47苦情
「それは本当にすまない…私が謝る問題でもないのだが…殴ってよかったと思う。」
「そうですよね?私工房をクビになってから物が売れて結構な金額納めているんですけれど…こいつの衣食住の足しになるために納めているわけじゃないとは思いました。」
「ミカエラならそんな世間知らずどうやって世間様を教える??」
「え?」
ユーリは笑いながら提案する。まさか報復していいと言われるとは予想もしなかった。ヘラルド様や甥っ子の地位とかご存知なんですよね??
「それなりに燻って居るんだろう?どうしてやりたい?」
「…でも出来ないんですよね?」
「内容次第では採用する。」
ヘラルドが口を開いてなんと言った…内容次第で採用する????
「ミカエラ、私や甥の場合その考えだと問題しかないので余程のことがない限り矯正させないといけないんだ。」
「はぁ…じゃあ孤児院の先生してもらいたいというか、ルシア先生にお休みを渡したいです。どこか天気や景色のいいところに数日過ごしてもらって英気を養って欲しいです。その穴埋めで働くので…そこにヘラルド様の甥っ子も最底辺の公的機関の生活をしてみたらいいと思います。かったい黒パン、雨漏りする天井、隙間風なんて当たり前、薄い毛布、硬いベッド、言うことの聞かない子供たち、限られた予算、食材が足りないからと野菜クズを恵んでもらうように物乞い…生きていくだけの最底辺の生活出来るので…」
自分のいた環境を嫌がらせだと言うのも嫌だけど、あれだけ世間知らずの相手をするならあそこに放り込めばいいと思う。
「ミカエラを責任者として数日働かせるか。世間知らず2と、その護衛2でも受け入れられるか?」
「…院長を王都から叩き出せれば…ですけれど。あの人に孤児院に立ち寄られたら更に面倒なことになる。」
「そこは何とかしよう。」
「…ですが、世間知らず増えていませんか?」
「…世間知らずは双子なんだ。どうせなら2人とも放り込んだ方がいい。」
「…はぁ。」
アレが2人。
「下町、庶民のルールを適用させて貴族の権力を振りかざしたら私が対処すると言っておくし…護衛も世間知らずになるはずだ。」
「男手は欲しかったので顎で使っていいなら…あと、ルシア先生に迷惑料も払わないと…」
細かい話と言うよりも数日間世間知らずを放り込む為に世間知らず達を無理矢理言うことをきかせるから世話をよろしくと言われた気がした。
「そう言えば国宝見つかったんですか?本物があれば見たいなってのはダメですか?」
帰ってきてたらいいなとヘラルドに聞くと首を横に振って否定をする。
「あぁ、それなら証拠を少しずつ集めているところだよ。見つかったらミカエラには鑑賞する時間を取ろう。放火の方も被害者の特定は終わってトカゲの尻尾切りにならないように色々としているから。取り敢えず新居を決めても大丈夫だ。」
「本当ですか!?」
「叙爵もあるから新居もなく居候もあまり良くないだろう。」
よし!!!!立地条件のいい所を新築で買おう!!!今回は家事をしてもらう為に人を雇おう!!!とりあえず世間知らずのことは忘れて新居のことを考えたいけれど…
「ミカエラ、世間知らず2名、その護衛2名を7日間孤児院で面倒を見てくれたら私が好きな場所に好きな内装で新居を謝礼迷惑料として支払おう。」
「…あ、ありがとうございます。」
良いのだろうか。でも断ったとしても何が欲しいとか言われても困るし、平民の新地区一軒家なんて多分ヘラルド様からしたら大した金額でないのだろう。
「ですが、本当に良いのですか?」
「甥に関しては両親がそれなりに甘やかしているのも見ていたからちょうどいい機会だと思っている。貴族の権力使うなら私が対応すると笑顔で脅しておけばいい。」
ヘラルド様、とってもいい笑顔です。ミカエラは知らないが、ヘラルドが王の兄であればその甥2人は王子であること。誰もその事を彼女に敢えて教えていない、ユーリとヘラルドが口止めをしているのでヘラルドのことは侯爵より上の人くらいの認識だ。
ミカエラはいつからするのか日程調整などが終わったら連絡を頂けるようなのでレオンハルトと商業ギルドに向かって売出し中の土地や区画の地図、仕事に必要な工具のリストを貰って
他の職人の展示を見るけれど流行が小ぶりなデザインとはいえほかの職人は大物原石のカット、研磨技術は凄いという感想だけだ。男向け、装飾品にしては重すぎるものが多かった。
まさかの新居プレゼント




