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19終わった…ぁ

「さて、ユーリ殿、忙しい私を部屋に呼び出すし、氷漬けの部屋で何の話ですか。しかも先程の宝飾師も置いて。」


イザークが連れてきたのは壮年のおじ様だ。眼鏡。とっても不機嫌で私を見たら更に眉間に皺を寄せていた。私何かしたかな。


「氷漬けの部屋でないと困る話になりまして。ヘラルド殿の仕事の領域ですよ。」


ユーリが代わり説明してくれるが、ヘラルドさんの視線が段々鋭くなっていく。


「何故そんな重大な事をこんな所で菓子を食べながら出るのです。」

「平民相手ですし、盗まれたりしたら困るからワザと贋作とか偽物付けてるのかなって。あの程度で良かったら私でも作れそうですし。」


腕には自信がある。細かいカットをして行くのは特にだ。宝石は基本研磨機でするがエイスの方が細かい調整しやすいが加工はしにくい。だから宝石加工は基本研磨機だし、エイスの方がやりやすいという人間は多くないはず。


「こちらで調査しよう。私の部署にも鑑定師の人間がいる。」


「間違ってたらお手数お掛けしたお詫びに関係者の皆様の奥様か娘さんへのプレゼントとして耳飾り作ります。」


「ミカエラ、忙しいだろう?平気??」


「納期はかなり余裕を貰っていますし、私が言い出した事なので出せるのは商品だけですので。」


「それで構いませんよ。あの距離でそう判断した職人としての実力なのでしょう。」


戒厳令を出して口にしたら処分すると、とても厳しい事をたまたまその部屋にいた人たちに通達していた。本当にすみません。


そして私の帰宅も延期になってしまったことを帰りの馬車で通達された。


「何故です!?」

「取り敢えず様子見。ミカエラ・フィルで調べて情報が出るだろうし、誘拐されても知らないよ?」


「私を誘拐しても何も出ませんよ?」

「悪いことを企んだら色々便利だからね。だから悪い大人が動くまで待って。5日以内に父親候補と母親候補がたんまりと現れるから。」


「え?なんですかそれ。」

「神聖属性って比較的人数が少ないんだよ。貴族には。18だから自分の血縁かもとかで逝去した身内の子供って事で出てくると思うよ?王に認められるほどの技能、孤児という後ろ盾のない平民。貴族に好き勝手に権力使ってください。って羊がタレや野菜、鉄板まで自分で引いてるようなものだし。」

「お貴族様面倒臭いです。」

「本当に面倒だよ。私が陛下に説明中話聞いてなかっただろう?」


ユーリがため息混じりに言うと。ミカエラはそうですね。目を逸らす。ちゃんと真面目な顔をしていたはずだ。


「心ここに在らずというか陛下の装飾品とか見ていたんだろう?だから気付いた。」

「貴族特有の表現なのかさっぱり分からなかったので鑑賞してました。」

「取り敢えずマナー講義はどうする?ヘラルド殿の調査も時間はかからないだろうし、どうせこれから貴族対応増えるわけだし。」


「…よ、よろしくお願い致します。あのヘラルド様はどのようなお仕事の方なのですか?」

「事前連絡なしに陛下の執務室に押しかけても怒られない人。」


偉い人というのだけは伝わった。


侯爵邸別邸で作業しよ。仕事は溜まっているし、有難いことに注文殺到している。


「納品も護衛を付けて出歩くか家の人間を使いに出すか選ぶように。」

「ひぇっ。そんな護衛だなんて…」

「目に見える護衛1人と影からこっそりはこちらで適当に付けるから自由に外出してもいいけれど馬車を使うこと。」


くどくどとユーリ様のお説教?お小言が続く。初めて市街地に買い物に行くお子様じゃないのですが…


私これでも1人で魔物や獣の出る森や山に入るほど色々しているのですが…


ユーリ様は年下に甘いのでしょうか。

いや、私が迂闊過ぎて心配なのだろうか。


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