デート大作戦
オレには、同い年の幼馴染がいる。
名前は、杏奈。
そんな杏奈大好きなオレは、今日も杏奈に恋のアタックをする。
「オレは、杏奈が好きだ」
と、ストレートに伝えた、
すると、杏奈は
「わたしも大好きだよ?大切な幼馴染だよ」
と、こたえる。
「そのさ、幼馴染ってやつ…そろそろ脱却しない?」
「え、そうだね!脱皮しよ‼︎殻を破ろう」
「だな」
じゃあ、恋人になろうって流れに持っていきたいオレだったが…
「脱皮して、皮だけになったね」
と、意味のわからないことを言い出す杏果。
「皮?」
「うん、落花生の殻から飛び出したわたし達は、落花生からピーナッツになったじゃない。でも、まだ皮は、装備しとこうよ。てか、あの薄皮からだにいいらしいから、剥かないで食べて」
「えっ、くっていいんだ?オレ、杏果をくっていいんだな?」
「うん、でも歯に挟まるからやめときな。てかさ、雅人今日放課後一緒にさ、クレープ食べに行かない?」
落花生からのクレープ…
まあ、いつものことだ。
「いいね!行こうか」
「やった!デートみたいだね‼︎じゃまた放課後ね」
可愛らしい笑顔をむけてくる杏果。
落花生の話になったときは、どうなるかと思ったけど、放課後デートができるので、とにかくよかった。
そして放課後、杏果を昇降口で待っていると、嬉しそうに微笑んでやってくる杏果。
かわいい。
朝、杏果はみずからデートみたいって発言をしてきた。
ならば、その言葉に乗っかってみようと試みて、杏果を抱き寄せてみた。
「え…なぜいきなりの捕獲…?」
と、雰囲気まるでゼロ発言の杏果。
「ちげーよ。」
仕方なく離れた。
すると、いきなり杏果がオレに飛びついてきた。
仕返しダァって…
こいつとは、甘々デートができる気がしない。
しかし‼︎リベンジだ!
手を繋いでやろうじゃないか‼︎
杏果の手の位置を、確認した。
すると…
「今、わたしのこと足掛けしようとしたでしょ?右目が斜め四十五度からそう言ってる」
と、意味のわからないことを言い出した。
「ちげーよ。手…繋ごうかなって…な」
「手?なぜ?」
「今朝、デートみたいって言っただろ?だからさ…」
「あー、それいいね‼︎擬似デートいいね‼︎練習しよう。さぁ、じゃあ、お手」
…
「犬じゃねーから」
「あー、そうね。じゃあ…にゃーちゃん、おててくだしゃいにゃー」
…
「どんな繋ぎかただよ…もういいよ。普通に繋ごう」
スッと恋人繋ぎしてみた。
あー、意外とすんなり繋げた。
意外すぎるくらいすんなりだった。
てか、これ恥ずかしいな。
杏果は、恥ずかしくないのかなって、ちょっと表情を覗き込んでみた。
「えっ⁉︎雅人…それは、早いって‼︎」
?
顔を赤くする杏果。
「え、なに?手?」
「ううん、今キスしようとしたよね?雅人…意外と展開早くない?」
…
「いや、してないよ。そんな…キスとか、そんなこと…思ってないよ」
「え、じゃあ…なんでこっちみたのさ?今…だれと手繋いでるんだっけってなったとか?」
「んなわけないだろ、杏果しかいないだろ」
「ふうん」
そんなこんなで、意味のわからないことを言い出す杏果と、手を繋いで歩いていくと、あっという間にクレープ屋さんに到着した。
イチゴとカスタードホイップで迷っていた杏果。
なので、二個頼んで半分半分しよ?って流れにたどり着いた。
念願のクレープを手に持ち、ベンチに並んで腰をおろした。
「ふふ、わたしたちカップルみたいだね?」
「じゃあ、カップルになっちゃう?」
「それは、難しくない?むらさきって、どうやってなるの?」
…
また意味のわからないことを言い出したぞ。
「だれがパープルになるんだよ…普通に考えて、パープルになっちゃう?なんて、いうやついないだろうに」
「あー、そうなんだ?」
「そうだよ…」
これは、きっとはぐらかされた?
「じゃあ、なにになるって言ったの?」
「カップルな」
「あはは、カッパってなにー?」
…
「耳…ふたつついてるくせに、ポンコツだな」
「なんだって⁉︎早口言葉?」
「もういいから、黙って食いなよ」
「はーい」
モグモグ
「おいしいねー♡」
「だな」
もう、かわいいから今日はこれくらいで勘弁してやることにした。
続く。




