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夢見る鹿島の星間戦争  作者: 遊観吟詠
八章、陸奥の鼓動
52/189

8-(4) オイ式二足機

 天儀てんぎがドック採光さいこうに入って2日目――。


「これがオイ式か――」

 と、天儀がオイ式二足機を見上げていった。

 

 場所は林氷隼人隊りんぴょうはやとたいのオイ式二足機が並ぶ格納庫。


「知ってますか。オイ式には巡洋艦クラスの衝撃吸収システムが搭載されてるって」

 そういって応じるのは林氷進介りんぴょうしんすけ。林氷隼人隊の隊長だ。

 

 さきほど天儀と進介の2人は格納庫前でばったり会っていた。

 

 進介は格納庫前で天儀の姿を見つけるや、

 ――あ、義兄にいさん。

 と、思いつつ近づき挨拶。

 そのまま進介が未来の義理の兄と思い込んでいる天儀の案内役だ。


 なお天儀の目的は勅命軍ちょくめいぐん艦載機部隊かんさいきぶたいとして連れていくオイ式二足機の視察だ。なにしろ時間がないが、

 ――要点は抑えておかないとまずい。

 とうのが天儀考えで、艦載機部隊は自らの目でチェックはしておきたい。身軽に身一つでオイ式の格納庫へ出向いていた。


 天儀は進介のオイ式の衝撃吸収システムの話へ。

「ああ、それで敵機へ体当たりできると?」


「それだけじゃ死にますけどね。角度とスピードは重要です」

 

 進介は、ようは腕が重要だというようにいってから、

「でも体当たりで敵を粉砕するのは悪い気分じゃないですよ」

 と爽やかに笑いながらつけ加えた。


「あのスモウアタックのカラクリはそんなところにあったのか。二足機で体当たりとか、たんなる衝突事故だろ。君の腕もそうとうなはずだ」


「ま、そんなことも、ありますけどね」

 謙遜けんそんかと思いきや進介が天儀の激賛げきさんを誇らしげにうけていた。


「しかし体当たりが戦法の内か……。草刈くさかりクラスの神技しんぎだな」

 

 進介は〝草刈〟の部分に苦笑いし、

「はは、あんなの人間じゃないんで比べないでください。俺のは衝撃吸収システムとオイ式の重装甲って理論的な裏付けありますから。草刈さんの場合はなんか色々超越しちゃってますから」

 勘弁してくださいとばかりにいった。

 

 草刈とは草刈疾風くさかりはやて。ものの十数分で敵の決戦二足機けっせんにそくき凶星きょうせい108機を撃墜した星間戦争の英雄だ。トップガンと呼ばれる進介もそんな男とは比べて欲しくない。


 進介がチラリと天儀を見る。目に映る未来の義理の兄の反応は上々だ。


 ――姉ちゃん任せといてくれ。

 と思う進介。

 進介のいまの計画は、今日も兵器オタトークと接待で姉ちゃんの彼氏のハートをガッチリ掴んどくよ。というものだ。

 

 意気込む進介が、

「で――」

 と、天儀へ話しかけようとして、

 ――なんて呼んだらいいんだ?

 と、つまった。


「そうだ。あの、もういっそ兄さんと呼んでしまっていいでしょうか?」

 

 進介が思い切って提案していた。未来の義理の兄なのだ。いまから兄と呼んでも差し支えないだろう。

 

 進介の思い切った提案に天儀は、

「え――?」

 と面食らってなんとも言えない表情。

 

 進介の大胆な提案に、天儀は困惑が表情にでないように必死。

 ――こいつは勅命軍の中核となる。

 というのが天儀の考え。天儀はトップガン進介の機嫌を損ねてしまうのは避けたい。

 

 それぐらいのわがまま問題ないが――。と天儀は思うが、

 ――別になんと呼んでもらってかまわんが、だが兄さんは周囲から見てどうなんだ?

 という逡巡しゅんじゅんがある。艦内で「兄さん!」と連呼されればしめしがつかず、規律の乱れの原因となるのは間違いない。

 

 一方の進介は固まる天儀を見て、

 ――そりゃあ驚くよな。

 と内心苦笑。


 二度目にあってとうとつに「お兄さん」と呼ばせてくれなんていわれれば、進介だって戸惑うというものだ。


「いえ、確かにまだ早ないかなって思うんですが。こっ恥ずかしい話しなんですけど、俺、あなたのことすっごく慕ってます。話してると兄貴がいたらこんな感じなのかなって思うんですよ。あなたは姉ともいい関係なわけですし、こうやって俺とももう昵懇じっこんにしてるわけです。いまからそう呼んじゃっていいかなって。ダメですか?」

 

 しおらしくいう進介には、姉がいる弟、若い年下の男子特有の愛嬌。気の強い姉を手玉に取る進介は甘え上手だ。

 

 対して天儀は、こんな提案は軽々しくはしない。と、生真面目に考えた。進介もかなりの覚悟で口にしたはずだ。とも思う。

 

 いまの進介は赤心をさらし純粋だ。言葉に裏はない。相手の真摯を無下にあつかえば、

 ――不実。

 不誠実は天儀の最も嫌うところだ。天儀は覚悟を決めた。


「あ、ああ。そうだな。2人で私的に会うときなら問題ない。でも職場などでは私はまだ恥ずかしいかな」

 

 天儀の暗に人前ではいうのはよしてくれ、というニュアンスの言葉。進介も天儀の表情と場の空気から敏感にそれをさっした。


「もちろんですよ〝兄さん〟!俺も〝兄さん〟も軍人で、俺だって公私の区別はつけますよ」


「はは、私をそこまで慕ってくれているとは感激だよ」

 

 2人の微妙にみ合わない掛け合い。

 

 進介は、

 ――やったぜ姉ちゃん外堀から埋めといたよ。

 と、内心ガッツポーズ。

 

 あとお互いの両親に紹介して婚約からの結婚だぜ。……いや婚約って親に紹介しなくてもできるんだっけ?まあいいや、とにかく式の日取り決めてくれ!

 

 そんなことを思う進介は昨夜の姉との通話を思いだしていた……。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 昨日の夜、進介は陸奥改が入るドックでのできごとを姉の林氷沙也加りんぴょうさやかつたえていたのだ。沙也加は弟からの通話に驚き、

『そ、そんな、ドックで見た男が私をそんなふうにか?!』

 叫び声をあげていた。

 

 進介は開口一番、

 ――今日ドックで姉ちゃんの彼氏って男にあったぜ。

 といっただけ、この時点で認識に微妙なズレが生じ、姉弟の会話はそのまま続いていく。


「ああ、姉ちゃんのフィアンセっていってたよ。違うの?」

 天儀は一言もそんなことはいっていないが、進介はドックで出会った男を完全に姉の彼氏と頭から決めて思い込んでいる。

 

 対して沙也加は、

『ほ、本当か?』

 弟からの突然の報告に驚きしかない。


 この日、沙也加が陸奥改むつかいの見学を許したのは弟の進介と天儀の2人だけ。時間的にも2人がばったり会ったというのは考えるまでもない。

 

 沙也加は弟の言葉を、

 ――進介は天儀元帥が私をどう思っているか聞きだしたのか。いいぞ。いいぞ。

 そう解釈し、

 ――やはり天儀元帥は私を好きだったのか。

 と、帰結させた。


 沙也加は面目だ。天儀を大将軍グランジェネラルと呼ぶのはもうやめ、心のなかでも呼びかたを変えていた。

 

 そんな面目な沙也加が思う。天儀元帥もシャイな方だな。私を好きだったとは。長官室であったときに、いってくれればいいのに。私はオールウエルカムだったぞ。

 

 いまの沙也加は喜びを覚えつつも動揺でまともに言葉がでないといった状態だ。

 

 そんななか進介がハァーっと大きくため息。

 姉弟の通話は映像を伴わない簡易なもの。進介は通話の先に、赤面して黙り込んでしまった姉を想像したのだ。

 

「おいおい姉ちゃんしっかりしてくれよ。つきあってるんだろ?それじゃあ逃げられちゃうぜ」


『え、あ、嫌だ。逃げられては困るぞ』


「だろ?」


『どうすればいい?私はこういうことにはうといのはお前も知ってるだろ』


「どうすればいいって――」

 進介は応じの言葉に困るしかない。


 男と女がつきあってんだろ?やることは一つじゃん。てか俺に聞くのかよ姉ちゃん。なんか実の姉へそういうことアドバイスするのって恥ずいんだけど……。

 

 進介の男女の関係の認識は絶望的に動物的で単純だった。こんな弟に恋のテクニックをアドバイスされても間違いなく失敗したろう。

 

「し、知らないよ!自分で考えろよ!俺はあの人に姉ちゃんのことよくいっといたから!」


『ええ、困る!いつもお姉ちゃんに偉そうに恋愛の講義するくせに、偉そうにいってて肝心なところで逃げるの?!男でしょしっかりしてよ』

 

 俺まだ童貞だし、そもそもつきあったことないし。と進介は思うも言葉にはできない。恋愛にうぶな姉の反応が面白すぎて、いままでさんざん偉そうに講釈をたれてきたのだ。

 

「てかさ姉ちゃんのそろそろ弟離れしようぜ?いい機会じゃん」


『ええ、アンタが甘えてくるじゃない。なによそのいいかたは!』


「はぁー、これだから姉ってやつは困るね」

 進介が心底呆れた調子をだしてから、さらに言葉を継ぐ。

「あのね姉ちゃん。姉ちゃんがなにかと俺を子供あつかいして世話やきたがるのに俺がつきあってあげてるの。そろそろ気づこうぜ?」


『え。そ、そんな……』

 いま沙也加の脳裏に浮かぶのは3歳ぐらいのよちよち歩きの進介。お姉ちゃんのお嫁さんになると鼻を垂らしながらいっていた可愛い姿。


 ――もう私の進介じゃないのか。

 と絶望する沙也加。


「世の中の姉と弟の関係ってそんなものだよ。そろそろ大人になりなよ姉ちゃん」

 返す言葉のない沙也加に、進介のさらなる追撃。

 

「あ、そうだ。あのステキな彼に早く大人にしてもらいなって、もういい歳だろ」

 

 弟からのとうとつなセクハラ。恥ずかしさと怒りで沙也加は耳まで真っ赤。

『おいっ!進介いい度胸だ!ビンタじゃなくて鉄拳制裁だ。いますぐ長官室へこい!』

 

 進介は、

 ――はは、怒ってら。行くわけねーじゃん

 と思いつつ、

「じゃ、そいうことで、またね」

 一方的に通話を切り、その後の着信と姉の怒りのメッセージは無視、施錠せじょうを厳重にして就寝。あの様子だと竹刀でも手に踏み込んできかねない。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 そんな昨夜のできごともあり進介の説明には熱が入る。

 そもそもオイ式二足機はトップガン進介の本領だ。

 いま進介の説明は乗りに乗り饒舌じょうぜつというのが相応しい説明っぷり。


 オイ式二足機の正式名称から――。

 正式名称:オ型一式二足機(がたいっしきにそくき)

 

 開発段階では〝オ一式〟とか〝一式〟って呼ばれてたみたいなんだけど、俺たちはこのオ一式をさらに略して〝オイ式〟で呼んでる感じだね。


 オイ式は大昔に戦車作ってた三葉重工みつばじゅこうが作った多目的二足強襲機。

 

 三葉製の二足機は、ア、イ、ウ、エ、オの五種類がその目的に応じて開発され、そのなかでオ型は、重装甲、重武装、高起動力を旨に開発されたんだ。

 

 機動力で敵艦に肉薄して、次に説明する強力な主兵装をぶっ放す。対艦、対二足機を同時こなせる直掩ちょくえんいらずオールラウンダー。オイ式の元のコンセプトはこんな感じだね。


 ただ結局は対艦攻撃で使われたことはないけどね。戦闘機として直掩任務と、施設制圧の強襲機として任務に多用されてる。


 主兵装は――。

 12.7センチ重力砲を一門。

 

 これが超強力。直撃うけて耐えれる二足機はいまのところ存在しないね。なんてったって12.7は護衛艦や駆逐艦の主砲だから。ま、当たればだけどさ。中々当たらないんだかこれが。ま、俺は当てれるけど。


 で、他に特筆すべきは〝重装甲じゅうそうこう〟と〝衝撃吸収システム〟。

 

 オイ式の重装甲&衝撃吸収システムは、巡洋艦クラスの主砲の20.3センチ重力砲の直撃も耐えって話だけど、いまのところ誰もためしたてない。当然だよこれ。マニュアルにごていねいにも、

 ――*ただし搭乗員の安全は保証されない。

 て、書いてあるんだから。


 で、このトップガン進介は、この重装甲と衝撃吸収性に、初期のコンセプト通りの高機動性を活かして、

「スモウアタック」

 なんて呼ばれる体当たりで3機撃墜。

 

 なお俺の星間会戦でのスコアは13機。ココ重要ね。この林氷進介がトップガンって呼ばれるゆえんだから。


 で、つまりオイ式は!

「高機動、高火力、重装甲」

 三拍子そろったスーパー兵器!

 ……なんてことには、ならないんだなこれが。


 加速性はよくて最高速度は平均的な二足機と遜色ないんだけど、小回りがきかないんだよ。だから実際は格闘戦は苦手。


 次に主兵装以外の兵装が――。

 7.7mm機銃(2丁)

 20mm機銃(1丁)


 7.7は対歩兵用。つまりに人間相手の武器。施設強襲するからね。対人武器も必用ってわけ。

 

 で、20mmが対二足機の火力なんだけど、これ弾数すくないんだよ。10秒で弾切れする。実質ないのと同じ。なので直掩ちょくえんで雷撃隊とか艦艇を守るときは、増設パックつけて対応する。


 あと難点としては重すぎってところかな。

 

 重装甲、重武装、高起動を全部実現したら〝超重量〟ってオマケがついてきたわけ。

 

 通常の二足機の軽く二倍以上、三倍近くの重量があるんだぜ。このせいで格納庫の強度がたりず艦載が不可能な艦が存在するというちょっと笑えない状況だ。

 まあこの超重量のおかげで「スモウアタック」なんて芸当が可能なわけだけどね。


 そんな話が延々2時間――。

 進介のオイ式二足機の講義が終わっていた。

 

 ――ふー。

 と一息つきひたいの汗をぬぐう進介に、天儀から拍手が送られた。素晴らしい熱弁ぶりだったのだ。

 

 進介は拍手を心地よくうけながら、未来の義理の兄とはやっぱり気があうな。と思う。


 いくら熱弁しても興味がないなら退屈だ。と進介がこの前あった不快なできごとを思いだす。


 先日、声かけてきた出入管理係の女の子。興味あるっていうから、せっかく特別に陸奥改のドックに入れたのに30分で「あ、予定が」とかいって逃げだすんだもんな。そっちからデートに誘っといて「予定が」はないだろ!わかってら、つまんなかったんだろ。ちくしょう。

 

 容姿も悪くないトップガン林氷進介は女子の間では当然人気。

「兵器マニア」

 という点さえ無視できれば友だちにも自慢できる最高の彼氏だ。

 

 ――そう兵器マニアという点を、我慢できさせすればいい。

 これ以外はまともなのだ。


 ……いや、たぶんまとも。と、言い換えたほうがいい。なぜなら付き合ったことのある女子が存在しないので、その他の進介のデータは予想の範疇はんちゅうでしかない。夜にとんでもない性癖があるかるかもしれないというリスクはまだ闇の中だ。

 

 そんなふうに思って進介へアタックをかけた女子は実は多いが――。

 進介がデートの場所に選ぶのは必ず兵器見学。

 

 そして開始されるのは怒涛の兵器の知識の熱弁。ひたすら進介が喋り続けるだけ。唯我独尊ゆいがどくそん。聞いている相手の反応など無関心。

 

 ――え、デートちゅうなのに進介の目に私って映ってない?

 と、誰もが思う。


 女性は好きな男の趣味にあわせるのが得意だけれど、ものには限度がある。

 挑戦的で恋愛に貪欲どんよくな女子たちも、

 ――絶対ムリ!

 と悲鳴をあげて逃げだしていた。


 そんな進介がオイ式の格納庫から去る天儀を見送る。

 

 進介は将来の義理の兄と思い込む相手の背中を眺めつつ、

 ――あれ、そういえ兄さんの名前なんだっけ?

 と思ったが、

 ――ま、次あったとき聞けばいいな。

 そうあっさり結論。進介もきびすを返していた。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 なお〝スモウアタック〟の話題を補足しておくと――。

 

 体当たりというがこれは尋常ではない。

 

 なぜなら普通大気圏内でも宇宙でも飛行中の衝突は、空中衝突事故。道連れの自殺行為だ。理論上平気だとわかっていてもやれるものではない。

 

 だが星間会戦で進介のオイ式に体当りされた星間連合軍の二足機は粉々に砕け散り、オイ式は大した損傷もなかった。

 

 体当たりは近接戦とか格闘戦に部類される戦闘術で、これをトップガン林氷進介からいわせれば、

「オイ式二足機は、格闘戦最強機!」

 ということになり、スペックの実情とは異にし、一般的にはオイ式は格闘戦に向いた機体として広く認識されることになる。


 そう高機動力こうきどうりょくというのは高運動性能こううんどうせいのうとは違う。オイ式は、運動性能は低い。多くの場合、対二足機戦に求められるのは、この運動性能である。

 

 オイ式は部隊規模で戦術単位として、前線での配置転換は早いが、単機戦では小回りは効かない。実際、試作中の担当武官からの格闘性能評価は低く、実情もそうである。

 

 が、巡洋艦の主砲の直撃も耐えうる装甲に、通常の戦術二足機の武装でオイ式の装甲を貫通できる兵装は存在しない。これに合わせて超重量、加えて高機動力と、加速性もよく直線の動きは抜群。特殊な超重二足機は確実な居場所をえていた。


 進介の重装甲、超重量に、高機動力を活かした体当たりは、機体交差のタイミングで加速させ、敵機の予測針路に入り込むという離れ業だった。

 

 進介はこの離れ業を賞賛されると峻厳しゅんげんさをだして、

「努力」

 の一言ですませ脚光を浴びていた。


『勤勉は才能を淘汰とうたする』

 これがトップガン進介の座右の銘。

 姉に対して軽薄な弟は、兵士としては一流だった。

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