第25話 佐渡島上陸
空中偵察の結果、新潟沖のオレンジ色の発光は核爆発以降、消えた。
政府は発生源は破壊されたと発表された。
その間にも地上部隊は新潟県に突入した。
山岳部を突破し、新潟県の平地に入った自衛隊は愕然とした。
想像はしていた。
しかし、新潟県は全くの不毛地帯と化していたからである。
敵は弱体化していく一方で、空虚な気持ちが、地上部隊、主に自衛隊員たちの中に広がるのだった。
佐渡島に、自衛隊と米軍が上陸した。
海上自衛隊の護衛艦と米軍の戦闘艦艇が艦砲、およびミサイル攻撃を沿岸部を中心に行い、米軍の攻撃機がより島の内陸部を攻撃していく。
自衛隊海上輸送群の輸送艦『にほんばれ』が佐渡島の海岸に現れる。
『にほんばれ』の艦首が浜辺に乗り上げたかと思うと、艦首扉が開き、陸上自衛隊員たち数十名が沿岸に上陸する。
それを察した敵が数匹、隊員たちに向かって突進してくる。レーザーも撃ってきた。
「撃て!」
隊員たちがそれぞれの目標に撃つ。浜辺に侵攻していた敵はあっという間に動かなくなる。
明らかに弱くなっている。隊員たちがみな一様に思ったことだった。
レーザーの出力も命中率も落ちている。また、前よりも防御力も減っている。前よりも、撃たれたらすぐ動かなくなる。
敵は明らかに前よりも弱くなっている。攻略の日は近い。
しかし、慢心してはいけない。隊員たちは思う。
「前進!」
指揮官が叫んだ。
佐渡島を奪還するための行動がはじまった。
西の真野湾からは自衛隊が、東の両津湾からは米軍がそれぞれ上陸した。
あっという間に島中央部で合流した両軍は、二手にわかれて北上、或いは南下を行った。
侵攻していくにつれて、新しいことがわかった。
すでに敵の中には戦う前に動けなくなっているものもいた。
サンダー作戦がうまくいった証拠だろう。敵は補給不足に陥っているとみた。
佐渡島は3日で奪還された。最後の1日は、もうまともに戦う敵もいなかった。




