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ルーランカ少将

ズロッシャイ中佐は48人の部下達と共にクーデター派を離れた。クーデター派がチャマンカ人至上主義者で、チャマンカ人以外の種族を滅ぼそうとしているのに気づいたからだ。

 チャマンカ軍のマデリンカ大尉率いる部隊が首都ズワンカ市から離れた山岳地帯に立てこもっており、そちらと合流したのである。

 合流してからチャマンカ時間で3日後に、マデリンカ隊同様反クーデター派のルーランカ少将の部隊が現れ合流した。

 ルーランカは、全身を黒い毛に覆われていたのだが70歳という年齢もあり、ところどころ白い毛が混じっている。特にその眉はすっかり白くなっていた。

 抗老化手術を受ければ黒くできるはずだが、そういう物に興味はないのだろう。本来彼はすでに退役したのだがクーデター派に占領されたズワンカ市を解放するため立ち上がったのである。

 その彼からズロッシャイ中佐は早速呼びだされた。中佐がルーランカのいる簡易宿泊所に向かう。移動してきた少将のために、急遽作られたものだった。

 ズロッシャイが近づくと、宿泊所の出入口の両脇を固めていた2人のチャマンカ兵がドアを手で開けて中佐を招く。

 ズロッシャイは中に入った。ルーランカは少将という肩書から浮かぶイメージとは裏腹な好々爺といった感じの男だ。

「よく来てくれたのう。はるばるダラパシャイ星からご苦労なこった」

 ズロッシャイはルーランカの前で両腕で「×」を作る。チャマンカ式の敬礼だった。黒い毛皮に包まれたチャマンカ人は返礼する。

 少将は蜂蜜から作った酒を飲み、赤い切り身の魚を焼いたのと、青くて丸い小粒の果実を食べていた。かれらには食事で道具を使う習慣がないので、魚は手づかみで食べている。

「早速じゃが、君らに頼みたいことがある。現在ズワンカ市の解放作戦を考えちょる。君らの戦闘能力を見込んで、先陣を切ってほしいのじゃ」

 要はズロッシャイ達に捨て石になれと言うのだ。

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