北の魔王城討伐作戦
ー王都への帰還ー
北の魔人を討伐して、セレナとエレナの母を含む
ヒーラー3人を救出して一行は王都に帰還した。
王座の間に戦闘に参加したもの達が集められた。
王座の横には王妃が座り、両脇に王子と王妃が
立っている。その両脇には宰相、作戦本部長
大司教、聖騎士長、騎士団長などが並んでいる。
そして、王の前には遊星、水の魔王、雷の魔王、
風の魔王、セレナ、エレナ、テラ、ノア、
スイセン、ライア、フウカ、ミラ
その後ろには、水の魔人達、雷の魔人達、
風の魔人達が並んでいた。
王から、
「皆さん、北の子爵領を解放してくれて
本当にありがとう」
「全員が無事生還した事に対して大変喜ば
しく感じます。今後の戦いに対しても
希望が持てました」
「東西南の魔王と魔人殿に感謝します。
皆様の協力がなければ、この勝利は
なかったと思います」
「明日祝賀会を開きたいと思いますが、
詳しいことは、明日伝えたいと思います
ので、本日はお疲れでしょうから、
ホテルで休んでください。酒や食事に
ついては手配済みです」
「お疲れさまでした」
そして一行は解散して、暫く世話になって
いるホテル等に戻って行った。
遊星達も移動しようとしたが、
王が遊星を呼んである計画を伝えた。
遊星はびっくりしたが有難く受け入れた。
その日は、セレナとエレナはエレナの家に
戻った。母親と再会し、父親も病院を退院して
親子水入らずで喜びを分かち合った。
遊星をはじめテラ、ノア、スイレン、ライア、
フウカ、ミラは王が遊星達の為に用意した
家に赴いた。大勢で暮らせるなかなか立派な
館であった。
夫婦者の従者がいて食事も準備されていた。
翌日は、王城で祝賀会が開かれて、その翌日
には王が手配した遊星の結婚式が開かれる
事になっていた。
ー結婚式ー
遊星と妻達は大聖堂に集まった。
教会の前には大きなパイプオルガンがあり、
その前に大司教が立っており、お手伝いとして
新聖女のテラの妹が大司教の斜め後ろに立っている。
その前に遊星が立って聖堂の入り口を見つめていた。
参列席には王様、王妃、王子、王女、宰相の姿や、
エレナとセレナの両親、テラの両親、水の魔王と
王妃である変化の魔女、雷の魔王と魅惑の魔女
風の魔王とその妻樹木の魔女、風の魔王と樹木の魔女
水の魔女と夫の魔導士、東の子爵領家族、
西の子爵領家族、南の子爵領家族の姿があった。
聖堂の入り口には片方にカペラが、一方にはセレナ
の村で教会の中にいて助けられたセレナの友人である
少女が聖堂の入り口を開いた。
そして、エレナとセレナがウエディングドレス姿で
父親の両脇に手を絡めて聖堂の入り口から入ってきた。
バージンロードを歩く際、二人の父親は自分が中央に
いるのが恥ずかしそうであったが笑顔で歩いていた。
その後にテラが笑顔の父親のエスコートで入ってきた。
その後からスイレンが東の魔王のエスコートで、
その後からライアが西の魔王のエスコートで、
その後はフウカが南の魔王のエスコートで、
そして最後に、ノアとミラが手を繋いで入って来た。
皆、ウエディングドレス姿であった。
その後、父親達が席に戻り新婦が並んだが、
不公平の無いように契りを交わした順番として
セレナ、テラ、ノア、エレナ、ミラ、スイレン、
ライア、フウカの順で並んだ。
大司教は宣言した。
「これから結婚式を行う」
大司教から有難いお言葉を頂戴したのち
「遊星よ、あなたは健やかな時も、病めるときも
富めるときも、貧しき時も、死が二人を分かつまで
新婦を愛する事を誓いますか」。
遊星は
「誓います」
その後、新婦たちの名前を言って
「セレナよ、貴方は・・・新郎を愛する事を新郎を
愛する事を誓いますか」「誓います」。
「テラよ、貴方は・・・新郎を愛する事を新郎を
愛する事を誓いますか」「誓います」。
「ノアよ、貴方は・・・新郎を愛する事を新郎を
愛する事を誓いますか」「誓います」。
「エレナよ、貴方は・・・新郎を愛する事を新郎を
愛する事を誓いますか」「誓います」。
「ミラよ、貴方は・・・新郎を愛する事を新郎を
愛する事を誓いますか」「誓います」。
「スイレンよ、貴方は・・・新郎を愛する事を新郎を
愛する事を誓いますか」「誓います」。
「ライアよ、貴方は・・・新郎を愛する事を新郎を
愛する事を誓いますか」「誓います」。
「フウカよ、貴方は・・・新郎を愛する事を新郎を
愛する事を誓いますか」「誓います」。
誓いの言葉を交わした後、一人一人指輪の交換と
誓いのキスを交わした。
そして、参列者の方を向いて、大司教が
「新郎遊星、新婦セレナ、テラ、ノア、エレナ、ミラ、
スイレン、ライア、フウカの結婚を認めます。
末ながら、この者達の幸せを願います」
と言って結婚式は終わった。
この結婚式はエレナとセレナの母親が救出されたのと
次の闘いが極めて危険である事を考えて、カペラと
新聖女であるテラの妹が協力して国王と大司教に進言
して手配したものであった。
参加者メンバーで楽しく昼食を取った後、
午後に入るとこの幸せムードは一変し、
北の魔王城討伐の作戦会議に入った。
ー数日前、北の魔王城ではー
闇の魔導士の1人である<堅守の魔導士>は北の子爵領
を後にして、魔道具のホウキに似た魔道具に乗って北の
魔王城に戻って行った。
王座にいる業火の魔王に堅守の魔導士は報告した。
隣には、別の魔導士が1人立っていた。
「北の子爵領は奪還され、火炎の魔人を含め火の魔人群
は全滅しました」
業火の魔王は
「状況を、詳細にせつめいせよ」
堅守の魔導士は
「敗因ですが、先方の策略にはまりました」
「スパイを送り込んだのですが、相手はそれに
気づいていた様で、我々は偽の作戦を
教えられた様です」
「倒された火の魔人達は、防具で隠れていない
額と首筋の空いた部分を狙われました」
「それも水球に覆われた後に炎で水を蒸発して
水球から脱出するのにタイムロスがあり
その間に狙われました」
「火炎の魔人は、水の魔人に倒されました。
水球の中で戦っていたので、水の魔王有利で
戦っていましたが、防具は機能していました。
火炎の魔人が急に苦しんで死にましたが、
水中における呼吸の魔道具は生きていたはず
なので、毒死の様に見えました」
業火の魔王が、
「防具の額と首回りの強化を行う事。水球に
覆われる前に蒸発させる魔道具を作成する事。
毒に対する対策をする事」
堅守の魔導士は
「お任せて下さい。2~3日で対応します。
堅守の魔導士の力をお見せしましょう」
業火の魔王が
「それから、この場所から王城下の火山の島に
転移する魔法陣を用意する事。水の魔王とは
火山の裾で勝負する。水の魔王に勝つための
秘策がある」
ー北の魔王討伐会議ー
作戦司令本部に集まった王都メンバー、遊星と妻達、及び魔王達
司令本部隊長が口火を切る。
「遊星殿、北の魔王討伐について考えはありますか」
遊星が、
「恐らく、火炎の魔人を討伐した作戦は対策されて使えないと
思います」
「つまり、電撃も、風の刃も、水球も通じないし、額や首筋も
防護されていると考えます。サソリの毒も効かないかも
しれません」
「その為には、防具の上から突きさすか、防具事切り裂く
必要があると思います」
「森林の大陸で得たスキルを解放します。これが出来るのが
自分と妻達と言うことになりますので、防具を着た魔人達
とはこのメンバーで対応します」
水の魔王が
「我々は必要ないと言う事か?」
遊星が
「セレナの話では、北の魔王に完全に従っている魔人は
そう多くはないと言う事です。おそらく魔王に心服して
魔人にたいしてのみ防具が与えられているだろうと
言う事です」
「最後の業火の魔王との闘いでは、水、雷、風の魔王殿
の力が必要です」
「今回のメンバーは、自分と妻達の9名、水の魔王殿と
水の魔人達、雷の魔王と雷の魔人達、風の魔王と
風の魔人達、更に今回は樹木の魔女と樹木の魔女達
にも参加していただきます」
出発は、明朝6時とします。
一行は、一度ホテル等に戻って、明日の戦いに備える事
にした。
セレナとエレナはエレナの家で、二人の両親と明日に
備えた。
遊星の館には、テラ、ノア、スイレン、ライア、フウカ、
ミラ、そして水の魔女の来訪があった。
ミラは実は魔人ではなくて水の魔女と魔導士の娘で魔女
であった。友人のスイレンが誘拐されたと聞いて水の
魔人群に加わって変化の魔女に依頼して、水の女魔人
として加わっていたのであった。
水の魔女とミラは、来客用の部屋として水の魔女の為に
用意した部屋にいたが、ここに遊星が加わって明日の
戦いについて作戦を練るのであった。
最後に、遊星が水の魔女に聞いた。
「ところで、森林大陸の滝側洞窟の立派に長い2角を
有している家族は元気ですか?」
水の魔女が答える
「ベヒーモスの家族なら元気にしてますよ」




