女神「おい、おまえたち。」


桜「あ、女神....様。」


女神「おまえ、呼び捨てにしようとして踏みとどまっただろ。」


桜「いえいえ、そんなことはありませんよ。パリに長くいたので、“み”のあとの“さ”を言うとき、母音に囲まれるSってザジズゼゾになるんだっけって一瞬悩んだ結果です。」


女神「ふん、キャラ設定的にその言い訳が通じるのはフランス語を習ってる紬だけだ。まあ良い。まだまだ余力があるようだから30分後に転移だ。今度は日本、時代は...まあ同時期ってことにしておこう。頑張れ。」


翼「その前に東京に戻して.....あ、ダメだ、消えちゃった。」




桜「江戸時代じゃん。」


翼「剣心、いるかな?」


紬「生まれているかどうか微妙。」


桜「あいつは明治のキャラだろ。この時代の日本はガチのお江戸。」


翼「元禄末期、それだけじゃ何も推測できないよ。」


桜「やってくれたな、女神....様。」


紬「日本だけど日本語通じるのかな?私、古文苦手なんだけど。」


翼「平安時代とかじゃないんだから、落語の世界を思い出せばなんとかなるのでは?」


紬「その落語の世界が断片的でよくわからない。」


桜「熊さん、八つぁん。それしかわかんないな。」


翼「てやんでい。」


紬「あー、ダメだこりゃ。」


桜「とりあえず日本語が通じる日本なんだから、もっとわけわからん世界を生き抜いてきた私たちは楽勝なはず。あとは気合いだよ。」


翼「気合いだ!」


紬「いや、言葉が通じるだけじゃダメだよ。通貨が通じないと詰む。このリーヴル、銀貨だから両替商で換金できるよね?」


翼「銀だから大丈夫。役人に目を付けられないように少しずつ換金しよう。」


 3人は自室に戻ってリュックを背負い、ベッドに腰掛けて転移を待った。



桜「ちょっとトイレに行きたいような気がするけど、転移先まで待つわ。」


翼「泉とお花畑があれば良いのに。」


紬「アストラル体でリセットされると思うんだけど。」


桜「あ、来そう。」


翼&紬「トランスファー!」



挿絵(By みてみん)



桜「あ、時代劇の町。尿意は...消えた。」


翼「旅籠を探そう。いや、その前に両替屋だ。軍資金がないと。」


紬「日本語の世界だからモブに聞けばすぐわかるよ。………… ちょいとおねいさん。」


町娘「ひゃっ!…… な、なんでしょう?」


紬「旅芸人なんで江戸の町に詳しくなくてねえ、両替屋を探してるんだ。」


町娘「そこの角を曲がると近江屋さんがあります。」


紬「ありがとよ。ほれ、これは旅先でバテレンからもらった飴だ、とっときな。」


町娘「あ、ありがとう。」



桜「紬、おまえ順応早っ!」


紬「アニメや時代劇で聞いたような台詞を繰り出せばなんとかなるよ、桜の旦那。」


翼「500リーヴルあるけど、とりあえず50、いや30リーヴルを交換しよう。パリでならず者5人を15リーヴルで半日雇えたから、それだけあれば旅籠に泊まって蕎麦屋に行けるはず。」


桜「翼、おまえも計算早っ!」


翼「そかな?単にお金が好きなだけかも。」


紬「あ、あそこだ、近江屋。」


桜「看板がすぐ読めるって便利だなあ。」



店員「いらっしゃいませ。」


翼「外国の銀貨だ。鑑定して換金してく...んなまし。」


店員「ちょいとお待ちを。」


 店員は見慣れない道具を使って銀貨の価値を調べている。通貨の表示額ではなく銀の含有量がものを言う。


店員「なかなか上質でございますな。3500文で交換いたしやすが、全部を銭にすると重ったくてしょうがねえ。一分金3枚と残りを銭にしてあげやしょう。」


翼「おう、お気遣い、痛みいる...でありんす。」


桜「ところで旦那、この近所に良い旅籠はありますか?」


店員「へえ、4軒先に白鳥屋って小綺麗な旅籠がごぜえますよ。」


紬「ありがとよ。ほれ、これは旅先でバテレンからもらった飴だ。とっときな。」


店員「こいつぁありがてえ。いただきやす。」



桜「ふう、落ち着いた。やっぱ日本は良いねえ。ホッとする。」


翼「トイレもそこそこきれいだったよ。」


紬「あとでお風呂に入ろう。」


桜「何泊になるかわからないけど、とりあえず前金で1分金を渡しといた。」


紬「コントでしか見たことがない笑顔で揉み手、リアルに観察できた。」


翼「イベントはきっと明日だね。今夜は修学旅行モードでのんびりしよう。」


みんな言葉遣いがカオス。実際、教科書日本語を標準語アクセントで話してどうなるかはわかりません。

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