エンパイア帝国の重装兵団
【風魔光太郎視点】
何だか外が慌ただしいでござるな。
「ボス!エンパイア帝国の重装兵団だ!」
ハァ。
やれやれ、何故こうも死に急ぐのか拙者にはわからぬでござるよ。
「貴国に次ぐ!速やかに投稿すれば苦しまずにあの世へ行かせることを約束しよう!」
「雷遁『雷光』の術でござる!」
恨むなら最後まで拙者の話を聞かずに宣戦布告を決めた諸君らの王様を恨むでござるよ。
そもそも、鉄の全身鎧とか感電死させてくださいと歩いてるようなものでござるよ全く。
「最強と名高い私の祖国の重装兵団が一撃?も、勿論こうなることはわかってたわよ。コウタロウ様に勝てるなんて勘違いしたエンパニウム陛下が悪いんだから!」
「何を1人で話してるのでござるかシーラー?木遁『木牢獄』の術でござる!全員縛って、ここに。メアはいるでござるか?」
「ここにおりますぞ我が王の婿殿」
「見張りは頼んだでござるよ」
「はっ!」
シーラーが仲間たちを連れて鉄の鎧を着た一団を縛って、木の牢獄の中へと放り込んでいく。
メアと名付けられたナイトメアトレントがその傍で木のフリをして、見張った。
「う、うーん。な!?お前たち!大丈夫か!馬鹿な、我らが全く手も足も出ずに全滅するなど。陛下に何と言えば良いのか!」
「お目覚めでござるか?」
「貴様!人間の癖に魔の者に手を貸すなど恥ずかしくないのか!」
「いや、ここ拙者の国でござるよ?攻めてきた奴らを殺さずに捕らえただけ感謝して欲しいでござるよ」
「ふざけるな!すぐに我らを解放せよ!さもなくば、陛下の本隊が貴様らを根絶やしにしてくれる!」
「うーん、お主たち自分の立場を理解しているでござるか?そんな鉄の全身鎧で攻めてきたらさっきの二の舞になるでござるよ」
「フン。残念だったな!人の魔力には限界がある。あのレベルの極大魔法を放ったのだ。2発目は撃てん」
「撃てるとしたら」
「強がりはやめておけ」
「やれやれ」
そこにクラッシュが転がり込んできた。
「ボス!エンパイア帝国の増援が来た!」
「今、いくでござるよクラッシュ」
「クラッシュ?まさか、勇者様!?どうして、こんな奴に…まさかこれが噂に聞く闇堕ち?だが、これでお前も終わりだ!陛下が勇者様をお救いになれば、我が国が」
「闇遁『転移』の術でござる!」
「な!?アレは任意の場所に移動できる極大魔法『転移』!?馬鹿な、あの老魔導士は化け物か!陛下、我らのことは気にせずどうかお引きください!此奴らは危険です!」
しかし、この木の牢獄は聞きたい者を選べる優れものなので、彼らがいくら大声で叫ぼうが外には絶対に聞こえないのである。
「この大軍団をみよ!悪いことは言わん!当主を縛り上げて投降するのなら、当主以外の者の命は助けよう!」
「ふふっ。あらあら、お馬鹿さんだこと。コウタロウ様を倒せる気でいらっしゃるの?ほんと、これだから頭の弱い人間って嫌いなのよ」
「貴様はマリアンヌ!我が息子の仇!全員、矢を放て!」
「アンガス様ぁ?この戦争、止めてくれたらぁ。お乳飲み放題にしてあげますよぉ?」
「それは本当か!本当なんだな!ミルキーナ!」
「はぃ」
「うおおおお!ミルキーナのお乳は全部俺のもんだぁぁぁぁぁぁ」
戦争を止めようと矢が降り注ぐ中へと突っ込んでいくアンガス。
「イタイ!だが、ミルキーナのお乳のため!俺は絶対に死なん!ガハッ!ゴホッ!俺が絶対にこの戦を止めて見せるぅぅぅぅ!!!!」
「あぁ、そんな。ダメじゃ!ダメじゃ!撃ち方やめい!撃ち方やめい!」
「陛下、すみません!もう間に合いません!」
「アンガスーーーー!早くそこから離れるんじゃ!」
「俺は絶対にしにましぇぇぇぇんんんんん」
「ミルキーナ、アンタ結構えげつないことするわね」
「これでマオ様の安全が守れるのなら安いものですよぉ。それにぃ、お優しいコウタロウ様が生き返らせてくださいますもの」
「あぁ、アンガス!アンガス!ワシじゃ!お前の父じゃぞ!」
「俺の…乳は…ミルキーナ…だ…け…」
「アンガスーーーーーーー!!!!嫌じゃ嫌じゃ、死ぬなアンガスーーーーー!!!!」
「プククッ。あらあら、自分の手で愛する子にトドメを刺すだなんて、どんな気持ち?ねぇどんな気持ち?」
「マリアンヌ様の方がよっぽどえげつないですよぉ」
「貴様ら、全員皆殺しにしてくれるわ!」
「へぇ。拙者の大事な国民を皆殺しにするでござるか…覚悟はできているのでござるな?雷遁『極雷光』の術でござる!」
どこからともなく現れた雷雲から降り注ぐ無数の落雷によって、鉄の鎧を着たエンパイア帝国の重装兵団は、全員が感電死し、木の牢獄へと放り込まれ、蘇生された。
「う、うーん。ここは?ワシは、雷に打たれて、アンガス!アンガスはどこじゃ!」
「父上、お目覚めですか?いやぁ、感謝してくださいね一度死んだ皆んなを当主様が蘇らせてくれたんですから」
「カッコ良かったよぉ〜アンガス」
「うおおおおミルキーナちゃんのためなら何度だって命を捨てるぜ俺は!」
「ありがとぉ(何度も私のために死んでくれる使い捨ての駒ゲットぉ)」
「アンガス、離れろそいつはホルスカウと呼ばれる魔族じゃ!」
「ミルキーナは魔族なんかじゃねぇ!俺の乳だぁぁぁぁぁ!!!」
「な!?魔に魅入られるなど愚かな」
「ういっすってアンガス。お前、何叫んでるんだ?」
「おぉ、クラッシュ。何、父がミルキーナのことを魔族呼ばわりするので、ついな」
「クラッシュ?勇者ではないか!助けに来てくれたのだな!早く、この牢獄を斬らぬか!」
「ん?いやいやいや、俺ここの住民だしなぁ。ボスの命令は絶対なんだ。すまねぇな」
「な!?勇者ともあろうものが魔に堕ちるなど恥を知れ!」
「まぁ、暫くその中で俺たちの暮らしを眺めているといいさ。いかにここが優れた場所か思い知るだろうからよ」
やれやれ、取り敢えずエンパイア帝国の連中はこれで片付いたでござるよ。
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