プロローグ☆(イラストがある時は☆がついています)
【連載版】幼女の建国記!!幼女は強大な魔力で国を豊かにしていく!
連載版にあたり、タイトルを少し変えました。
【短編】
【連載版】
【世界地図】
レグルス王国が主人公の産まれた国
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とある女性は怒りを滲ませながら、いつもは優雅に歩いている足取りも、ドシドシと地面を踏みつけるように歩いていた。
「あのクソ女神め!何がおたくの世界は停滞して面白くないわね~だ!自分の所なんて魔王が幅を利かせて滅亡寸前じゃないのよ!」
大声で愚痴りながら部屋に戻ると、配下の天使に極上のワインを持って来させた。
ゴクゴクッと一気にワインをらっぱ飲みすると、ようやく落ち着きを取り戻した。
「ぷっはーーー!!!!とっておきのワインは格別ね♪美味しいわ~♪」
機嫌が良くなってきた所で、部下が入ってきた。
「女神ノルン様、いい加減に女神会議から戻ってくる度にワインを開けるのをお止めください」
冷静沈着なクールで、仕事のできる配下『アイギス』は上司である女神を注意した。
「アイギス……………だって!聞いてよ!?」
アイギスはまたか!?と思った。こうなると女神ノルンの愚痴は長いのだ。
あーしてこーして、こーなったのよ~!
アイギスは軽く聞き流してから、一区切り入れてから言った。
「それで、停滞している管理世界をどうなされるおつもりですか?」
「それなのよねー!何回も異世界から『勇者』を呼んでみたけれど、多少入れ込んだ国の領地が増えただけで、文明が向上した訳じゃないのよね~」
全く、何がいけないのかしら?と、ため息をついた。
「地球の『女神イザナミ様』からアドバイスを、いただけなかったのですか?あの御方は人格者としても有名ではありませんか?」
「そんな事、聞ける訳ないでしょう!ああぁ♪イザナミ様、今回も素敵でしたわ♪」
ノルンは先輩女神であるイザナミを敬愛していた。そんなノルンを冷めた目で見ているアイギスである。
「遠くから見守るだけで、話し掛ける事も出来ないヘタレが……」
!?
「酷い!アイギス、酷くない!?」
「どうでもいいですが、担当世界をどうするんですか?」
ウグッと言葉を詰まらせる女神ノルンに転生候補の資料を渡した。
「はい、これが今度の異世界転生の候補者達です」
ざっと100名ほどの候補者から選び、転生させて世界に刺激を与えて文明を発展させる計画である。
「私としては今回は粒ぞろいで、こちらの山田太郎丸さんなどオススメですが?」
資料には体力、知力、性格など詳しく書いてあった。
「ふむふむ、アイギスのオススメなら期待できそうね♪ならこの子にしましょう!」
「ノルン様、私が言うのもあれですが、ちゃんと調べて精査してから決めてください。後から私のせいにしないで下さいね?」
アイギスが出ていくと、女神ノルンは酒も入っていて、わかったわかったと言って資料をテーブルに備えてあった、スキャナーの様な所に置いた。
「では、さっさと呼んじゃいましょうか!」
酔っていたノルンは気付かなかった。
転生候補者の資料が二枚くっついていた事に。
そして、下に付いていた方の別の人物を呼び出した事に…………
気付けなかったのだ。
この行動が、ノルンの管理する世界に多大な影響を及ぼす事にまだ気が付かなかった。
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キュィーーーーーン
目の前の転送装置から人が現れた。
「…………ここは何処?」
「いらっしゃい。ここは天界よ。貴女にお願いがあって呼んだの」
キョロキョロする人物に声を掛けたノルンだったが、間違って呼び出した事にまだ気付いていなかった。
「実は──」
ノルンは、かくかくしかじかと異世界転生の話をした。召喚者は聞き上手で、ノルンはいつの間にか話さなくても良いことまで話していた。
「それは辛かったですね。大丈夫。女神様の想いは私が叶えますから安心してください」
「ありがとう!!!」
ワインを飲みながら、他の女神に馬鹿にされた事や、自分の管理する世界が停滞していて、
転生者を呼び出し、停滞した世界に刺激を与えようとしていることなど話した。
「それで失礼ながら私は何をすればいいのでしょうか?非才な私では女神様のお役に立てるかわかりませんが…………」
自分の実力不足を悔しがるように表情を浮かべた。その仕草にノルンはここまで慕ってくれている彼女にいつもより奮発して能力を与えようとするのだった。
「ああ、大丈夫よ!私が異世界でも安心して暮らせるように絶大な魔力を授けます。強力な魔法も打ち放題よ♪でも身体が成長するまでは気を付けてね。魔力を使うのに身体ができてないと負荷が掛かって倒れちゃうから」
「ありがとうございます♪流石は偉大な大女神ノルン様ですね!」
「あら♪そんな~♪ならもう1つ、とっておきの能力をあげちゃうわ♪」
「きゃー♪素敵です!ワインおつぎしますね」
こうして上手く持ち上げられた女神ノルンは、上機嫌で異世界イストワールへと転生させるのだった。
「いってらっしゃ~い!」
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「ノルン様?もう召喚者を異世界へと送られたのですか!?」
アイギスは転生者を異世界へと送った魔力で気が付き、慌てて戻ってきた。転生者を異世界へ送る時、すんなりいく場合と、転生者がゴネてモメる事もあるため護衛と補佐を付けてから召喚者を呼ぶのが普通なのだが、酔っ払ていたノルンはそのまま召喚者を呼んでしまったのだ。
「大丈夫よ♪凄く良い子でね~♪色々とサービスしちゃったわ~」
「何が大丈夫なんですか!いったい誰を召喚したんですか!?」
アイギスは召喚者の名前を見て叫んだ!
「何よ?あなたが勧めた山田太郎丸って子だけど?」
「その子は男でしょう!召喚者は女性ですが!?」
「あれ?そう言えば………あの子は誰?」
ノルンはハテ?と首を傾げた。その仕草にアイギスがキレた。
「このポンコツ駄女神がーーーーー!!!」
いつもはクールに毒舌を吐くアイギスが珍しく叫んだ事で、ノルンは一気に酔いが覚めた。
「な、なに?どうしてそんなに怒っているの?」
「貴女が呼んだこの女は召喚者候補の中ではポテンシャルは1番ですが、性格に問題があって、ネタとして入れておいただけの候補だったんですよ!」
!?
「性格に問題?凄く良い子だったけど?」
「彼の者はA国で英雄と呼ばれた軍人でした」
資料を見ながらアイギスはポンコツ女神に言った。
「凄いじゃない!」
「はいそうですね。しかし彼女は自身の崇める『正義』のためならどんな事でもやってしまう異常者でした」
ゴクリッと喉を鳴らしてノルンは聞いた。
「例えば?」
「味方や知り合いが殺されれば、相手の組織を丸ごと惨殺するくらいには。1人の味方を殺されれば報復として100人殺すような人物です」
ノルンは身震いをして青ざめた。そんな異常者に膨大な魔力を与えてはどんな事になるのか、わからないからだ。
「た、大陸に血の雨が降ったらどうしよう…………」
女神ノルンは異世界が滅んでしまわないか『神』に祈るのでした。
しかし、その召喚者の彼女はもう一度の人生をくれた女神ノルンを意外にも、心の底から感謝して崇める事を誓っていた事で、後にノルンの評価が上がるのはもう少し先の話であった。
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【あとがき】
投稿が遅れて申し訳ありません。
自宅のインターネットの機械が故障して、1週間ほどネット環境が無かったので投稿が遅れました。モデムの交換で直ったのですが、スマホがあるからとWi-Fiの無い生活はストレスが溜まりました。orz
ネット契約して6年経過しており、Wi-Fiの機械は良いものに交換していたのですが、大元の機械が壊れるとは想定外でした。
テレビでNetflixなど見れないし、パソコンもネットがないとイラスト作成も出来ずツラかったです。
皆様も自宅のネットの機械は5年ほどで契約業者に言って交換して貰った方がいいですよ。




